読書ノート 「はい、泳げません」高橋秀実 新潮社
「はい、泳げません」高橋秀実 新潮社
全く泳げなかった「僕」は、スイミングスクールに通う。僕にとって、プールは、恐怖の場所、よそよそしい場所。スクールに通ううちに、陸上で歩いて、走って、暮らすように水の中にいられる、水のように、魚のようになっていく。その過程にいたのはコーチ。しかし、コーチが話すことは全く意味不明。
こんなコーチいたら楽しいなぁ。
「水をかこうとしないでください。」
「死体と同じです。力を抜けば浮いてくるんです。」
「考えちゃダメです。何も考えないこと。泳ぐの