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□鎌倉観音巡礼、マインドフルネス、法華経

行動有りきで鎌倉の観音菩薩巡礼33ヶ所を行ってみた。ご利益にあやかるためというよりかは、遠藤誠『観世音入門』で魅了されてからの能動的な行動のみで突き進めてみた。

鎌倉だと、杉本寺からスタートして最後は円覚寺で終わる。全ての観音菩薩を観ることはできず、しかしながらその土地、その風水に預かる輩ということで、鎌倉の観音菩薩に結する場所を「巡礼」できた。

最後は極楽寺から北鎌倉の円覚寺をハイキングコースのルートで巡礼を締めた。

原始仏教での瞑想、テーラワーダ仏教のスマサラーラ長老によれば瞑想を極めていけば、世界を構成する四元素、火、風、地、水を認識できるという。確かに、シンプルにストレートに、世界を構成する大元を科学すると、この4つに行き当たる。仏陀の教えのなかで、「宗教」以前に世界を認識するにあたっての大事な原理原則を教えてくれる。

マインドフルネスは、21世紀にとって非常に大事な転換期のパラダイムシフトにとって絶対に必要不可欠なものだ。アメリカでは、マインドフルネスブーム、禅再ブームだと言う。建長寺や円覚寺がその窓口だ。鎌倉への海外からの観光客は、こうしたブームからも影響を受けているだろう。

政治ではなく、文化に根ざしているからこそ、この効力は絶大だ。

GHQによる極東裁判で絞首刑が決まった東條英機の最後の遺言書や、ベトナム戦争の中での高僧による焼身、または、坂本龍一の晩年期のAndateの讃美歌/ノイズ、つまりは祈り。武満徹のRikyuでのカトリック/オルガン使用、これも同様に祈り。

観音菩薩の観音はサンスクリット語で「観察された(avalokita)」と「音・声(svara)」の意味。

観音菩薩は、カメレオンのように、33のアバター(分身)として、様々に世界に表れ出た、表れ出る、表れ出るであろう。

雲は、時に雲であり時に雨であり時に水であり時に火(上昇)である。

世界に絶対はなく、色即是空、空即是色、しかり。

観音菩薩も、またしかり。巡礼前と、巡礼後。ヴィトゲンシュタイン曰く、語りえぬものについては、沈黙せねばならない。語りえるものについては、慈悲という意味において、何かを得る縁を紡ぐ意味でも、語ることが利行にもなる。道元曰く、これまたしかり。

鎌倉を起点に、マインドフルネスの旅を始めた。行動することで、様々な縁とつながり、円環の中へ。

遠藤誠、日蓮、栄西、鳩摩羅什、法華経、道元、植木雅俊、佐々木閑、行基、法然、親鸞、スマナサーラ、ティク・ナット・ハン、プラムヴィレッジ、坂本龍一、武満徹に感謝。

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