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☆学級経営57☆「その子の責任」と「助け合い」の両立

自分自身で果たすべき役割に対しては、「責任」をもって果たしていく態度が必要であると思う。

一方、人に頼ったり、協力を求めたりして「助け合う」ことも、他者と関わり合いながら生活していく社会において必要なことである。

学級においては、この両者がきちんと子どもに育まれるようにしたいと思うが、ときに、この2つの態度にきちんと向き合えなくなってしまう場面が見られることがある。

例えば、その子が責任をもって取り組むべき課題や役割であるのに、他の子がそれを「やってあげてしまう」場合がある。そして、その子はそれに甘えてしまうことがある。

また、逆に、グループ等で助け合って乗り越えることが適当であるような課題や役割に対して、ひとりまたは一部の子だけの力で遂行してしまうということもある。

もちろん、子どもは、貢献の気持ちや親切心、「自分がやらないと!」という真面目な責任感などからこのように動いていることも多いと感じるため、必ずしもこの状態には負の側面しかないとは思わない。

ここで大切だと考えるのは、「その子の責任」と「助け合い」を適切に行っていけるように教師がサポートすることである。

どちらも必要な態度であり、学級の中でそれらが育まれるようにするためには、適切な場面で、適切に「自分自身の責任を果たす」ことや、「他者を頼り、助け合って乗り越える」経験ができるようにすることであると思う。

教師は、「その子の責任」を果たすべき場面なのか、「助け合い」をすべき場面なのかよく見て、言葉をかけていくことが大切ではないかと思う。


ここまでお読みいただきありがとうございました。それでは。