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映画館の「with コロナ」

先日、授業後に同僚らと映画館に行った。
タイトルは「RRR」。南インドの新作アクション映画だ。

今回のnoteでは映画のレビューではないので、日本で公開されたらぜひみてほしい、とだけ言っておこう。主人公2人は人間じゃないレベルの強さでめちゃくちゃおもしろい。


映画館の「with コロナ」

映画館の入り口で事前にネットで購入したオンラインチケットをスマホで見せて、検温をして入場する。

金属探知機のゲートをくぐって、ボディチェックをする。食べ物は持ち込み禁止のため、ボディチェックのときに「食べ物持ってますか?」と聞かれる。

入り口にマスク着用の紙がはってあるが、マスクをしていなくても入場できる。映画館で働いている人はマスクをしているが、客はほとんどしていなかった。

今回見たのが公開されて間もない人気者が出ている映画なだけあって、映画館は満席だった。「間隔を開けて座る」ことのない本当の満席だ。

日本では映画は座って黙って静かに観るものだが、こちらはそうではない。ヒーローが出てきたら「フォーーーー!!」、窮地に陥ったヒーローを助けるもう一人のヒーロー(相棒)が登場すれば「きたーーー!!」と、アクションシーンの “ここ!”という場面では歓声を上げる。

映画の前半が終わった後のインターバルの時間にポップコーンや飲み物を売店で買って、席に戻って後半に備える。マスクはしてないので、マスクを着脱しながら食べるわけではない。普通に食べる。


ここまでの話をまとめると、

映画館では入口の検温はあるが、マスクをしていなくても入場はでき、間隔を開けて座ることはなく、歓声をあげながら映画を見ることができる。館内での飲食も特にコロナを理由とした規制がされているわけではなかった。ちなみにだが、日本の感染対策のひとつにアクリル板/ビニールシートでなにかを守っているのは、こちらにそれはない。


どうやらほとんどコロナは終わったようだ。

「そうやって気を抜いてたら、また感染拡大するんだからな」と言われればそうだろうと思う。私が近日中に体調不良になり、コロナっぽい症状が出たらまず疑われる感染源は映画館になるだろう。


日本を含む世界各地の映画館は今はどうなっているんだろうか。
コロナ前のような様子に戻りつつあるのだろうか。


映画館とOTT

書きながら思いついたことを最後にひとつだけ書いておこう。
コロナの感染拡大でOTTが急激に成長した。自宅でNetflixやAmazonプライム、YouTubeなどから映画をみるようになり、映画館やミニシアターは廃業にまで追い込まれた。

私も今回久しぶりに映画館に行ったのだが、やはり映画館はいい。大きな音に大きな画面、観客の歓声や溜息。上映時間間近のソワソワした雰囲気、終演後には口々に感想を言い、印象的だった曲を口づさみながら映画館を後にする。この空間と一連の出来事の全てがいい。

Netflixだとわからなかった部分を巻き戻せるが、映画館の映画上映は止まらない。「うわぁ、今のところ巻き戻したい!」とも映画を見ながら思ったが、その巻き戻せないところもそれもまたいい。


OTTにはない爽快感やグルーヴが映画館にはあった。
映画館には映画館の良さがある。無論、OTTにもOTTの良さがある。

映画館・ミニシアターとOTTが互いに殺し合うのではなく、切磋琢磨してそれぞれのいいところがさらに磨きがかかった状態で「after コロナ」を迎えられる日が早く来るといいな。

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