クラウドファンディング挑戦中!【難民と共に生きる】日本に逃れてきた人々に日本語学習の機会を!
こんにちは!認定NPO法人Living in Peace (以下、LIP)難民プロジェクトです。難民プロジェクトでは、日本に暮らす難民の方々向けに日本語学習支援や、就職活動のサポートを行っています。難民一人ひとりが、日本社会でいきいきと自立して生きていけること。それが私たちの願いです。
そして、難民プロジェクトでは2022年5月1日~6月24日の期間、日本に逃れてきた難民の方へ日本語学習を提供する為にクラウドファンディングに挑戦中です!以下、私たちの想いをまとめましたので、ぜひご一読のうえ、応援いただけますと嬉しいです!
※クラウドファンディングのページはこちらから
★★★5月8日19時~Facebook Liveを開催します★★★
日本語を学習中の難民の方のインタビュー動画を掲載しました!(随時更新予定)
◆クラウドファンディング概要
本クラウドファンディングはそんな困りごとがあるにも関わらず、在留ステータスや金銭的な事情などによって、日本語学校に通うことさえできない難民の方々20名に、1年間日本語を学ぶ機会を提供するための受講資金500万円を募るプロジェクトです。
◆難民プロジェクトで行っていること
紛争や人権侵害などから自分の命を守るためにやむをえず母国を追われ、日本に逃げてきた人たち。彼らのために、何か私たちができることはあるだろうか?
そう考えたときに、私たちが出したひとつの答えは、“就労支援を通して、日本に住む難民の自立を目指すこと”でした。メンバー全員が平日はビジネスパーソンとして働くという、NPOとしては少しユニークな特徴を、強みとして活かせるのではないかと考えたからです。
調べていくと、日本に住む難民の方々が安定した収入を得られる職に就くためには、「日本語」という大きな壁があることが分かりました。
多くの日本企業では、外国人の求職者に高い日本語能力を求めます。特に正社員採用においては、一般的に日本語能力試験JLPTN2以上*の日本語能力が求められることが多く、資格がないと書類選考で不採用にされてしまうことも多いようです。
祖国では大学教授や政府職員などの高度専門人材として働いていた方でも、日本においては仕事が見つからず困窮している実態があります。
また昨今では、新型コロナウイルス感染症の長期化の影響で、さらなる生活困窮に追い込まれている方々も少なくありません。正社員の仕事に就けず、不安定な雇用形態であったため、コロナ禍で真っ先に解雇の対象となってしまった、勤務時間の短縮により収入が激減した、というケースも見られます。
日本語ができない難民の方々は、日常生活を送る上でも様々な困難を抱えています。日本で子育てをする難民の方からは、
などの声が聞かれます。母国とは言語も文化も全く異なる日本での生活で、周囲とのコミュニケーションも取れず、孤立感や孤独感を深めてしまう方もいます。
これらの状況を自力で打開しようにも、彼らが日本語を学ぶ環境は極めて限定的です。着の身着のままで逃れてきた方も多く、日本語学校の受講料を支払う余力がないことがほとんどです。
また、政府の委託期間が提供する日本語教育事業は認定基準が高く、提供期間も十分ではありません。NGOなどが日本語教育の機会を提供していますが、資金も人手も不足しており、需要に応えきれていません。
さらに、こうした事業を通じて提供される日本語学習は、録音された授業を聞くようなプログラムが多く、私たちが支援する難民の方からは、わからない部分を質問できず、理解が進まないとの声もありました。
この現状を少しでも改善したく、私たちは"LIP-Learning"と名付けたオンラインの日本語学習支援を始めました。2019年度のトライアルを含め、これまで3年間で42名の難民の方々に1年間週2回の少人数制のオンライン授業を提供してきました。
◆LIP-Learning の仕組み
私たちは日本語学校と連携し、プロの日本語講師による少人数制のオンライン日本語学習プログラムを提供しています。
◆LIP-Learningの特徴
①効率的で実践的なオンライン日本語学習+モチベーション維持の仕組み作り
クラスも面接試験もオンラインのため、日本のどこにいても受講できます。また、LIPが定期的な面談でフォローすることにより、受講生をできるだけ取りこぼさない仕組みづくりを行っています。
②学んだ日本語を生かして就職を目指す支援体制
日本語学校の受講料だけでなく、就職活動で求められることの多い日本語能力検定試験(N3以上)の受験料を支援しています。またLIP難民プロジェクトの就労支援と連携することで、日本語の支援と就活の支援を同時に行なうことが可能です。
③継続的な日本語学習のサポート
1年間の日本語学校のプログラムを修了した後も、LIPは希望者と引き続きコミュニケーションをとり、日本語学習のサポートをしています。
※LIP-Learnigの仕組みと特徴の詳細はこちらから
◆これまで支援してきたLIP-Learning受講者の声
2021年受講生(アンゴラ出身、2018年に来日)
2021年受講生(エチオピア出身、2018年に来日)
<そのほかの卒業生の声はこちらから!>
〈インタビュー動画も掲載中!(随時更新予定)〉
◆皆様からのご支援で実現できること
今回のクラウドファンディングで集まったお金は、12月から始まる2022年度の"LIP-Learning"の運営資金に充てられます。
①日本語学校の授業料
※2500円で難民1名が1回授業を受けられます。
※20.5万円で難民1名が1年間授業を受けられます。
②日本語能力検定試験(N3以上)の受験料
※受験1回当たり6500円。
~受講生の選定方法について~
〈対象〉条約難民、または難民支援団体等から難民の背景を持つことを証明できる方で、日本語を学ぶ意志があり、日本語を必要とした就職を希望する方。また、受講開始時期から日本に1年以上滞在する意思があり、その期間の講座を継続的に受講することが可能である方。
〈募集方法〉オンライン(LIP-LearningのHPなど)での公募形式。
〈対象数〉20名程度
〈決定方法〉書類審査とオンライン面接による選考(書類審査、オンライン面談を基に、学習目的が経済的自立(就労など)を目的としているか、就労や生活における日本語学習の必要性・緊急性、モチベーションの高さなどを基準として判断いたします)
◆これまで日本語学習を担当した先生方の声
TIJ東京日本語研修所 市川先生
Q. LIPの受講生たちの授業の様子を教えてください。
A. 日本語会話ができるようになって日本の方とつながりたいと夜の仕事で昼間眠い中でも、がんばっています。
はじめはたどたどしく単語で言うだけでしたが、だんだんなんとか文にして言いたいことを伝えようとしています。コミュニケーションが何より大切だと頑張る姿が印象的です。
日本語能力試験N2に合格して、日本で仕事に就き、社会の一員として家族とともに生活基盤を築きたいと頑張って勉強しています。
TIJ東京日本語研修所 歌原先生
Q. LIPの受講生たちの授業の様子を教えてください。
A. 授業の復習は必ず取り組み、間違えたら2回、3回とやり直しています。必ず使えるようになろう、という意欲が感じられます。
Q. 受講生の日本語の成長を感じた瞬間を教えてください。
A.授業で新しい言い方を習うと、自分の知っている他の言葉との使い方の違いについて質問してくれます。また、学生さんが使い方をまちがっていると思われることを指摘した時は、「教えてもらってよかった」「これでこれからはうまく使える」と喜んでくれました。生活に密着した学習をしてくれている、と実感しました。
◆難民の方々がいきいきと、自立して生きていくための支援を
私たちは、これからも多くの方々にLIP-Learningを提供したいと考えております。
日本語を学ぶ機会の提供は、難民キャンプで暮らす難民への食料や医療の支給といった緊急支援と異なり、すぐに命を左右するものではないかもしれません。
それでも、お金を稼いで自立し、自由を得る。つまり、「人間らしく生きている!」と実感するためには、現状では、日本で暮らすかぎり日本語の習得は不可欠です。
さらに、持続可能な開発目標(SDGs)の目標4「質の高い教育をみんなに」や目標10「人や国の不平等をなくそう」を達成する一助となり、「誰一人取り残さない世界」を目指す精神に一致するとも考えています。
◆Living in Peace代表からのメッセージ
龔 軼群
認定NPO法人Living in Peace 代表理事
「難民と共に生きる」
繰り返される戦争、紛争、引き裂かれる家族。
やむを得なく、生まれ育った地域から逃げるという選択肢しかない人々。
2022年、そのような過酷な状況を強いられた人々が、地球上で8,000万人以上、100人に1人が直面しています。
昨今の世界情勢から、各メディアでも「難民、避難民」という言葉をよく目にするようになり、もはや遠い国で起きている出来事ではなく、日本にいる私たちにとっても日常の中で向き合うべき問題として認識する方々が増えていること。
そして、世界の平和を願い、困難な環境にいる一人ひとりの暮らしに想いを馳せ、自らアクションを起こそうとする方々が日本にはたくさんいらっしゃることを、ここ数ヶ月を通して力強く実感しております。
戦争、紛争地域や避難民の方々を受け入れた隣国への緊急支援は、まさに人の命を守る行動。最前線で自らの命をもかえりみず、人々の”生”を守っている方々から手渡された命のバトン。そのバトンを受けとった日本の私たちは、どのように次の未来へとつなげていけるのだろうか。
「日本語を話せるようになって、また一からキャリアを築いていきたい」
「ここ日本で生まれた新しい命。大切な家族を守りながら、日本で暮らしていきたい」
「日本でサポートしてくれた人々に心から感謝している。活躍できる人材として日本に貢献していきたい」
私がこれまでに出会った難民の方々の「ことば」には、逆境を乗り越えてきたからこそ紡ぎ出すことのできた希望が込められていました。私たち人間は「ことば」という手段を通じて、相手に考えや思いを伝えたり、表現をしたりすることができます。逆を言うならば、「ことば」を使うことができければ、一人ひとり”個”のままでしかなく、誰かとかかわること自体が難しいでしょう。
難民の人々と共に生きるためには、「ことば」が必要不可欠です。縁あって日本にたどり着いた方々に「ことば」の力と、その先に描く一人ひとりの未来を。受けとったバトンを次の未来につなげていく取り組みを、皆さまと一緒に広げていきたいと心から願います。
宮本 麻由
認定NPO法人Living in Peace 理事 / LIP-Learning チームリーダー
今の目標はなんですか?
そのために取り組んでいることはなんですか?
私たちは、この問いを、LIP-Learningプログラムの応募者や受講者にいつも投げかけています。
「今の職場が好きだから、もっと役に立てるように、できることを増やしたい」
「知識や経験など、自身の専門を活かした仕事に就きたい」
「子どもが病気のときに、病院できちんと話ができるようになりたい」
どれも、ごくあたり前に、だれもが思うようなことではないでしょうか。
しかし、それらは彼らにとって、”日本語ができない”という壁に阻まれ、高い高い目標となっています。私たちはLIP-Learningを通じ、それを夢や願いで終わらせず、現実的な目標として掲げ、その目標に向けて難民の方々が日本語を学べるような支援を続けています。この2年間、私たちは、累計42名の受講生と伴走してきました。
そこから見えてきたことは、”日本語ができるようになったら…”で、はじまる目標は、決して生活の向上だけでなく、受講生一人ひとりにとって自己実現であるということです。仕事を通じ、子育てを通じ、なりたい自分に近づきたい。多くの壁はあるけれども、そのひとつである「日本語」という壁を、超えることができるよう伴走し続けるLIP-Learningでありたい、と思っています。
同時に、この問いはLIP-Learningを運営する上で、私たち自身にも問い続けているものでもあります。今の私たちの目標は、一人でも多くの難民の方々が、自己実現のために、日本語という壁で阻まれないチャンスを届け続けること。そのために、このクラウドファンディングがあります。
目標を掲げ、生き生きと学ぶ受講生たちに、私たち自身も負けないように。そして共に生きられるように。
皆様とともに、チャンスを!どうぞ温かいご支援をよろしくお願いいたします。
※クラウドファンディングの詳細、寄付金の控除に関してはこちら
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