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米津玄師の作る曲の依存性は悔しいくらい高い

こんにちは。今回も殴り書き備忘録です。

2年ちょっと前に、米津玄師がアルバム"STRAY SHEEP"を出した時、私は2ヶ月くらい延々と聴き続けた記憶がある。聴きながら泣いたりもしたし、1時間くらいの解説ラジオも聴いた。背景を知るとより愉しめる超絶スルメアルバムだと思った。
その時に思ったことをnoteに書き綴ろうと思ったのに、完璧主義者の私は思ったように書ける気がしなくて後回しにしているうちに書く気を失った。だから今回こそはと、二度目の正直。

私の中で定期的に米津玄師ブームが来る。最初は2014年あたりにニコニコ動画経由で知った"MAD HEAD LOVE"にハマった時だった。
それ以前に"パンダヒーロー"とか"マトリョシカ"も聴いたことはあったけど、知っていたのは曲だけで作曲者のハチも米津玄師も知らなかった。
その1年後くらいに一瞬だけ好きになった男の子が米津玄師ファンで、カラオケで"vivi"を歌っていたのを覚えている。アルバム"diorama"を激推しし、米津玄師を絵も描ける天才だと賞賛していた。その時は「へぇ〜すごいね」くらいにしか思ってなくて、さほど興味を持たなかった。

そのあと米津玄師の知名度が"Lemon"で爆発したのは日本中の知るところ。
私は少ししてから2019年くらいに米津玄師にドハマりした。特にアルバム"YANKEE"と"BOOTLEG"にハマった。移動中も家にいる時もずっと聴いていた。
"アイネクライネ"が大好きだった。いろいろとつらくて歌詞に自分を重ねてめちゃくちゃ泣きながら聴いた時もあった。

その1年後に新譜を出した時にまたハマり散らかしたのは冒頭に書いた通り。特に1曲目の"カムパネルラ"の歌詞は死に関わるものであり、パンデミックの混乱の中で有名人の自死が相次いでいた時のことだったので、どうしても聴く度に今も三浦春馬が思い浮かんできてしまう。
余談だけど、私が米津氏をジョジョの奇妙な冒険つながりで知ったから、"Décolleté"で歌詞にファニー・ヴァレンタインが出てきたのはまあまあ興奮した。

そして現在。今度は"KICK BACK"を延々と聴き続けている自分がいる。これがまぁとんでもなくスルメ曲なのだ・・・。変化の大きい曲だし、それでいてアップテンポで、イントロのスラップ気味のベースがたまらなく最高なのだ。

曲調は個人的には"Flamingo"あたりからしっとりになったな、と思っていたので"KICK BACK"は昔の米津玄師が帰ってきた感じがしてけっこう嬉しかった。私は"diorama""YANKEE"あたりのひょうきんな米津玄師が好きだったから。"Bremen"は落ち着きすぎていて、あまり聴くことがないアルバム。

昨日、"KICK BACK"の対談インタビュー動画を観て、失礼ながら米津玄師ってやっぱり社会不適合者なんだろうなって思った。連絡を2ヶ月返さないのはやばいだろ・・・。
いつだったか、制作に没頭しすぎて連絡を全く取らなくて周りを心配させたみたいな話もしていたし。私もたいがい社会不適合者だけど、レベルが違うなと思った。
インタビューを観ていて思ったけど、米津氏のしゃべり声も好き。ちょうどいい低さでなかなかにセクシー。

同世代だから、最初の「努力 未来 A BEAUTIFUL STAR」を見てモー娘。のサンプリングだってのはすぐわかったけど、なんでこのフレーズなんだってのは正直思った。でもこれもまた面白いというか、米津氏にしかできない発想っぽくて良い。そして未来の発音が"milai"なのも、全体的に巻き舌気味なのもめっちゃいい。

インタビューを観てようやく気づいたけど、米津氏本人がずっと疑問に思っていたモー娘。の「しやわせになりたい」ってフレーズ、"KICK BACK"の中でも同じように歌ってるんだよね。指摘されると私も気になって仕方なくなってくる。「しあわせ」じゃないんかい。

昔の曲を聴いた後で改めて聴いて気づいたけど、歌い方も随分と変わった。以前はもっと平坦な歌い方をしていたように感じるけど、新曲のリリースごとにどんどん思い切った歌い方になっているように感じる。"KICK BACK"ではすごい叫んでるし。

あとはやっぱり絶妙なギャグ感のMVが最高。イントロのコッテコテの80's感から始まり、筋トレしながら「努力 未来」って言ってる筋肉バカ感とか、腕だけムキムキマンとか。ジョジョ第3部のズィー・ズィー(ホウィール・オブ・フォーチュンのスタンド使い)を思い出した。笑
正直、共演の常田氏がスカしすぎな感じがして、もっとギャグに振り切ってほしかったと個人的には思ったけど。
そして最後のシーンは"岸辺露伴は動かない"の"ザ・ラン"を彷彿とさせた。意図したかどうかはわからないけど。

とまあ、このくらいかな。思ったより書いたな。だいたい思ってたことは書けたかな。スッキリした!
米津玄師には親近感を覚えたり、すごいやばい人だなって思ったり。兎にも角にも、日本の音楽シーンをこれからも牽引していく存在なんだろうなと思う。私は邦楽はほとんど聴かない人間だけど、米津玄師と宇多田ヒカルとマキシマムザホルモンだけは延々追い続けている。多分シンパシーを感じるから。似たようなパーソナリティタイプなんだと勝手に思っている。

私も音楽を作りたくなった。

最後に余談。もともと興味はなかったけど、米津玄師とマキシマムザホルモンが音楽を担当してるってことでアニメ"チェンソーマン"を観てみて、「あー、こういうぶっとんだ設定のフィクション苦手だわぁ」って観ながら思ってたのに、結局最新話までキャッチアップしちゃってる自分がいるのが悔しい。
正直絵の質がめちゃくちゃ高いし、ホルモンが担当した第3話のエンディングは音楽との親和性も相まって本当に高クオリティで何回もリピートしてしまった。悔しいわぁ・・・!

以上です。
ここまで読んでくださってありがとうございました。アデュー

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