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『子どもへのまなざし』から

読書会を通じて

産育休者が集まるコミュニティで読書会の運営をしました。
運営メンバーが毎月「コミュニティのメンバーにぜひ紹介したい!」と思える本を1冊選んで、その月の読書会テーマを設定します。
参加者は未読でも参加できる仕立てとなっています。
当日、担当者がメインメッセージが伝わるように要約をして紹介をし、参加者はそれを聞いた上で、グループ分かれてテーマに沿って対話をします。

1月の課題本は、『子どもへのまなざし』でした。
運営メンバーの一人が本当に大事にしている本で、3冊シリーズを全部読んで実践しては、理想と現実の間で自分なりに試行錯誤をしているんだ、とリアルな葛藤も吐露してくれていました。
だからこそ、今まさに子育て真っ只中のメンバーが集うコミュニティでこの本を通じて、みんなで子育てについて話す場を作りたいという熱い想いがありました。

『子どもへのまなざし』は、児童精神科医の佐々木正美先生の著書で、乳幼児期を中心とした時期にどのようにこどもと接していけばいいかという考え方やアドバイスが心理学の観点や臨床の事例などを交えて、具体的にわかりやすく書かれています。

「なるほど、そうだったのか」という目からうろこの乳幼児の行動の背景にある事実や「そんな風に子育てできたらいいな」などと思えるヒントがたくさんあるのですが、受け手によっては、“良き親とはこうあるべき”と思い、しんどくなるかもしれません。

わたしたちは正解を求めている?

実際に読書会でも「わたしの子育てこれでいいんだろうか?」や「何が正解かわからなくて悩んでる」という声が聞かれました。

そこでふと思ったのは、その背景には“わたしの子育てVS世間一般の正解”という構図があるのでは、ということです。

今でこそわたしも子育て歴10年ですが、第一子の時はまさに正解を求めることに奔走していました。

妊娠中から某育児雑誌を読み、産後は育児本に答えを探し、ネットでは他人の成功事例を検索しまくるという…。
そして、自分のやり方と比較して勝手に不安になったり、成功事例を真似してもわが子にはうまくいかなくて勝手に落ち込んだりしていました。
今だからわかることですが、当時のわたしは、世間一般の正解にとらわれて、子どものもつ本来の力や気持ち、求められるタイミングなどを見過ごしていたのかもしれません。

「子育てに正解はない」

過去のわたしは正解を求め、正解に奔走されていましたが、「実は子育てに正解はないんじゃないか」と思えるようになって、ちょっと肩の力が抜けて、子育てに向き合うようになりました。
本の中にも書かれていますが、「人を信じる力」というのが子どもにとっても大切だし、親のわたしにとってこそ必要な力だなと感じました。
まずは、わたしがこどもたち一人ひとりの持っている可能性を信じること。

忙しいとつい子どもたちを大人のペースに巻き込みがちですが、わたしはここ数年で「待つ」ということを少しづつ意識できるようになりました。
その瞬間を待てるか待てないかによっても、子どもたちの未来が変わるかも、ということを知ったからです。
子どもたちが持っている可能性に気づける状態でいることが大切ですね!

こんなことを改めて気づかされた読書会でした。



こどもの可能性を広げる声かけや関わり方など、親子間のコミュニケーションのコツを学びたい方はこちらをチェック♪




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