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真宗寺 お寺の掲示板

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#お寺

お寺の掲示板 【No.33/柊原のお寺・真宗寺/2023.11月】

お寺の掲示板 【No.33/柊原のお寺・真宗寺/2023.11月】

味というのは身をとおすということですね。
 つまり味は説明してみようがない。

宮城顗という先生の言葉。真宗はただの形而上学ではなく、真宗を内面化することの重要性が説かれています。真宗とは体験であり、運動であり、生活なのです。

別の言い方をすれば、「親鸞を学ぶ」という態度と共に、「親鸞に学ぶ」、「親鸞に(自己を)(人生を)学ぶ」という機軸が必要なのでしょう。

また、曽我量深という先生が『親

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お寺の掲示板 【No.21/柊原のお寺・真宗寺/2022.10月】

お寺の掲示板 【No.21/柊原のお寺・真宗寺/2022.10月】



【掲示板の言葉】

脚下照顧(きゃっかしょうこ)

禅寺の玄関やお手洗いなどで「脚下照顧」とか「看脚下(かんきゃっか)」といった文字を見ることがあります。
「足もとを見なさい」という標語であり、転じて「履きものをそろえましょう」という意味で用いられます。更に云うなら、脚下とは只今の我が身の立ち処。「お前は今どこにいるのか?」「自分のことをよく振り返りなさい」という仏教語です。

ちなみに、自宅

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お寺の掲示板 【No.17/柊原のお寺・真宗寺/2022.6月】

お寺の掲示板 【No.17/柊原のお寺・真宗寺/2022.6月】

【掲示板の言葉】

死は生の対極としてではなく、
     その一部として存在する

先月は「死が老人だけに訪れると思うのは間違いだ。死は最初からそこにいる」という言葉を紹介したが、少し似たこの言葉は、作家の村上春樹さんの言葉。

我々は得てして「俺はまだまだ現役だ」と思っている。まあ年々加齢を実感はするが、自分より年寄りの方もいるわけだし、まさか自分が明日や今日やで死ぬなんてことは思ってやしな

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お寺の掲示板 【No.9/柊原のお寺・真宗寺/2021.10月】

お寺の掲示板 【No.9/柊原のお寺・真宗寺/2021.10月】



【掲示板の言葉】

見えないところでつながりあって生きているのは竹だけではない

 この言葉は、本願寺派僧侶で教育者の東井義雄(とういよしお)という先生の言葉です。

 仏法とはどんな教説か、一言で申せば、「縁(えん)の教え」であります。縁とは物事に「自性」や「本質」というものはなく、他のものごととの関係性の中で、相依り合って存在しているという考えのことです。

 お釈迦様は修行者であった頃、

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お寺の掲示板 【No.2/柊原のお寺・真宗寺/2021.3月】

お寺の掲示板 【No.2/柊原のお寺・真宗寺/2021.3月】

とりあえず、今日は掲示板の記事に関しては2つアップするつもりです。
あんまりどしどしアップしても何だかしつこい気がするから…

【掲示板の言葉】

急がずに 力ゆるめず
 ひとつずつ 春の彼岸の
         佛具を磨く

この短歌は鹿児島別院(べついん/本山に準じるものとして他の地域に設けられた寺院のこと)のお庭にある石碑に刻まれている歌で、詠み人は別院のご門徒の上釜守善さん、揮毫は南九州市

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