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オンラインでの試験方法 [第3セメスター]

2月第2週目に第3セメスターの最終試験があった。

オミクロンが流行する以前の予定では、第3セメスターの中間試験の時期からオフラインで授業と試験を実施し、最終試験もオフラインですることになっていた。しかし、中間試験は私がインド渡航後の自己隔離期間のためにオンラインで参加し、最終試験は大学のシャットダウンによりオンラインでの実施になった。

さて、私の大学ではどのようにオンラインで試験をしているのか記録しておこう。中間試験と最終試験では試験方法が異なる。中間試験は担当教諭と学生たちのみの参加だが、最終試験は担当教諭と学生に加えて事務局の監督がついている。

中間試験の場合

試験場所:Microsoft Teams、Google meet(授業をやっている場所)
試験方法:試験時間1時間
1. 試験時間の数分前に学生が試験会場のURLにアクセスする。
2. 試験時間になると問題用紙のPDFがTeams上もしくはWhatsAppのクラスグループに送られてくる。(ファイルが開けない場合があるため、クラスのWhatsAppにも共有)
3. 試験が開始時刻になったら、紙に解答を書く。(解答用紙に指定はない)
4. 終了時刻になったら、答案用紙に名前・学籍番号・授業名・問題番号・ページ番号を書いている確認して、スマホで写真を撮りPDF化する。
5. PDF化した自分の答案を指定されたメールアドレスに添付して送信する。事前にメール送信時間が決められているため、時間内にメールを送信しなければ試験に不参加したことになる。

以上が中間試験の手順だった。

最終試験の場合

試験場所:Microsoft Teams(大学事務局からの最終試験事前メールで通知される試験用Teams)
試験方法:試験時間3時間(前後30分はオンライン作業)
0. 事務局からの最終試験事前メールに添付されている解答用紙を印刷しておく。
1. 試験時間に試験用のTeamsに参加する。最初の30分間で出席確認をする。
2. 30分後、問題用紙のPDFがTeams上のAssignmentsに送られてくる。それをダウンロードして解答を始める。
3. 解答時間は2時間で事前に準備した指定の用紙に答案を書いていく。
4. 解答時間が終わったら、答案用紙に名前・学籍番号・コース名・学期名・授業コード・授業名・答案用紙の枚数・試験日時・サイン・ページ番号が書いてあるか確認する。
5. スマホで答案の写真を撮り、PDF化する。
6. PDF化した自分の答案をTeams上のAssignmentsに提出する。
全体の試験時間3時間が経過すると試験用Teamsは閉鎖されるため、解答時間終了後30分でアップロードできなければ無回答になる。

以上が最終試験の手順だった。

最終試験は指定の用紙を準備する必要がある。
指定の解答用紙PDFを印刷する前に、そのPDFに名前・学籍番号・コース名・学期名・試験時間を書き加えて印刷した。サインはサインで書かなければいけないため、これは書くとしても、他の項目も解答時間終了後の30分間で全部きれいに書いてPDF化してっていうのはほとんど不可能で時間切れになる。
また、どんなに小さな字で書いても、1枚の解答用紙に2つの答案しか書けないため今回は50枚印刷した。(A4、白黒印刷は1枚2ルピー。100ルピーの出費)

試験中の緊急時

試験中になにかあったら、担当教諭に直接電話をする。
どんな場合があるかというと、
・問題用紙が届かない/開かない
・解答用紙が送れない/アップロードできない
・ネットが突然つながらない

スマホから試験を受けている場合の方が多数派なため、ときにデータ使用量が上限にきてしまうことがある。

今回の最終試験1日目に私はそれになってしまった。解答時間は一心不乱に解答を書いているため、ネットがうまくつながってるかどうかなんて気にするほど心に余裕はない。しかし、解答時間終了後に答案を送ろうにもデータの上限のおかげで全然アップロードできない。
泣きたくもなるが、そんな場合ではない。違う方法で答案をどうにか送らなければ不参加もしくは無回答とみなされる。先生に電話する。先生のWhatsAppとメールアドレスに直接答案のPDFを送る。しかし、これもまたなかなか送れない。この日は最終的にすごく時間がかかったが送ることができた。

答案を送るのに困ったことを試験期間終了後に同僚らとお茶したときに話したら、このようなことはよくあるとのことだった。試験中にずっとカメラをオンにしてたら、データの上限はすぐくる。だから、いくら「カメラをオンにしなさい」と言われてもしない。普段の授業でもそう。長時間カメラをオンにしてたら授業後ネットが繋がらなくてなにもできなくなる。

これは詰まるところ、大学の寮/学生のいるところにWiFiがないことが問題なのだ。。。Wi-Fi設置早よ。。。

手書きへのウエイト

私の英語ハンドライティングはきれいな方ではない。日本語は子どもの頃に硬筆を習っていたおかげもあり、どんなにチャラ字でも誰でも解読できる文字にはなっている自信がある。しかし英語はそうはいかない。筆記体はよく練習しなかったので、きれいな筆記体でもない。

ハンドライティングだと先生たちも採点するの大変だろうなとは思うが、手書きは重きを置かれているように感じる。

というのも、稀に課題も手書きで提出のことがある。9000ワードの課題を手書きした日には、手がおかしくなりそうだった。ラップトップで書いてそれを手書きでって、二度手間じゃん。手がバカになるじゃん。提出締切日前日はハンドライティングの日になるじゃんとは思った。

他方でよく覚えることはできる。引用部分も何度も手書きしているために、試験が終わったらさっぱり忘れることもあるが、まあまあ覚えていたりもする。

それに加えて、一家に一台、寮に一台、印刷機があるわけではない。何かを印刷するためにはゼロックス(印刷屋さん)に赴く必要がある。となると、指定の用紙がない場合は、自分のノートか適当な白い紙に書いた方がお金もかからないし、便利がいい。

あとはなにが考えられるかといえば、オンラインでの試験ではネットワークが安定していることが絶対だ。全部ネット上での解答の場合、試験中ネットワークエラーになって書いていたもの消えました、ということにもなりかねない。

そう思えば、手書きで書いてPDF化の方が今の段階では最善策だ。

おわりに

今回のオンラインでの試験方法は来年、再来年、5年後には変わっているだろう。日本でのインドイメージは「後進国」「発展途上国」だろうが、ここ最近はオンライン上で何もかにもやる。少なくとも地域によっては日本よりオンライン決済だ。最終的にはペーパーワークと電話かけまくりにはなるが、そこに至るまでは “TOO MUCH テクノロジー” なのだ。

また、Wi-Fi環境とスマホのデータ上限に関してはどこの国でも起きていると思う。日本でもWi-Fiもないのに/ネット環境が整ってもないのに「オンラインに移行せよ」と言われて困ってる学生もいるだろう。オンラインで何かをするのであれば、最低限の準備ができるように実施する本体からある程度の支援がまだまだ必要だ。教科書配るくらいの気持ちでタブレット配って欲しい、的な。


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