「手紙でなにがしたいの?」「なんで上京したの?」幾度と聞かれた質問への正直な答え

手紙でちょっと世界を変える。

それが私の目標です。

手紙って形に残るし、わざわざ手間と時間をかけてまで悪口を書く人はほとんどいません。

環境や時と場合によって "どれだけ素直になれるか" は変わりますが、それらの条件がバチンと揃って心から素直な言葉を紡ぐことができた時、

『ただの一枚の紙』だったはずなのに、『誰かにとってのたからもの』に変わることがあります。

手紙を誰かのもとに届けた時、心からの笑顔や、時に涙を引き出してくれることがあります。

どんなブランド品を貰うより嬉しい。

その言葉の背景には、「素直な言葉」や、手紙から垣間見える「 "私のために" 使ってくれた時間」を肌で感じる機会が減っているからなのだと思います。

そしてそれは受け取った瞬間だけを彩るような消費的なものじゃなくて、

その人の声が聞きたい。
その紙に触れたい。
その文字で言葉を感じたい。

そんなとき、何度だって見返すことができて、その瞬間ごとに人を支えてくれる、長期的な価値をもつものだと思っています。

それは、

便利さとスピード感と引き換えに、ボタンひとつで全てが消える儚さをもつ "デジタル" ではなく、

不便で面倒だけど、形あるものとして永遠に自分の側に居てくれる "アナログ" だからこそなのだと思います。

何度だってタイムスリップできて、何度だってあったかい気持ちになれるのが手紙の凄いところです。

さらに嬉しいことに、手紙を書いた本人にもハッピーな気持ちが訪れます。

まず、日常的にそんなにも喜んでくれる相手の顔を見ることって沢山はないですよね…。

だから受け取ってくれた相手の顔や言葉が、相手以上に、書き手である自分を嬉しい気持ちでいっぱいにしてくれます。

時には、

手紙を書く行為が、自分をずっとずっと苦しめていた心の重荷を降ろし、崩れかけていた心を救ってくれることもあります。私が手紙を広めることを決意した理由もそこにありました。

相手を想い、紙を選び、文字を書き、相手に届ける…

その全ての背景にあるゆったりとした時の流れが、「自分の中の1番優しい自分」を引き出し、気づいたら自分自身を癒してくれてます。

そんな手紙の価値をぎゅっと詰め込んだ私の作品やイベントを通して、

"手紙っていいな"
"手紙を書くことが増えました"

そう言っていただくことも多くありました。

この上ない喜びです。

なんでかって言ったら、

手紙を通して人と人が深くあたたかく繋がれたり、書いた人自身が癒されたり、辛いことからちょっとだけ立ち直れたり…その連鎖が私の知らないところでつながっていけば、

もしそれが日本と言う枠組みを超えて、世界中に広がっていったら、

優しい気持ちで素直にいられるあたたかい世界が地球全体に広がると思うから。その根拠は『世界は鏡』だから。

そう思うのは、そんな世界に生きていたいというのが心のどこかで叫んでいる本音だから。

否定も争いも世間体もいったん手放して、大切な人たちと素直に大切な時間を過ごせる世界に生きていたい。

ここだけ切り取ると、

そんな甘くない、綺麗事、自己満足、

そんな言葉を言われるかもしれません。

でも、

ダイヤモンドように頭が固いと言われるほど真面目な考え方をしていた自分が、手紙というどんどん書く人が減っている分野に、誰にも頼まれていないのに勝手に飛び込み、体当たりで挑戦を続け、あまりにも強い逆風で心身ともにボロボロになってでも、覚悟決めて進んでいる背景には、手紙の力への確信があり、ここに書いたことは、意外と本当に起きると心のどこかで感じています。

私や手紙と関わってくれたその人が生きている世界がちょっとだけ変わっていけば、そしてそれがちょっとずつ広がっていけば、ほんとにできるように気がしているんです。

全世界を四六時中あったかい世界に変えるなんて無理かもしれないけど、その人の世界だけでも、一瞬だけだとしても、「ちょっとだけ世界を変える」の積み重ねをしてみたっていいじゃんって思うんです。

手紙って良くも悪くも、莫大な力を持っていることを感じてきました。

ここまで断言できるのは、その力に一番助けられたのが自分自身だからかもしれません。

でも、私はそんな大した人間ではないので、この大きな大きな意義だけではなく、

これまでやりたかったけど諦めていた心の奥にある夢たちや、「こんな人とこんな場所でこんなことがしたい!」という未知の夢たちを、手紙を通してだったら叶えられるという素直な欲望も、活動の原動力の一つ。

私が本気で向き合ってきたからこそ見えてきた手紙のあらゆる可能性に乗っかって、色んなことに挑戦しようとしているのが今の私です。その先で誰かが笑顔になってくれたら最高に幸せなことだなって思っています。

でも「先人のいない道」を切り拓こうとしているくせに、なんとなく自信が無さそうに見えるから、

いつも言われてしまいます。

何者?
何がしたいの?
そんなのお金になるの?意味あるの?

グサッ

まさにそうなんです…

わかんない、それが本音。

毎日悩んで迷っています。正解なんてわからないけど、わからないから進んでいるんだよな…とも最近思います。

まだまだ視野が狭くて、できることも少なくて、どう進んでいいかわからない。

でも、そんな未熟な自分だからこそ、

沢山の人に出逢い、色んな世界に触れ、自分では気づけなかった可能性を広げてもらったり、自分の幅を無限大に広げるために上京してきました。

ただ、私の中で自信を持って言えることは、

私は手紙で人を笑顔にしたい。
手紙で地球全体を笑顔にしたい。

ちょっとだけ世界を変えたい。

自分でもびっくりするほど、初期の頃から大切にしている想い・活動の軸は変わらないということです。

だからこそ、目まぐるしい日々を送っているけれど、そこだけはぶれずに生きていきたいと思っています。

そして、

時代に合った手紙の文化を再構築し、"手紙といえばコイツだよな!" そんな人になる為に、

目の前のこの人を喜ばせたい!に全力投球するために、

これからも挑戦を続けていきたいと思います。

長い長い文章を最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございます。

へたくそで長い文章だったけど、あの時言ってたこと、この人本当に成し遂げてるな…そう思ってもらえるように全力で精進するので、これからも見守って頂けたら嬉しいです。

2023.07.05の朝 手紙書道家 akina

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