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嘘つきは役者の始まり!『青を欺く』感想

映画撮影。

つまりは、映画の舞台裏とも言えるのですが。

私的には、DVDでのおまけ映像なんかで。

よく拝見することが多いです。

そこで見るスタッフの多さときたら!

よくぞ、ここまで。

映画の制作で。

人が集まってきたなぁと思ってしまいます。

とりわけ、このnoteでの記事作成や。

ライトノベルや小説の執筆でも。

一人での作業が多い中で。

映画撮影というには。

ちょっと、憧れてしまう。

そんな心境だったりもします。


さて。

そんな訳ともいえるのですが。

本日、ご紹介するライトノベルは、三船いずれ先生の『青を欺く』(2023年12月刊行)です。

今回は、映画にまつわる、お話です。



あらすじをどうぞ

今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。

第19回MF文庫Jライトノベル新人賞《優秀賞》受賞作

俺、城原千太郎はウソつきだ。
空っぽな自分は表に出さず、他人の仮面を被って毎日をやり過ごす。
だがそんな高校生活はある日、小悪魔かわいい後輩女子・霧乃雫に打ち砕かれた。
『映画監督』の霧乃は「ウソつきは、役者のはじまりです!」と俺を自主制作映画に引きずり込む。
しかも期待でキラキラした顔で撮りたがるのは、俺が演じる「最高にイケてる役」!?

加えて学級の人気者だが本性はサバサバ系女優の桜に、体育会系のボス・石田もチームに入り撮影はスタート。
しかし、とあるトラブルから映画作りは難航してしまう。
その裏には霧乃の隠し持った想いが──?
ウソだらけで、間違って。でも、この青春はきっと止まらない。

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というわけで。

本日のテーマは、「自主制作映画」となっております。


この作品をまとめると

端的に言えば。

この作品。

「ウソをつくことが処世術までのレベルになってしまった、高校生の主人公が、ひょんな事から出会ったヒロインに、俳優として見込まれ、自主映画の撮影に協力することになる」

といった、お話となっております。


高校生の主人公、城原千太郎は。

ウソを付くことが得意なのですが。

それにより後悔することの方が多い、キャラクターとなっております。

本人曰く。

「自分は空っぽである」からと書かれているのですが。

そういった、青臭さがある。

青春ライトノベルが。

本作となっております。



高校生が、自主制作映画を撮る、お話

というわけで。

小悪魔系女子高校生のヒロイン、霧乃雫によって。

映画撮影に協力することになった、千太郎ですが。

クラスの人気者で、演技力がある、桜はるかと。

野球部であるにも関わらず、脚本が書ける系男子、石田鉄人とで。

タッグを組んで、映画を撮る事になります。

しかし、そこで事件が起こって――。

というのが、話の大筋となっております。



この作品の良いところ

非常に魅力的な青春小説に仕上がっている所です。

序盤のキャラクター紹介から始まり。

中盤にかけての映画撮影シーンの葛藤。

そして後半からの疾走感。

基本に忠実に創られた物語と言うこともあってか。

私は、たまらなく大好きな物語でしたね!



また、サブキャラクターとして登場する。

主人公のバイト先の店長さんが。

まさか、あんな形で登場するとは思ってもみませんでした。

そして、その結果が。

主人公とヒロインを結ぶ、人物として描かれていたので。

私的には、こう何でしょう。

良い大人が描けているなと思いました。



この作品の欠点について

基本に忠実な作り方をしているためか。

抜きん出ている特徴が、あまり無いところです。

確かに、映画撮影での「伝える」ために。

各々のキャラクターが葛藤するのは、素晴らしい着眼点だと思うのですが。

それが、セールスポイントかと言えば。

私的には、少し弱いかなと思いました。

個人的には、もう少し。

尖ったポイントがあればよかったかなと思うのですが。

皆さんは、いかがでしょうか?


最後に

とはいえ。

続編もあるみたいなので。

次が期待できる作品と作家様ではないかと。

個人的には、思っていたりもします。

また、次も機会があったら、読んでみたい所存であります。


さて。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。


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