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蓮の門〔はすのと/俳句〕

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#韻文

2021上半期自句/小エッセイ「体験ベース」

2021上半期自句/小エッセイ「体験ベース」

2021年の上半期、1月から4月まで句会に参加させて頂きました。その後はしばらくお休みしていたのですが、先日主催のKusabueさんが総評をして下さり、上半期の一句と佳作としていくつか選出して頂きました。

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大空を一葉にして枯欅

吹いてまた吹き荒れてまた淑気立つ

紅梅の一本が張る結界か

春暁の連れてきた語を書き留めて

初桜この日散りゆく人もいて

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昨年の句作も含め、

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家までと明かり差しだす早梅よ(第2回現代語俳句投句会参加)

家までと明かり差しだす早梅よ(第2回現代語俳句投句会参加)

2月も俳句を詠んでみました。季節を楽しんでみようと、先月よりも少し肩の力を抜いて。

↓コチラの句会に参加↓

Kusabueさん、いつもありがとうございます!

今回は5句です。なかなか難しい。俳句仙ならぬ俳苦戦でございました。この投句会ではひとり10句まで投稿できます! では参る。

家までと明かり差しだす早梅よ◯

寒鯛を師と仰ごうか不惑まで◯

シャツにまでかすかな湿り春支度◯

ひとり急

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「わたしの初夏」その1

「わたしの初夏」その1

「わたしの初夏」をテーマに #フリー俳句投句会 に参加いたします。
初夏と言えばデートですかね。知らんけどなっ。ちっとばかし浮かれてみようかな。キャラじゃないけどなっ。
今回はフリー句会ということで少し趣向を変えてみます。サブテーマは「ディスタンス」です。
では参る。

暑いねと日傘ひらいた君遠し◯

サイダーの瓶は右手か左手か◯

噴水の音するたびに寄せる顔◯

夕暮れが夜空に変わり水中花

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「わたしの初夏」その2

「わたしの初夏」その2

「わたしの初夏」をテーマに #フリー俳句投句会 に参加いたします。
前回は僕らしからぬ句を書いたので(あれはあれで楽しかったけれど)、残りは少しばかりいつもの自分らしく……(厭世)
では参る。

慈悲深く俯くことよ桐の花◯

荒寥たる朝もきらめく早苗の田◯

子燕も我よ我よか人の世も

前回の投稿はコチラです

Kusabueさん、いつも楽しい企画をありがとうございます!