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LIAISON の取り組み

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SDGsやサステナブルに関する情報です。
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海洋ゴミに対する対応策

海洋ゴミに対する対応策

海洋ゴミの現状環境省の海洋ゴミ調査結果(2019年度)によると、漂流ごみのうち約半分が人工物で、その多くをプラスチックが占め、主に魚網・ロープやペットボトルなどであると報告されています。
日本国内では、年間約1,300tのポリエステル製魚網が廃棄されており、再利用できないものも多いため、埋め立て処分が主となっており、一部が海洋に流出することもあり、海洋環境への影響が問題視されています。

水産庁で

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バイオプラスチック導入ロードマップ

バイオプラスチック導入ロードマップ

プラスチック資源循環戦略のマイルストーンとして2030年までにバイオマスプラスチック200万トンの導入を掲げており、その達成に向けて「バイオプラスチック導入ロードマップ」が策定されています。
※写真はインドのとある街中

バイオプラスチック導入ロードマップバイオプラスチックの生産量予測欧州バイオプラスチック協会(EUBP)の見通しによると、21年段階の世界の製造能力は241万7000トンで、22年

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ケミカルリサイクルの可能性

ケミカルリサイクルの可能性

#ケミカルリサイクル の可能性

先日の投稿で、ケミカルリサイクル はわずか3%しか実施されていないとお伝えしました。

こちらはまだまだ大手化学会社でも実証段階の技術です。
また、#マテリアルリサイクル に比べて、エネルギー消費量が多くなるため、ケミカルリサイクルプラントは各社技術力を投入して、省エネプラントにしていく必要があります。
ライフサイクルアセスメント(LCA) という考え方で、製品の

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プラスチックリサイクルの現状

プラスチックリサイクルの現状

回収プラスチックの約60%は焼却処理

なぜ、焼却処理してリサイクルというのか不思議に思いませんか?
プラスチックも熱量を持っているので燃やすことで燃料になるので、原油や燃料ガスを削減できるのでこの分がリサイクルしているという考え方です。

しかし、実際は燃焼することでCO2を排出するので、#カーボンニュートラル の観点からもリサイクルとは言えないということが最近の考え方になってきています。
アメ

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バイオプラスチックの動向

バイオプラスチックの動向

1)二酸化炭素濃度の現状

気候変動問題は、地球規模で長期的に取り組むべき重要課題でだれか一人だけが頑張っても意味がなく、全員で少しずつ取り組むべき問題です。
温室効果ガスである二酸化炭素の大気中の濃度は、産業革命前(18世紀ごろ)280ppmだったものが、現在、415ppmまでに上昇しています。
年間2ppmで上昇しているため、このままでは2100年には500~1000ppm程度まで上昇すると予

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二酸化炭素が増えると?

二酸化炭素が増えると?

地球規模で考えると温暖化。
最近日本でも熱帯気候でよくあるスコールのような雨であったり、水害が発生しています。
水害はインフラがこのような気候に対応していないため、今後行政だけでなく、民間としての対応も必至だと考えています。
気候変動による農作物や水産物への影響も危惧されます。

ちょっと難しい話ですが、近い未来に個人レベルで直面することが想定される、他人事ではないことなので、紹介させてください。

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脱プラスチックの必要性

脱プラスチックの必要性

ブルームバーグNEF 8/16のレポートの紹介です。
以下のグラフは2050年までのプラスチック需要予測を示しており、引き続き需要が増え続ける予測です。
現在、様々な場所で、脱プラスチックが訴えられていますが、それに反して需要は伸びていく予測です。

これをすべて新規プラスチックとすると、当然ながらゴミは増え続けることになり、環境破壊に繋がります。

そこで各国政府や化学会社はリサイクルに取り組ん

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日本技術力を結集したコーヒー豆袋

日本技術力を結集したコーヒー豆袋

コーヒー豆販売は、今では店舗販売だけではなくネット販売も主流になってきています。

店舗であれば、容器持参で量り売りなどもできるのですが、EC販売では難しく、コーヒー袋は必須です。

コーヒー豆袋の問題点

当店でも販売するにあたり、コーヒー袋問題は解決すべき課題でした。
なぜなら、コーヒー豆袋は少なからずプラスチック素材が必要になるからです。
その理由は主に以下の3つです。
1) コーヒー豆から

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テイクアウト用カップの検討

テイクアウト用カップの検討

当店は基本テイクアウト主体の営業形態となる予定ですので、テイクアウト用カップは極力環境負荷が低いものを検討しています。

ホットドリンク用には写真にある #バタフライカップ を採用させていただく予定です。

主な理由は、紙ベースであることに加え、#生分解性プラスチック である PBS (ポリブチレンサクシネート)が採用されていることです。
また、原料はトウモロコシ由来のコハク酸であり、バイオマスプ

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プラスチックの代替−アルミ-

プラスチックの代替−アルミ-

脱プラスチックの動きが今後加速していくことが予想されます。

ポイントはいかにリサイクルやサーキュラエコノミーの実現を容易にするかということだと思います。

経済協力開発機構(OECD)の試算によるとカップを含む包装容器向けプラスチック消費量は2019年に世界で1億4260万トンで、サーマルリサイクルを除くリサイクル率は僅か25%です。
(以下の記事を参照ください)

今、リサイクルの代替として、

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可燃ごみが資源に!?

可燃ごみが資源に!?

環境省のデータによると、令和2年度の一般廃棄物量は4,167万t、国民1人当たり901g/日のゴミを排出しているという結果になっています。

これらのゴミは焼却施設での燃焼処理が一般的です。
一部発電して、電気として回収されますが、カーボンニュートラルの観点からは程遠いのが現状です。

そんな中、2017年に積水化学工業㈱が発表した微生物の力でゴミをエタノールに変換する技術の実証プラントが完成し、

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