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120億円集めた男の話

先日あるSNSで「120億円集めた先輩がいます。人間に不可能はない事を証明!使い道も素晴らしい!」という投稿をしました。
そうしたところ、「一体どこの誰だ?」というコメントを多数いただきました。そりゃそうですよね。120億円なんていうのは尋常ではありません。

こんな話を聞くと詐欺ではないかと疑う人もいますが、詐欺どころか世の中に大変貢献した人です。結論から言います。120億円に限らず、不可能だと思えることを可能にする人たちの発想法は・・・

1.大義名分がある
2.それに関わる人が幸せになる
3.お金を持っている人との人脈がある

この3つが重要なキーワードとなります。

この中で特に難しいのが「お金を持っている人との人脈」です。個人でも法人でもいいので、お金をたくさん持っていいる人や会社との人脈があれば、120億円を集められる可能性はあります。早い話、1億円を120社から集めることができれば120億円になります。


では、このような人脈をどのように作ったらいいのでしょうか?
人脈ですからお金で買うことはできませんし、ある程度時間をかけることも必要でしょう。1年以内にこのような人脈を作るのはどう考えても無理があります。

ビジネスで成功するかどうかは、3つの要素があります。

1つ目は「人並み外れた専門技術や専門知識を持っている!」
2つ目は「人並み外れた潤沢な資金がある!」
3つ目は「人並み外れた人脈を持っている!」

このいずれかがあれば、成功する可能性は非常に高くなります。
今回の場合は3つ目の人脈です。

結局このような話は今も昔もまったく変わっていません。昔はリアルで人脈を作っていましたが、今はネットで人脈を作ることができます。アナログであろうとデジタルであろうと人脈作りに何ら変わりありません。ただやり方が違うだけです。


120億円集めた男は一風変わったやり方で人脈を広げていきました。
その方法とは・・・

異業種交流会や経営者団体を次々に立ち上げました。
その数、なんと10団体!

これだけでも尋常ではないのですが、自身は表舞台に立つことはなく、有名経営者を会の代表に立てて、裏方に徹しました。裏方とは「事務局」のことです。

事務局ですから、会員に例会の案内をしたり、新規会員を集めたり、例会の内容を考えたり、懇親会の企画したり、会費の管理をしたりするのです。120億円集めた男はここに注力しました。

自分以外はほぼ全員が経営者で、その経営者のために会がスムーズに運営でき、発展できるように支えたのです。このようなことをしばらく続けると、120億円を集めた男は・・・
経営者から絶大な信用を得るようになりました。これを10にも及ぶ経営者団体や異業種交流会で実行しました。

勘違いしてほしくないのは、裏方に徹したといっても経営者よりも立場が下というわけではなく、対等な立場で付き合いをしていました。ここが面白いところです。そうこうしているうちに120億円集めた男は「数多くの経営者とお金では買うことのできない太いパイプ」ができました。さらには、経営者が経営する会社とのパイプも・・・

「こんなこと俺にはできないよ」と思ったあなたは、大変まともな人物です。普通の神経ではこんなことはできません。我がままな経営者のお守りをするのは並大抵ではありません。お金を貰っても嫌だと思う人が大多数です。


さて、集めた120億円を何のために使ったかをご紹介します。

ある日、120億円集めた男は新潟大学の学長と酒を飲み交わしていました。
その時学長が「新潟大学には彼岸がある。新潟県内に大学をもうひとつ作りたい」と言ったそうです。120億円を集めた男は、翌日から早速動き始めます。大学設立には約120億円かかることから、自身の人脈を頼りに寄付を募ります。そうしたところ数多くの賛同者が集まりました。

そこで120億円を集めた男は、有名企業の経営者を引き連れて記者会見を開きました。これに驚いたのが新潟県です!
記者会見後、新潟県知事から連絡があり「民間で120億円も集められるのか」と質問されたそうです。

そして提案されたのは・・・

●新潟県が40億円
●大学を誘致する市町村が40億円
●民間企業が40億円

ということでした。

120億円を集めた男の志は、新潟県までをも動かしました。民間企業から40億円を集めるために、人脈を頼りに次々と企業を訪問すると様々なことがわかってきました。

まずは、業界ナンバー1の企業へ寄付の依頼に行くことが大切だと言うことです。ナンバー2の企業に寄付の依頼行くと「業界1位の〇〇社はいくら寄付をしますか?」と質問されるそうです。つまり、ナンバー1企業の寄付額によって、ナンバー2企業の寄付額が決まるのです。これには流石の120億円集めた男も気づかなかったそうです。

そんなことで、民間企業から40億円、新潟県から40億円、そして誘致する柏崎市から40億円、120億円が集まりました。そして、誕生したのが「新潟工科大学」です。

ここまでが、120億円を集めた男の話ですが、この後も120億円集めた男は新潟県の財界の有力者とのパイプを活かして活躍しました。私は何回か一緒に講演やセミナーを開催しました。
120億円集めた男から教えてもらったことは、私のビジネスの土台になっています。


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