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睡眠・休養

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仕事の習慣が睡眠を脅かしている

仕事の習慣が睡眠を脅かしている

座りっぱなしの労働者や伝統的でない時間帯に働く労働者は、睡眠の問題を抱えやすい傾向がみられるようだ、という研究報告。

研究者らは、米国の中年期に関する全国調査から1,000人以上の労働者のデータを解析した。10年間の労働者の睡眠の健康状態を、よく眠る人、寝不足の人、不眠症的な睡眠の人の3つのカテゴリーに分類した。

データ解析の結果、座りっぱなしの仕事は、寝つきの悪さ、睡眠の中断、日中の頻繁な疲

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眠りに落ちると認知機能が向上する

眠りに落ちると認知機能が向上する

平静状態ではなく睡眠に落ちることによって、認知機能が向上し、それは低周波電気刺激によっても再現できる可能性があるようだ、という研究報告。

研究者らは、マカクザルが30分間のノンレム睡眠の前後に視覚識別課題を行っている間の、マカクザルの複数の脳領域の神経活動を調べた。マルチ電極アレイを使用して、視覚処理と実行機能に関連する一次および中位視覚皮質と背外側前頭前野の3つの脳領域にわたる数千のニューロン

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不規則な睡眠・覚醒サイクルが心血管系疾患のリスクを高める

不規則な睡眠・覚醒サイクルが心血管系疾患のリスクを高める

不規則な睡眠・覚醒サイクルは、推奨される夜間の睡眠時間を確保しているヒトでも、心臓発作や脳卒中などの重大な心血管疾患のリスクを高めるようだ、という研究報告。

睡眠が健康に与える影響を調べた研究のほとんどは睡眠時間に焦点を当てており、睡眠パターン、特に不規則な睡眠(就寝と起床時間の変動)の影響についてはあまりわかっていなかった。

そこで今回研究者らは、英国バイオバンク研究に参加した40歳から79

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不健康な睡眠が糖尿病と関連

不健康な睡眠が糖尿病と関連

睡眠不足または睡眠過多による不健康な睡眠は、人種的、経済的に多様な成人集団における2型糖尿病のリスクの大幅な増加と関連しているようだ、という研究報告。

研究チームは、米国南東部12州の人種的、経済的に多様な人々の健康を追跡する南部コミュニティコホート研究に参加した約36,000人の成人データを解析した。これまでの研究は主に白人または中国人のみの集団を対象に、一時点での睡眠評価が行われていたが、今

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睡眠パターンの変化で健康状態がわかる

睡眠パターンの変化で健康状態がわかる

約33,000人の500万夜の睡眠データを分析した結果、5つの主要な睡眠表現型が同定された、という研究報告。それらはさらに13のサブタイプに分類された。

研究者らはまた、人が睡眠表現型をどのように、どのくらいの頻度で切り替えるかを知ることで、その人の平均的な睡眠表現型だけに頼る場合と比べて、健康状態の検出に関連する情報が2~10倍も得られる可能性があることも発見した。

今回研究者らは、2020

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睡眠不足で加齢感が増す

睡眠不足で加齢感が増す

ストックホルム大学の研究者らは、睡眠が自分が感じる年齢に影響を与えることを発見した。この研究は、『Proceedings of the Royal Society B』誌に発表された。

18歳から70歳までの429人を対象に、自分は何歳だと感じているか、過去1か月間で十分な睡眠が取れていない日は何日あるか、そしてどのくらい眠いかを尋ねた研究から、睡眠が不足すると、実際よりも平均で0.23歳年老い

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