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目的地までどのくらい?

「ここからマートまでどのくらい?」と尋ねると、「10キロだね」と言われる。「マーケットまでは?」と尋ねると、「2キロだね」と。

こちらに来たばかりの頃は「いやいやそうじゃなくて、どのくらいの時間がかかるか教えてほしいのよ」「何キロ離れてるか言われても、わからんて」と思っていた。


最近、ようやくその感覚が掴めてきたような気がする。
このくらいで1キロか、ここまでくると10キロか、そういう感覚だ。しかし100キロとか途方もなく遠くなると、どのくらい遠いかは理解できず、ただ「遠いこと」がわかる。まだまだまだ修行が足りない。

移動するときは、OlaかUberでオートリキシャーを呼んで出かける。寮のある敷地から外に出る場合、長くても1キロ先のマーケットまでくらいしか歩かない。私の気持ち的にはもっと歩きたいし、日差しがきつくなければもっと歩けるような気もする。

何キロかで把握するようになると、次は何分ぐらいで目的地に辿り着けるかがどうでもよくなる。というのも、混雑している時間もあれば道がすっからかんの時もある。オートの運転手がトップスピードで前の車両をがんがん抜いていく運転手もいれば、のろのろ誰かと電話しながら運転している人もいる。オートを呼んでも来るのに時間がかかったり、キャンセルしたり/されたりする。「何分で到着します」はほとんどあてにはならない。


そうであるならば、距離で把握したほうが有効だ。距離は不変だ!

この距離の感覚は鍛えても無駄にはならない能力だろう。どこの地でも応用できるように磨きがかった距離感覚を手に入れることがそのうちできるかもしれない。(ニヤリ)


しかし日本に帰って、集合場所までどのくらいで辿り着けるか聞かれたときに、「あと0.5キロ」と返信したら、『いやいや時間で答えろや!』と言われるだろうな。いや、どうだろう、車社会の地域であれば日本でも距離の方が有効か?

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