不登校支援という危うさ④

H3ロケットの打ち上げに成功したというニュースが出ておりますが、担当者が肩の荷が下りたと言っているそうです。私はこのニュースをとても冷ややかに見ています。なぜなら、庶民はだれもこの方の肩に荷なんて載せてないからです。庶民からしたら、ロケットを打ち上げるより先にやってほしいことは山ほどあります。

これ、公立学校にも同じことが言えると思います。先生のなり手が少なくて大変だ!学校の先生の給与が安いからだ!教育が崩壊したら社会が崩壊する!などと言うのですが、これについても私は冷ややかに見ています。公立学校になんて大して期待していません。自信過剰すぎると思います。そんなことを主張する前にやるべきことは沢山あると思います。

昨今のロケットはIT技術が満載です。ある意味、電子制御技術のお披露目会みたいなものです。でもそんな時代に、ろくにオンラインでサポートできるように整備をせず、授業についてこれないなら支援学級に行け!と半ば脅しのよう誘導しているのが公立学校です。私が公立学校の不登校支援が明らかに詭弁だと思うのは、一番に、このICTによるサポート体制の不備にあります。例えば韓国では、コロナウイルスが流行した当初からオンラインでの授業が実施されていました。韓国ではロケットより子供が優先なんです。日本ではこれが未だにほぼ未整備状態。明らかにやる気がない。そんな状況で、行政はなぜかコロナワクチンに関しては打て打てと異常に必死でした。

オンライン授業の整備は自治体任せになっていて自治体によって差があるようですが、自分たちにとって都合の悪いことは整備しないで、教師が少ない!給与を増やせ!なんて訴えに誰が耳を傾けるんでしょうか。そもそも放課後に部活動を強要するのをやめるべきです。さっさとやめれば教師も楽でしょうに、いったい何を言ってるのか。私は正直なところ、公立学校を、子供をロボットに作り変える製造工場くらいにしか思っていません。子供が学校に行きたがらないのなんて、本当に当たり前の感覚で、私はそういう子供の方がまともだと思います。今のような軍隊方式では感受性の高い子ほど潰されるわけで、そういう子ほど損している可能性があります。今私たちに必要なのは、これまでの常識を疑ってみる視点だと思います。当たり前だと思っていたことを疑う視点です。昨今は、とにかく世間と行政の感覚のズレが大きすぎて、本当に公務員を信用してはいけない時代だと思います。

私は、今は、住民が自治体を選択する時代に入ったと思います。言われるがまま支援学校や支援学級に行くのではなく、おかしなこと言う自治体とは縁を切る、引っ越す時代に入ったと思います。私はいつも子育て世帯は家を買ってはいけないと言っています。すぐに引っ越せなくなるからです。例えば兵庫なら、賛否両論あるようですが、明らかに明石市が「住民の福祉の増進」(地方自治法第1条の2)という点ではしっかりしてるわけです。これが本来、法に明記されている地方自治体の責務なんです。そもそも、地方自治体がやるべきことは福祉の増進です。

明石市の姿勢はある意味で当たり前で、むしろ明石市と同じことが出来ていない自治体に問題があると思います。ちなみに明石市は乳幼児にコロナワクチンの接種券を送っていませんでした。この点をとってみても、よほどまともな自治体だと思います。ただ、家を買ってしまうとなかなかすぐには引っ越せない。これが賃貸なら何の躊躇もなく引っ越せます。上で言ったオンライン授業もそうですが、自治体によってかなり対応に差があるようです。都市部であっても、今はもう横並びの時代ではないので、子育て世帯も賢くなって、自治体を疑いながら、選別する視点を持って、上手に生きていくしかないと思います。今は民間企業も自治体も道徳観念が欠落している時代ですので、子育て世帯が賢くなって、横で連携しながら、子供たちを守っていくしかないと思います。

以上





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