非常に王道な逃避行物語!『汝、わが騎士として』感想
騎士というと、甲冑が連想されます。
とはいっても。
昔の侍が付けていた防具のことではなく。
中世の時代において、西洋人が着ていたような、あの重たそうな甲冑のことです。
アニメやゲームの影響でしょうかね。
なんか、格好よく見えるんですよ。あれ。
甲冑を着て。
剣と盾を持って。
冒険に行く。
そんな姿。
いいと思います!
さて。
というわけでもないのですが。
本日、ご紹介するライトノベルは、畑リンタロウ先生の『汝、わが騎士として』(2024年4月刊行)です。
でも甲冑って、何だか重そうですよね。
あらすじです
今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。
というわけで。
本日のテーマは、「とある娘との逃避行」となっております。
つまりは、逃走劇
まずは、この作品の世界観の説明になってくるのですが。
「コード」と呼ばれる物を、頭で組み立て上げることによって。
魔法のような現象を生み出す、情報師という人種のいる。
現代ちっくな世界観となっております。
そんな中で。
平凡とされている情報師、ツシマ・リンドウが。
とある人物からの依頼で。
ホーリーとよばれる、没落貴族の娘を。
帝国から亡命させる仕事に就きます。
始めは互いに謙遜し合う中だった二人ですが。
敵との攻防や。
様々な障害を経て。
二人の距離が縮まっていきます。
そんな中、ホーリーの正体が明らかになって――。
というのが、このお話のあらましとなっております。
この話の面白い所
非常に王道なストーリーが堪能できることです。
没落貴族の娘、ホーリーもそうなのですが
主人公でもある情報師、ツシマにも謎があります。
その上で。
強敵が彼らの逃避行の邪魔をしてきます。
そしてさらに。
帝国の思惑もあったりと。
読んでいるだけで。
王道的な展開の上。
物語設定としても。
中々に魅力的な物語に仕上がっているなと。
そう思いました。
この話の欠点について
ここまで書いておいて、非常に残念な事なのですが。
筆力が追いついていないところが見受けられました。
ライトノベルなので。
キャラクターの掛け合いで、楽しませるのが筋かと思うのですが。
地の文であらましを説明するには、無理があったのでは無いかと。
あと、タイトルにもある「騎士」の部分なのですが。
忠誠心が試されるシーンがあるには、あるのですが。
非常に薄味となっております。
そういった意味では。
ちょっとしたタイトル詐欺みたいなことになってしまっている。
そういったことが残念なポイントですね。
最後に
とはいえ。
逃避行からのアクションや。
着実に回収されていく伏線といったものまで。
非常に王道的に作られた物語となっております。
そういった意味では。
中々に面白い物語だったなと。
思う次第なのでありました。
さて。
最後まで、ご覧いただきありがとうございます。
この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。
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