読書記録:入門 組織開発

「入門 組織開発」中村和彦 光文社新書
「学習する組織」の本を探して図書館の336の棚を見ていて、肝心の学習する組織はなかったんだけど、こっちの本を借りてきた。
あら、この著者の中村和彦さんと、この本って、もしかして、この前ファシリテーションについてのオススメの本について話し合っていたときにリストに入っていた本だったーーーと気づいた。で、読んでいたら、南山大学のこともたくさん出てくるではないか。こういう偶然楽しいね・・。
よかったところ抜き書き
まさにこの前ファシリテーションをめぐる議論でててきたお話だ!



P110
「私は、組織開発では、OD実践者が「何をするか(doing)」よりも、改善や変革を促進することを目指した、当事者との関係構築に向けた「あり方(being)」が大切だと考えているので、手法の話だけを前面に出すことを好ましく思っていません」
「また日本人はすぐに、「何をするか」という手法に目が向きやすい傾向があります。あるいはその手法を杓子定規にある職場に当てはめてもうまくいくとは限らず、状況や現状に言及せずに一般論として「〇〇という手法はいい」「〇〇という手法はうまくいった」と話すことはナンセンスだと考えています。

ここの部分を読んで、組織開発が身近になってきたことを思いだした。
「組織開発」って自分が関わる組織、市民活動とかNPOにはどこか関係のないことのように思っていて、イケイケなコンサルの人とかが言ってるいろんな理論のこと?10数人しかいないような私が関わってきたような非営利組織というのは、組織開発の事例で出てくるような会社とは色々なところで違いすぎて(課長とか部長とかおらんしとか、本社も支店もないし、人事部もねーしな!とか。笑)、なんか違うんだろうなと思っていた。そもそも、「組織」にしたいのかとか、なりたいのかさえも微妙ではないかと。
そう思っていたけど、事務局でマネジメントに関わったり、理念形成とか研修とかの調整や企画をする中で、ちょっとずつ関係性がよくなったり、職員同士のいいコミュニケーションが生まれたりなんかしているのを見ていて、これってもしかして、「組織開発」ということなのかな??と思えてきた。「開発」という言葉を「何かをする」方のイメージで捉えていたのだなと気づいた。

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