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今日はちょっと辛口な感想文!『魔女に首輪は付けられない』感想

魔女。

私のイメージとしては。

おばあさんが、ほうきにまたがって。

「いーひっひっひ!」と言いながら。

空を飛ぶイメージがあります。

もしくは。

アニメ映画の「魔女の宅急便」に出てくる。

主人公、キキのイメージなんかが。

強かったりしますね。

こうして見ると。

魔女のイメージって。

色々なんだなと思う、今日この頃です。

皆さんは、どんな「魔女」のイメージをお持ちですか?


さて。

本日、ご紹介するライトノベルは、夢見夕利先生の『魔女に首輪は付けられない』(2024年2月刊行)です。

私的には、魔女は高笑いをするイメージなのですが……。

そこのところ、いかがでしょうか?



あらすじです

今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。

私が望んでいることはただ一つ、『楽しさ』だ。

☆☆☆応募総数4467作品の頂点! 第30回電撃小説大賞《大賞》受賞作!☆☆☆

 貴族階級が独占していた魔術が大衆化するとともに、犯罪率が急増。対策として皇国には魔術犯罪捜査局が設立された。
 捜査官であるローグは上司ヴェラドンナの策略により〈第六分署〉へと転属。そこは、かつて皇国に災いをもたらした魔女と共に魔術事件を捜査する曰くつきの部署だった。
 厄災をもたらすまでの力を有するが故に囚われ、〈首輪〉によって魔力を制限された魔女たち。だが、〈人形鬼〉ミゼリアをはじめ、魔女たちはお構いなしにローグを振り回し――!?

「ローグ君、一言でいいんだ。私に命令してくれよ。その男に魔術をかけろって。一言でいいんだよ。そいつの精神は崩壊するけど事件は解決するよ!」

 魅力的な相棒(魔女)に翻弄されるファンタジーアクション!

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ということで。

今回のテーマは、「魔女と共に、事件を追う」です。



事件のパートナーは、首輪の付いた魔女

さて、この作品。

ものすごく簡単にまとめると。

魔術が一般大衆にまで広がった、近現代っぽい世界観で。

魔術的犯罪を取り締まる捜査官、ローグを主人公として。

事件を追っていくというものになります。


また、その事件の内容が。

「25歳の男性が、老衰死している」といったものでした。

ミイラのような体で、衰弱死した被害者。

ローグが所属する、魔術犯罪捜査局では。

これを魔術が関与している殺人事件と断定します。

かくして、ローグは。

その事件を追っていくことになるのですが。

彼の上司の策略によって。

ローグは、「第六文署」への配属となってしまいます。

そこでは、「囚人」でもあり。

国に災いをもたらした「魔女」と呼ばれる少女達を、隔離している場所でもあったのです。

しかし、そんな「魔女」の一人である、ミゼリアは彼を気に入り。

共に事件を捜査することになる。

というのが、話のあらすじです。



この話の欠点について

本来は、面白かった所から書くのが。

私の流儀なのですが。

この作品においては、最初は欠点から書かせていただきます。

まず、この作品。

「全体的に、作者の描写不足」が強く出ている作品だと、私は感じました。

どういうことか。

まず、主人公であるローグについてなのですが。

彼は出世街道まっしぐらとも言うべき。

エリートとして、最初は説明されます。

しかし、魔女達との交流や事件の中では。

何故か、新米刑事みたいな困惑ぶりな描き方をしているのです。

私としては。

「ローグってキャラクター、本当にエリートという設定なのか……?」

と、疑問に駆られながら、読み進める事になってしまいました。

その上、ヒロインである、魔女ミゼリアの存在ですが。

私的には、魅力的には映らず。

サブキャラクターとして出てくる。

もう一人の魔女キャラクターが魅力的に映りました。


つまるところ、この作品を端的に言い表すのなら。

「設定やキャラクターは魅力的なのだが、いかんせん作者が、それらを上手く文章に出来ていない」

という感想に落ち着きました。


また、少しキツい表現をしますが。

この作品が「第30回電撃小説大賞<大賞>作品」であることに。

私は、疑問符が付いてしまいました。


以上が、この作品の欠点部分です。



この作品の長所について

さて、ここからは。

良い部分について書いていきます。

この作品の良いところは。

「小綺麗にまとまっている」といった所です。

他の新人賞作品と比べて、尖っている部分はあまり無いけれども。

それでも、全体のお話の流れは丁寧だと感じました。

また、私的には、サブヒロインに限ってですが。

キャラクターが魅力的に描かれているとも思いました。



最後に

なんというか。

「大賞」作品と言うこともあってか。

少し期待して読んでしまったのが。

要因なのかもしれません。

ともかく、こんな作品もあるのだと。

私は、伝えていけたらなと思い、書かせていただきました。


さて。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

以上となります。

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