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動画【パラドックス#35】言語理解のパラドックス!

古代ギリシャ時代から現在に至る多種多彩な「パラドックス」を解説する【パラドックス】シリーズを、YouTube チャンネル「高橋昌一郎」で開始した。お楽しみいただけたら幸い!

第35回「言語理解のパラドックス!」

英語をまったく知らない子供たちに「テーブル」を教えるため「table」と発音しながらテーブルを指差す。このとき、子供たちがそれが物体の名称を指すと認識するとは限らない。「table」という発音が、テーブルの「色」や「材質」、「部分」「全体」あるいは「使用法」を意味するものだと認識するかもしれない。

さらに、あなたが「テーブル」とみなすものの集まりと、Aさんがテーブルとみなすものの集まりは、必ずしも完全に一致するわけではない。多くのものについては一致するかもしれないが、中にはあなたが「テーブル」とみなすものをAさんは「デスク」とみなしている可能性もある。

つまり、あなたと別の人が使う「テーブル」や「ウサギ」という言葉は、必ずしも同じ対象を「指示」あるいは「翻訳」しているとは断定できないのである。これを「指示の不可測性」あるいは「翻訳の不確定性」と呼ぶ。

それにもかかわらず,私たちはお互いに言語を理解し、コミュニケーションをとることができる。不思議なことではないだろうか。なぜ私たちはコミュニケーションを取ることができるのだろうか?

高橋昌一郎(監修)『パラドックス大図鑑』ニュートンプレス、pp. 88-91.

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