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児童・生徒指導㊷行事における教師のマインド その2

学校行事が多い時期になりました。大きな学校行事には少なくとも1か月程度は準備や練習の期間を要すると思います。また、教科学習において、授業の行事化をすることによって、子どもたちの意欲を高め、主体性をもって取り組めるようにする実践も増えてきているのではないでしょうか。

そのようなある程度の準備・練習期間を要する行事において、教師はどのようなマインドでいればよいのでしょうか。大切なことが大きく2つあるのではないかと考えました。今回はそのうちの、1つについて考えをまとめてみました。

目的と内容の整合性

「与えられたことをやる」行事なのか、「自分たちでつくり出していく」行事なのかということは大きな問題だと思います。

そして、前者と後者とでは、同じ行事を実施するとしても、そこで育まれる力が全く異なってくるのではないでしょうか。

例えば、同じ運動会という行事だとしても、与えられた種目・演技をただ練習して実施するだけのものと、子どもたちが内容を考え、自分たちで変化をつけられる余地があるものとでは、子どもが身に付けられる力が違ってきます。つまり、行事の目的と内容との整合性がとれていない場合が生じることもあるのです。

ときに、主体性や創造性を目的に掲げていながら、行事の内容は教師側から与えられたもので、子どもたちが主体性や創造性を発揮する余地がほとんどないという場合もあります。

子どもたちにとっても、「自分でつくり出す」余地があるかどうかは、その行事にどれだけ主体的に、意欲をもって取り組んでいけるかに大きく関わるものであり、できるだけその余地は残すべきだと思います。

もちろん、練習や準備、期間等の問題から、子どもたちが「自分でつくり出す」余地が確保できない場合もあるでしょう。そのときにも、行事の目的と内容の整合性がとれていないものにならないように気を付ける必要はあると思います。

行事を実施する目的と、目的を達成することができる内容になっているのか、ということをよく検討した上で、必要かつ価値のある行事を実施していけたらよいと思います。


ここまでお読みいただきありがとうございました。