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【独自分析】“鯛のない”たい焼き屋!?OYOGEに見るマーケティング戦略

LIDDELL株式会社のMANAGEMENT SEC.に所属しております中家と申します。

前回、【独自分析】として大好きな「CRISP SALAD WORKS(クリスプ・サラダワークス)」さんについてお話しをしました。

今回ですが、勝手に続【独自分析】として、これまた私の大好きな「鯛のないたい焼き屋 OYOGE」さんについてお話しをいたします。

【「OYOGE」さんのご紹介】

「OYOGE」さんは弊社がオフィスを構える東京ミッドタウンの近くにあるたい焼き屋さん。お店の外観は、よくあるイメージの「たい焼き屋さん」とは違うおしゃれな雰囲気を醸しています!

「#俺たちだって焼かれたい」
店先には誰かからの強めなメッセージ性のあるハッシュタグが書かれています。

このメッセージを発信している=焼かれているものは何かというと・・・
イワシ・アジ・アサリ!!
「鯛のないたい焼き屋 OYOGE」という店名の通り、タイの姿はなく、その代わりにイワシ、アジ、アサリといった“ちょっぴり地味”な生き物たちが並んでいます。

これだけで、だいぶ気になる。。。何やら強い個性を感じます。

【コンセプトは?「めでたさよりも個性を尊重する」】

明治時代。売れなかった今川焼きを、「めでタイ」という縁起物として大変人気があった高級品の鯛の形にして販売したところ、庶民から人気を集めた“たい焼き”。
しかし現代では「高級さ」や「豪華さ」よりも「個性」が尊重される。
「めでたさよりも個性を尊重する」というコンセプトのもと、イワシやアジ、アサリといったちょっと地味な仲間達を愛着ある形にすることで“鯛のないたい焼き”が誕生したのだそう。
どうりで個性的!

【気になるお味は?】

スタンダードなお味は“つぶあん クリームチーズ”
これにラム酒さつまいもや、はちみつレモン、バナナきな粉など、期間限定のフレーバーが登場します(ちなみに今はかぼちゃキャラメル。とろりとしてとても美味しい!!)

調べたところによるとOYOGEさんのレシピを監修しているのは、ミシュラン三ツ星のフレンチレストラン「カンテサンス」の元シェフ。
こんがり焼けた生地にはアーモンドパウダーなどを使っているらしく、外はサクサク、中はしっとりもちもちとした、フィナンシェやマドレーヌを連想させる、一度食べたら忘れられない美味しさです。

【OYOGEさんの面白さ!マーケティング戦略】

もちろん、とにかく美味しい!!が一番なわけですが、
「OYOGE」さんの様々なマーケティング戦略が面白いなぁと、消費者として利用する中で常々思っておりました。

例えば、“たい焼き屋さん”らしからぬ
・おしゃれな店舗
・完全キャッシュレスの導入
・UberEatsなど4社のデリバリー導入
・専用Appの導入
など、他同業他社と比べても先進的なのはさることながら。

・個性的なHP
・HPで配布されている無料のmedia kit(本記事内の画像の多くもmedia kitより拝借)
・QRコード付きのお土産Box
・SNSに思わず投稿したくなる、プレゼントにも最適!ピックの無料提供

本当に色々な取り組みがされていて、とても面白いのです。

例えばHPのmedia kitは「メディアやSNS等でOYOGEについて紹介していただく際にご利用いただけます。」という言葉と共に提供されていますが、どうぞ記事にしていただいてOKです!というアピールでもありますね。

また、無料提供のピックも、“鯛のないたい焼き屋”というコンセプトと合間って、ついついSNSに投稿したくなる仕掛けの一つとなっているように思います。

様々な工夫がされたOYOGEさん。何かと 忘れられないお店 です。
それでいて、“たい焼き”自体も本当に美味しいんだから、一度食べたら「誰かにお土産に買っていって、話題の一つにでもしようかな」とお土産を買う時に頭をよぎります。

これらの仕組みによって、広告を出さずとも、口コミで話題になっているのだから凄い。
@DIMEやELLEのオンラインなどにも取り上げられて話題が話題を呼んでいます。

【SNSでは】

・Instagramでの投稿、発信はもちろん頻繁になされています。
Storiesがよく投稿されているのですがアンケートの活用などユーザーとのコミュニケーションもよく取られています。

食べた人の投稿もたくさん!みなさん#oyogeをつけて美味しさを拡散しています。

アレンジレシピを紹介する方や、「手土産にはこれ!」「六本木グルメ」「話題の和菓子5選」「和スイーツおすすめグルメ8選」「最新たい焼きはこれ!」といった様々な確度からユーザーにより投稿がなされ、拡散されています。

・Twitterでは中の人"イワシさん”が頻繁に何やらつぶやいていて…
なかなかシュールでクセ強よな投稿が面白い。

いまやSNSの運用はどの飲食店も必須の時代。
オフィシャルアカウントでは新商品の紹介だけでなく、お店の臨時休業情報なども事細かに発信されています。

【やっぱり 誰かに教えたい って強い。】

様々な「個性的」な取り組みをされている「OYOGE」さん。
本当に美味しい商品を販売しているからこそ、そのコンセプトの面白さや、目を引く取り組みに乗じて「誰かに教えたくなる」。

色々な仕掛けがかけ合わさって、いたるところで“口コミ”を呼んでいます。

マーケティングとは商品が大量かつ効率的に売れるように、市場調査・製造・販売・宣伝などの全過程にわたって行う企業活動の総称ですが、「OYOGE」さんのマーケティング戦略は他店とは一線を画す面白い取り組みだなと思いました。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。


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LIDDELL/リデル


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