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【夢日記】銃口の先の透光

 僕は通気口の下に隠れていた。通気口の外は明るく、沢山の人がいるようだった。よく見てみれば、サークルのみんなが何やら話し込んでいる。話している人達みんなを僕は知っていたが、僕は手にしていた拳銃で何人も撃ち殺した。何も感じず、考えず、ただひたすらにトリガーを引いたのだ。だが不思議なことに、彼らは血を出している様子もなく、銃弾が当たるとバタバタと倒れ、気にもせずに話を続けている。僕は何やら寂しい気持ちでいっぱいになった。
 しばらくすると、さすがに僕の居場所がバレてしまった。彼らは僕に近寄ってくる。僕は混乱と焦りのあまり、銃口を自身の頭に向けトリガーを引くと、弾は出なかった。一生懸命死のうとしたけど死ねなかった。だから僕は死んだふりをした。

2016年8月12日

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