見出し画像

児童・生徒指導㊺「やめさせる」指導について思うこと

子どもに、ある不適切行為を「やめさせる」ための指導というのは本当に難しいと感じます。

それが本当によくない行為であるのなら、その行為がよくないということを子ども自身が理解し、行動を変容させられるようにしていく必要があります。(そもそも、本当によくない行為とは何なのか、という議論も必要ですが)

しかし、学校現場においては、社会のように罰や処分が与えられることによって、その行動を抑制しようとすることができない・望ましくないことが多いです。

教師が言葉で伝えることによって、行動変容を促しますが、それでもすぐに変容することは多くないかもしれません。


頭で「理解する」ということと、行動レベルで「内面化する」ということがそもそも違っていて、悪いとは分かっているけれど、自分自身に置きかえたときには、その行為を「しない」選択をさせない何かがそこに存在しているのだと思っています。

それは、周りの人間関係であったり、指導される教師の在り方であったり、子ども自身の未熟さであったり、様々であると思います。

伝えて、真に内面に落とし込まれるためには、その子自身の意思によるところがほぼ全てではないかと思っています。一時的な行動変容があったとしても、それは「理解」のレベルでとりあえず従っているにすぎない状態かもしれません。

教師は、子どもが内面化できるように伝えられる存在でありたいし、そう「在る」ことができるように努めていきたいと感じます。そして、これからも子どもが、自分と周りを視野に入れてよりよい行動をとることを内面化するために教師は何ができるのか、について学んでいきたいです。


ここまでお読みいただきありがとうございました。