【南米自転車放浪記】№4 自転車の旅はズルができない
こんにちは。長野県茅野市の工務店エルハウスです。
エルハウスには、20代の頃、自転車でアフリカや南米を旅してしたメンバーがいます。このメンバーが、自転車で南米を放浪していた頃のお話をご紹介していきます。
前回はスーパー野宿マスターになりました。
ブエノスアイレスを出発してすぐに2連続野宿して、アルゼンチン野宿マスターになれるなんて。まさか、まさかでした。
まあ、そうは言っても、基本は野宿はしません。危険ですから。
野宿を頑張るところから、次は町で宿に泊まることを頑張ります。
↑宿のおばちゃん。
「自転車でウシュアイア?!すごいわね!」と言って記念写真しました。これが福田の生まれた初めて泊まった海外の宿でした。(日本人宿以外で)
ホテルって書いていますけど、民宿ですね。
普通の家。
小学生高学年くらいのお子さんがいて、プレステやってました。「えー、すげープレステだ! 日本のゲームだよ!」なんて話して、ちょっと一緒にプレイしたりして。
すごく当たり前のことですが。
町で宿を探していることをいえば、誰かしら教えてくれます。そして、宿に着いて、泊まりたいといってお金を払えば泊まれます。当然ですが、野宿するよりも簡単に(笑)
唯一大変なのは、英語が通じないくらいです。それでも、ボディランゲージでなんとかなります。
「今日、泊まるところを探してるんだけど」
子供たちがホテルを教えてくれました。
基本的に大人は忙しいですが、子供は暇なんです。
商売よりもシエスタが大事
特にアルゼンチンはシエスタがあります。
シエスタ、お昼寝ですね。
昼過ぎから夕方まで昼寝休憩なんです。
南米とスペイン特有の文化ですね。
スペインのことは詳しく知りませんが。
アルゼンチンでは、シエスタの時間はシエスタです。
昼寝したっていいですし、ぐだぐだしたって良いわけです。
とにかく店が空いていないのです。
商売よりもシエスタが大事です。
そんなわけで、お店が空いていない時間には、情報を提供してくれる暇な子供たちっていうのは助かるわけです。
それでも、シエスタ。
大事ですよね。
僕ら日本人はシエスタがないのが当たり前ですが。
シエスタがあるのが当たり前の国だってあるのです。
自転車の旅はズルができない
僕は今の仕事は住宅コンサルタントということで、言うなれば人と話すこと、悩みを聞くこと、解決すること、家という形で人生の形を実現することです。
でも、実は元々は、知らない人と話すのは、あまり好きじゃなかったのです。
本を読んでいたり、一人で自転車こいだりしているのが好きでした。
(実は今も、飲み会とか得意なタイプではないです。苦手というわけでもないんですけどね)
自転車の旅っていうのは、実にアナログと言いますか。ズルができないです。
ワープできない。
お金を払えば、ビューンと飛んでいけるわけでもないし、ネットでぽちぽち予約できる宿があるわけでもないです。(今は現地でSIMカード買えば、スマホ一個でぽちぽち何でもできそうですが、当時は難しかったです。そう考えると、やっぱりスマホはアカンですね)
人に話して教えてもらう。
大事ですよね。
当たり前のようなことですけどね。
人に話しかけてみるということ。人に助けてもらうこと。
南米のアミーゴ文化、だれでもすぐにアミーゴ文化のおかげもあって、僕はぐっと大人になったなーと思うのです。
人に話しかけてみるということ。
人に助けてもらうこと。
初めての大西洋。海が緑。
南米編は、本当に大昔なもので、古い写真を開いて思い出しながら書くのですが。若かりし頃の自分の頑張りに、改めて感謝の気持ちを感じます。
大人になるにつれて自分でできることも増えていきますけど。
大人になると、自分だけではできないこと、誰かに助けてもらうことの大事さを感じます。
そして、助けてもらった分、逆に助けることに生きる価値を感じるようになります。
キレイゴトみたいですが、地球の反対側でそんなことを学びながら、僕は徐々に旅人に、大人になっていったのでした。
南米編は写真も少なく、記憶も少ないので少々駆け足になりますが。
次回は、パタゴニア突入しようかなと思います。
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