「永遠の吉本隆明」橋爪大三郎 洋泉社
吉本隆明入門、解説本。吉本さんの著作や思考の変遷をかいつまんで追っている。100分de名著の「共同幻想論」「日本左翼史」を読んでいたのもあって、おさらいするように読めた。著者の学問的探求の中での吉本さんに対する立ち位置も語られていて、その語りも面白かった。全共闘運動はいつも気になる存在・・(って話して共感してくれる同世代(1980年代生まれ)ってあんまりいないと思っていたら、子どもの保育園つながりの読書好きママ友に「わたしも!」という人がいて、びっくりしたっけな・・。
改めて吉本さんの視座で世の中見ていて、下記の部分を読んで、吉本さんなら、すでに人々が健忘してしまった「コロナ」の渦中と、それが過ぎ去った今、何を発言したかなぁと思った。
ついでに、吉本隆明を援用して情報社会を論じていた「遅いインターネット」(宇野常寛 幻冬社)を再読したくなった!現象を現象のままとか、脱イデオロギーというスタンスがいいね。