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火星での郵便配達の先で待っているものとは?『オリンポスの郵便ポスト』感想

郵便。

皆様にとっては、もはや当たり前にある存在ですね。

かくいう私も、過去に。

郵便を配っている立場にいまして。

まあ、なんといいますか。

体が丈夫な人でないと務まらない仕事だなと。

思った次第であります。

特に年末年始。

普段の仕事に。

年賀状の仕分けと配達がありましたからね。

あれで、結構夜遅くまで、仕事をしていました。

そんな記憶です。(遠い目)


というわけで。

本日、ご紹介するライトノベルは、藻野多摩夫先生の『オリンポスの郵便ポスト』(2017年3月刊行)です。

本日は、とある惑星からお送りいたします。



あらすじをどうぞ

今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。

第23回電撃小説大賞《選考委員奨励賞》受賞作品!
目指すは太陽系最大の火山、霊峰・オリンポス。そこは天国に一番近い場所――。黄昏の火星で、配達員の少女と往く、8,635kmの旅路。

火星へ人類が本格的な入植を始めてから二百年。この星でいつからか言い伝えられている、ある都市伝説があった。
オリンポスの郵便ポスト。
太陽系最大の火山、オリンポス山の天辺にあるというその郵便ポストに投函された手紙は、神様がどこへでも、誰にでも届けてくれるという。
――そう、たとえ天国へでも。
度重なる災害と内戦によって都市が寸断され、赤土に覆われたこの星で長距離郵便配達員として働く少女・エリスは、機械の身体を持つ改造人類・クロをオリンポスの郵便ポストまで届ける仕事を依頼される。
火星で最も天国に近い場所と呼ばれるその地を目指し、8,635kmに及ぶ二人の長い旅路が始まる――。

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というわけで。

本日のテーマは、「火星での郵便配達」となっております。



いわゆるロードムービー的な作品

この作品。

ロードムービー的なものとなっており。

言ってしまえば。

ロードノベルと名付けても良い作品となっております。

物語の舞台は、火星で。

そこで長距離郵便配達員の少女、エリスと。

機械で出来た体を持つ男、クロとの。

オリンポスの郵便ポストを目指した旅となっており。

バトルもあったり。

様々な出会いがあったりと。

その旅の道中やいかに――。

というのが、話の大筋となっております。



この作品の良いところ

SFチックな世界観が、とても印象的です。

火星を舞台に。

冒険をしている感じが、たまらなく面白いです。

そして、エリスとクロには。

それぞれに重い過去があります。

それを二人が、それぞれに穴を埋めていくような展開には。

グッとくるところがありましたね。

文章も分かりやすく書かれているため。

SF冒険小説として、オススメできる作品となっております。



この作品の欠点について

話の流れが淡々としているところです。

あとは、ポイントである「郵便」が少し弱いと思いました。

とはいっても。

私自身が。

郵便配達をしていた身ですので。

もう少し深く書いて欲しいという。

欲求だったのかもしれません。

今になって思うと、ですが。



最後に

こういった、SFチックな作品が出てくるのも。

ライトノベルの面白さではないかと思います。

ラストには。

思わず胸が熱くなる展開が待っていますので。

是非とも、ご覧になってくださいませ。


さて。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。

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