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コロナウイルス再拡大による大学閉鎖。

前回の投稿で大学が再びシャットダウンしたと書いた。

私たちの大学は1月7日(金)からシャットダウンしている。ルームメイトの大学は1月3日(月)からだった。私たちの大学はやや遅くなって閉鎖したような印象だ。

年明けの大学での同僚らとの会話は「いつシャットダウンすると思うか」「いつまでシャットダウンすると思うか」「シャットダウンしたらどうするか」の話ばかりだった。


インドの「臨機応変」さ

インドは日本よりもだいぶ「臨機応変」だ。この臨機応変さにみんなで振り回されるのだが、こういう緊急事態には臨機応変であるべきだと思う。どのくらい臨機応変かというと、、、

年末年始の休暇は特にないため、12月31日(金)まで通常営業をする。土日をして1月3日(月)になる。3日(月)から6日(木)午前中に大学の教員に授業中に「シャットダウンになりそうですか?」と聞く。「わからない、どうなるだろ。みんなコロナには気をつけろよ」と答えられる。

6日(木)夕刻。事態は急変。「今から大学はシャットダウンする」という内容の発表がされる。大学は閉鎖され、図書館や読書室も閉鎖される。翌日の1月7日からの授業は全てオンラインになる。職員や教職員は大学への入校を制限される。

2月に今学期の最終試験があるが、オンラインになる可能性が高いと思われている。しかし、今回の発表では「シャットダウンは1月31日まで」となっているためオフラインでの試験になるかもしれない。

しかし、大学が本当に復活する日はいつなのか誰もわからない。


おそらく、日本だったらこんな突然大学がシャットダウンしたりするようなことにはならない。徐々にクラスが閉鎖されて、学校全体が閉鎖されることになる。2020年の2月末に当時の安倍首相が3月から春休みに入るまで臨時休校にする、と一斉休校の号令を出していた(参照)。これは全国の小中高校・特別支援学級が対象で今回のインドの大学とでは規模が異なるが、日本の学校は割と「学期」「年度」が大事だ。


インドではこういう場合、今後どうなるのかを聞いても「わからない」と答えられることが多い。日本にいるときはこれがイライラの種だったが、本当に「わからない」しか答えられないんだなということがよくわかった。「多分こうなるかもしれない、けど本当のところはよくわからない」という感じだ。

そのため、今、誰かに「いつシャットダウンは終わるのか?」と聞いても、「わからない」「コロナが終わる日?」みたいな答えしかほとんどもらえない。


シャットダウン中の学生たち

シャットダウンになってからの学生たちには、2つの選択肢がある。

1)学生寮に残ってオンライン授業生活をする

2)地元に帰省する

この地域では、多くの場合、学生たちは学生寮や学生が住むためのホステルに住んでいる。いわゆる「実家生」のような人たちは少数派だ。そのくらい大学や学校が密集した地域だということだろう。

学生寮に残っている人たちにはそれぞれ残っている理由がある。

実家がめちゃくちゃ遠い人、すでに寮代を支払い終えているため帰省する方が不便な人、寮やホステルの方が快適だと感じる人、、、理由は様々だ。実家には帰りたくない、というのもあるだろう。


地元に帰省する人たちは先週末から今週にかけて徐々に帰省し始めている。帰省する人たちは少なくない。私の住んでいるホステルには高校生ぐらいの年齢の女の子たちもいるが、彼女たちは家族が迎えに来て大荷物と共に帰っていった。

私のルームメイトもひとりはシャットダウンになってから、地元に帰省した。彼女の大学はシャットダウンの掲示の時点では「無期限」のシャットダウンになっていた。彼女はホステルも解約して地元に帰った。

同僚女性は実家の方が快適に生活できるから、と帰省する支度をしている。同僚男性は今週月曜日に地元に帰省した。



ホステルに残っている面々をみると、なんとなくだが自分でなんとなくなんでもできる人や家族の元に帰る必要がない人が多いような気がする。

掃除はアンティ(おばさん)がやってくれるが、アンティの掃除に良く思っていない人は帰省する。食事に不満がある人も帰省したほうが美味しく過ごすことができる。洗濯は洗濯屋が来るがみんなほとんど利用しないため、自分で洗濯している。洗濯機がないので手洗いになるのだが、それが嫌なら帰省した方が快適だ。

高校生くらいのまだ成人してもない子どもたちは、ご家族と毎日電話をするよりシャットダウンを機に帰省する方が当然快適だ。



12月に私は渡印したのだが、この12月を逃していたらおそらく修了まで日本でオンライン生活をしていただろうなと思う。オフラインの授業が再開したと思えば、シャットダウンする。落ち着いてきたら、オフラインを再開する。しかしまた再燃して、オンラインに切り替わる。これの繰り返しだ。でもこれが今は最善だろう。タイミングを逃せば、インド人学生であっても大学には辿り着けない。そんな状況だ。早くよくなればいい。おわり。

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