2021年12月31日、インドはグジャラートにて。

2021年も今日で終わり。日本は大晦日行事とお正月行事をしているんだろうな。ちょっとうらやましい。今年が終わるということで、日記的なものを更新しようと思います。

私は今、インドの北西部にあるグジャラート州というところに住んでいます。12月13日にグジャラート州のアフマダバード（Ahmadabad / アーメダバード）に到着して、隣町のガンディナガル（Gandhinagar）の大学が契約しているホステルで暮らしています。

ホステルは女子学生たちが住んでいる学生寮のようなところで、今は4人部屋でルームメイトたちと楽しく過ごしています。ルームメイトたちは違う大学／カレッジなので一緒に大学に行ったりすることはありませんが、大学にいる時間より今はホステルにいる時間の方が長いので彼女たちと和気藹々暮らしています。

ホステルのワンフロアには部屋が4つあり、それぞれ3人から4人が入居しています。ビルの2棟がホステルになっていて、私の住んでいる隣の棟にキッチンと食事をするフロアがあります。そこでほとんど毎日3食食べています。ルームメイトとどんな時も一緒に行動することが原則なので、彼女らがご飯に行くときに一緒に行き、彼女らが「今日はおいしくない日だからデリバリーにしよう」となれば、デリバリーで何かを注文して食べることもあります。また、近くに大きな公園があり、夕食前後にルームメイトらと散歩に行くこともよくあります。散歩と言っても、公園のベンチでただ座ってダラダラ今日の出来事を話すだけですが、楽しいです。

ホステルから大学まではスクールバスで行きます。バス停はないので、バスの通るルートでバスを待つスタイルです。時刻表はないに等しいので、バスの運転手に「何時何分ぐらいにどこを通るか」を確認して乗ります。最近はバスの運転手と何度かやり取りし終えたので、順調に行き帰りの往復ができています。帰りは乗客の学生のうち、私が一番最初に降りるので、バスの運転手はすぐ出られるように私を前の席に座らせてくれて（帰りはめちゃくちゃ混雑してややはみ出るぐらいの乗客率なのに）快適に過ごしています。

大学の授業は楽しいです。「やっぱ授業はオフラインだよな」とつくづく思わされます。オンラインでは体感できなかったクラスの雰囲気、同僚らのキャラクターが手に取るように感じられます。12月後半は中間考査とプレゼン、課題提出に勤しみました。ちょっと残念だったのは図書館です。読書スペースや勉強部屋はたくさんあるのですが、蔵書数が圧倒的に少ない（気がする）。今後は司書さんに取り寄せを頼むために図書館を利用することになるでしょう。

同僚らはみんないいキャラクターをしています。母語がそれぞれバラバラなのでみんなで話す時は英語です。ケララ出身の学生たちは謎に連帯感があり、「わたしたちケララ出身なんだよね」という感じを出してきます。そのため、ケララ出身者らは学科を超えて友達になっているようです。同僚の2人のケララ出身者と校内を歩いていると、次々に人を紹介されて全く名前と顔が一致していません。ただケララ出身だということだけ記憶されています。

先日はいつもよくしてくれるスタッフに連れられて大学の事務局に行きましたが、そこでも「この学生が日本から来た学生だよ」とスタッフに紹介されて、「この子なの！」の反応を受けました。

どうやら学内では既に「噂の日本人学生」になっているようです。

ある日にはケララ出身の同僚と校内を歩いているとき、ひとりの女子学生を紹介されました。彼女は韓国ドラマが好きなようで、私を見た瞬間、泣き始めてしまいました。どうやら東アジア圏の人が目の前にいることが信じられなかったようです。学内では私が歩いていると、女子学生らが叫び声に近いような声をあげて反応します。ただ歩いているだけですが、上野動物園のパンダになったような気持ちです。そろそろ慣れてほしい気持ちもあります。

指ハートを送ってこられたこともありますが、これは全てインドにおける「韓流ブーム」のおかげです。全く別の学科やスクールの彼女らが興味を持って仲良くしてくれるのも、「韓流ブーム」のおかげでしょう。BTSと韓国ドラマにこんなところで恩恵を受けるとは思いませんでした。BTSは偉大。BTSがシャー・ルク・カーンとコラボでもした日には全インドに激震が走るんではないでしょうか。わかりませんが。

天気の話をすると、大変心地いい天気です。最高気温27度くらい、最低気温15度くらいで、雨は滅多に降りません。12月13日から31日の今日までに雨は1回しか降っていません。私的には日中は暑いです。日中に外に出て歩くだなんて人間のすることではありません。しかし、ここに住んでいる人たちは寒いと感じるようです。3月4月には45度を超えるそうで、私は生きていくのに一生懸命になる予感がします。日本の人たちがインドで楽しく快適に観光をするなら12月がベストでしょう。

病気はしていません。露店で食べ物を食べたり、チャイを飲んだり、ホステルでの食事で生の玉ねぎを食べたりしていますが食あたりにはなっていません。それに加えて、4人部屋なためルームメイトが寝る雰囲気になると、私は寝ることになります。そのせいか、遅くとも12時には寝て、8時前に起きるサイクルです。午前中で授業を終えた時には、昼食を食べてから30分ほど昼寝をすることが組み込まれています。昼寝をして、チャイを飲んで夕方の活動が始まるような感じです。健康の秘訣はどこの国でも「よく食べる・よく寝る」が基本ですね。

こちらグジャラートにはクリスマスも年末年始のホリデーウィークもありません。今日はただの31日です。ルームメイトは生まれて20数年間、年末のカウントダウンをしたことはないそうです。クリスマスも特に何もしないので、私の提案で外食をしました。ちなみにマクドナルドに行き、久しぶりにお肉を食べました。

お肉の話で思い出しましたが、こちらグジャラートではお肉はなかなか食べることはできません。お肉を出しているレストランに行かなければ食べられません。お酒は販売してはいけないのが決まりのなので、パーティーに出かけてもコーラかコーヒーかジュースか、いわゆるソフトドリンクです。「酒池肉林」なパーティーはありません。そんな地域です。「健全」ですね。

さて、長くなってきました。

2021年の初めに書いた日記に「今年はみんなに再会できる年になればいいな」と書いていました。インドの大学の同僚や教授陣にはようやく会えました。他方で、日本に来る予定だったその他の国々に住む愛すべき友人らには会えませんでした。来年こそは会えるといいね。

2021年の私ももれなくK-popと韓国ドラマにはまりました。インドでこんなに流行っているのは知りませんでしたが、韓流が好きな女子学生たちと盛り上がれるくらいに私にも韓流ブームは来ていました。

少しだけ、個人的K-popブームを話すとするならば、今年はダントツでSeventeenでした。（お恥ずかしながら）"Rock with you"の再生回数を上げるためにめちゃくちゃ聴きました。日本にいるときの休憩時間には"Going Seventeen"（ゴセ）をめちゃくちゃ見てました。いいコンテンツです。ゴセはしばらくお休みなので、残念だなと思う反面、ホッとしているところもあります。お互いに違うこともしなければなりませんのでね。

年末の表彰式のときにSeventeenのメンバーのホシくんとジョンハンさんが日本語でスピーチをしていましたね。ホシくんが日本語でスピーチをし始めたのですが、途中で忘れてしまって「すいません！！！」と謝るシーンがありましたね。謝らなくてもいいのに、なんなら会場とオンラインの数え切れないくらいの人が見ている中で、尚且つ母語ではない言葉でスピーチをしてすごすぎるくらいなのに。拍手ですね。その後のジョンハンさんにも無論、拍手です。あとはNCTのユウタが韓国語でスピーチしてましたね。これまた立派でユウタはすごいなぁと思いました。

SeventeenでいえばリーダーのS.Coups（エスクプス/スンチョル）さん、ジョンハンさん、ジョシュアさん、NCTだとユウタ、BTSだとVとジミンは私と同じ95年生なんですよね。世界中で活躍している姿には尊敬しかありませんね。私もがんばろ、と勝手に思わされています。これが「アイドルの力」ですか。ようやくわかりました。

というわけで、日記は終わりです。

ここまで読んでくださった皆さん、どうぞお体にはお気をつけください。

朝起きて夜寝ること。ご飯は3食食べること。無理はせずに明日は今日より1％だけ頑張ること。毎日1%だけ頑張ってれば、来年が終わるときには今年より365%増の成果が見込めますからね。

みなさん、良い年末年始をお過ごしください。来年2022年が皆様にとって素敵な1年になりますように、穏やかな風が吹き込むグジャラートのホステルから祈っております。おわり。