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LIAISON Coffee Magagine

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コーヒーに関する豆知識や調査を紹介しています。
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カフェインが多いのはどっち?

カフェインが多いのはどっち?

#カフェイン が多いのは?
#コーヒーと #玉露
カフェイン量が多いのは?

正解は




玉露です。

玉露は100gあたり160mg のカフェインを含んでいます。
コーヒーは60mg/100g なので、おおよそ2.7倍です。
苦い=コーヒーということで、深煎りのほうがカフェインが多いというイメージあるかもしれませんが、コーヒー豆に含まれるカフェインは、同じ重量ならば焙煎度合でさほど変

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水出しコーヒーはカフェインが多い?

水出しコーヒーはカフェインが多い?

水出しコーヒー = カフェインが少ない というイメージが定着しているように思いますので、化学的視点から考察してみました。

水出しコーヒーは高温でしか抽出されない成分が出にくいので、スッキリした味わいにはなりやすいので、苦味が少ない ≒カフェイン少ないというイメージになっていると思います。

(カフェインの性質)
カフェインは比較的低温でも溶けやすい性質なので、レシピや抽出方法次第では実はカフェイ

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コーヒー豆に含まれる二酸化炭素

コーヒー豆に含まれる二酸化炭素

コーヒーをハンドドリップする際にコーヒー豆の状態や焙煎度によって泡の発生が違うと感じたことはありませんか?

これには理由があります。

[泡の正体]
二酸化炭素 (CO2)

[二酸化炭素の生成理由]
1) 生豆 は有機物で炭素(C)から構成されているので、酸素(O2)と反応して、二酸化炭素となる。
(C + O2 --> CO2)

2) 焙煎による熱のかかり方の違いが発生量に影響を及ぼす。

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コーヒーは水分補給になるか?

コーヒーは水分補給になるか?

夏の暑い時期、キンキンに冷えたアイスコーヒーが飲みたくなるのは コーヒー好きだけではないと思っています。
コーヒーを美味しく飲むため、コーヒーが水分補給になるのか調査してみました。

(カフェイン の作用)

1. 利尿作用
2. 血管収縮作用
--> 体を冷やす。

(結果)

コーヒーは水分補給を目的ではなく、リフレッシュやリラックスのために、ゆっくり味わうことが良さそうです。
ただし、

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コーヒー保存方法の考察

コーヒー保存方法の考察

コーヒーをどのように保存すると最適なのかを考察しました。

焙煎済みコーヒー劣化の原因

コーヒーの味が劣化する要因としては大きく分けて3つあります。

水分による劣化

コーヒー豆にはクロロゲン酸ラクトンに代表される環状構造(ラクトン)が含まれています。これらは浅煎り〜中煎りに多く含まれています。ラクトンは水分存在下では、クロロゲン酸やキナ酸などの「酸」に戻ってしまうため、コーヒー成分のpHを下

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コーヒーと歯の関係

コーヒーと歯の関係

コーヒーを飲むと歯が黄色く着色するとか口臭が気になるといったことを聞くことがあります。

しかし、それは正しくコーヒーを飲むことで防ぐことができます。

これについて考察しました。

口内が酸性になる影響脱灰

甘いものを食べると「歯が溶けそう」といった比喩を使いますが、口内が酸性になると実際に歯が溶けています。
酸性の食品、糖分の多いものを食べると、「酸」によって歯のエナメル質(主成分:ハイドロ

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バイオダイナミック農法とは?

バイオダイナミック農法とは?

当店で取り扱いしているインド•ケララ州 ポアブス農園のバイオダイナミック有機栽培農法の豆となっています。
この豆を採用している理由は、

ヨーロッパでは高級豆とされているインド産コーヒーでありながら、日本ではまだ認知が低いこと

有機栽培されているコーヒーであること

サステナブルな農法であること

個人的にケララ州のとある企業と仕事した際に飲んだコーヒーであったこと

個人的な想いもありますが、

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コーヒー2050年問題

コーヒー2050年問題

コーヒー2050年問題をご存じですか?

2050年までに気候変動によって世界で70%飲まれていると言われるアラビカ種のコーヒー豆生産に適した環境の50%が失われるという現状があります。

以下の図のように、世界最大のコーヒー生産国はブラジルですが、この内60%の土地がコーヒー生産に適さなくなると言われています。

一方で、昨今のコーヒーブーム、コンビニチェーンでの消費拡大、新興国(中国、インドな

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気温とホットコーヒー

気温とホットコーヒー

涼しくなったり、寒くなったりすると温かい飲み物が恋しくなります。

そろそろアイスコーヒーも終わりと感覚的に思うのですが、気象データとホットドリンク需要には相関があるようです。
全国清涼飲料連合会が調査していましたので、紹介します。

上のグラフから、アイスドリンクは寒くてもある程度需要があるようです。
面白いのは気温が上がると、アイスドリンクは比例で増加するかと思いきや、横ばいか若干の低下が見ら

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