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発達障害でひとの顔と名前が覚えられない私がしている対策と困ること

写真: 台湾料理店で食べたもの

顔と名前がとにかく覚えられない

先生だろうと学生だろうと、ほんとうに顔と名前が覚えられない。覚えられたとして、そのデータベースが一致しない。

かるたの読み札と取り札が合わないように、いつまでもその片方もしくは両方を探している状態だ。

親の顔もわからないこともある

下手すると、親の顔もわからないので、電車を降りると、つい知らないひとについていったことも何度もある。

そしてそのとき「このひとは親じゃなくて他人だ」と気づける理由は、いくつかある。

たとえば、荷物が明らかに違っている場合。

私の親はいつも赤いかばんを持っている。そのかばんはかなり厚手で、ワインレッド色をしている。その質感や色もけっこう大事な見分けるポイントになる。

なぜかユーザーネームは覚えられる

目の前にいるひとの名前はさっぱりでてこないのに、数年前にTwitterでちょっと話しただけのひとのユーザーネームはちゃんと覚えている。

また、たとえば同じサークルの子の名前はいっこうに覚えられないのに、その子のInstagramのユーザーネームはちゃんと覚えている。

だから、「あなたはhappymaiko0203さんですよね」とはいえるのに、「あなたは谷上舞子さんですよね」とは言えない。

happymaiko0203さんと谷上舞子さんが一致しないのだ。

数年前に友達が使った写真をずっと覚えているのに、その子の顔がわからない

数年前に、お友達がある写真をTwitterにあげた。

その写真を数年後その子がInstagramのストーリーで使っていた。

私は瞬時に「この写真は2020年3月ごろにあなたがTwitterにあげてたやつだよね」と言ったことがある。

それなのに、その子の顔も名前も自信をもって思い出せない。

幸い、その子はtanigamimaiko0203といった本名+誕生日のユーザーネームにしてくれていたので、その子の名前のローマ字表記はわかる。

ちなみにその子は中学校の同級生で、3年間同じクラスだった。

中学時代や現在のその子と、まったく顔が違うと第三者が判断する子を2人、合計3人を目の前に呼んで「誰が谷上舞子さんですか」と聞かれたとしたら、当たる確率は確実に3分の1の単なるくじ引きになる。

ウェブサイトのURLも覚えている

Instagramのユーザーネームは覚えられるので、それと似たようなもので、依然見たサイトのURLは覚えているので、大概のよく使うサイトはURLを手打ちすることが多い。

そのうちブラウザの側が教育されてきて、たとえばaと入れたら私の大学の公式掲示板につながるなどの「英才教育」がなされてくる。これに関しては、大概のブラウザがしていると思うが…。

数年前に見ただけのURLも、完全ではなくても覚えているので、少なくとも私がいまほしいあのデータが載っているあの記事は、東洋経済オンラインの2016年8月に出た記事だから、toyoくらい入れればあとはブラウザがあの記事を出してくれるな、とだいたい予想がつき、それは大概正しい。

なぜひとの肌の色は3色しかないのだろうか

おおまかに言って、白人と黒人と黄色人種がこの世にはいる。

もちろん、白色の中でのスペクトラム、黒色の中でのスペクトラム、黄色の中でのスペクトラムがある。

しかし、たとえば赤い肌や青い肌をしたひとはいない。それは「白の中の赤」や「黄色の中の青」に包含して含有されるからだ。

真っ青な肌をしたひとがいたら、もっと覚えやすくなるのになあ

真っ赤な肌をしたひとや、真っ青な肌をしたひとや、濃い紫色の肌をしたひとなど、いろいろな肌の色があれば、もっとひとの顔に依存しないでひとのことを覚えられるのになあ、と思う。

たとえば、「濃い青の肌をした、田中みどりさん」「濃い赤の肌をした、佐々木ゆかりさん」といったことができるようになるだろう。

もしくは、「カラーコードで#4c6cb3の群青色に近い肌をした。田中みどりさん」なら、できそうな気がする。「カラーコードで#b33e5cのワインレッドに近い肌をした、佐々木ゆかりさん」もできそうな気がする。

ちなみに、これが#4c6cb3の群青色だ。

#4c6cb3の群青色

これが#b33e5cのワインレッドだ。

#b33e5cのワインレッド

何より、前者であっても後者であっても、少なくともいまの肌の色よりは確実にやりやすい。

カラーコードを知らなくても、格段に「塩顔」とか「ソース顔」とか「日焼けした顔」とか「小麦色の肌」よりずっと曖昧でない表現ができるだろう。

黄色のスマートフォンケースを持った同級生、桃色の水筒を持った先輩

私は顔も名前も自分の記憶では頼りにならないので、所有しているもので覚えている。

たとえば、ある同級生はいつも机の上に黄色のスマートフォンケースを置いてくれる。そうすると、ああ、あの黄色のスマートフォンケースを持っているのは千恵子さんだなあ、と名前を思い出す手掛かりになる。

名前はどうせ思い出せないし、顔も覚えられないので、LINEを交換しているひとにとっては、LINEの表示名とその黄色のスマートフォンケースを頭の中でリンクさせている。

ある先輩は、いつも桃色の水筒を机の上に置いてくれる。そうすると、あの水筒は桃花さんのものだなあ、と思い出せる。そしてそれも、LINEでの表示名とリンクさせるようにして、そうするとLINEで桃花と名乗っているあの子は、桃色の水筒をいつも持っているから、桃色の水筒の正面に座っているのは桃花さんだなあ、と覚えられる。

声で覚えているひともいる

私の母親がそうだ。

年齢にはそぐわないとも思えるくらい、高くて透き通る声をしている。

もし目の前に5人の親と同世代の女性を呼んで、その中から母を顔だけで選んでくださいと言っても、正直それは当たる確率が5分の1のくじ引きにすぎない。さすがに、親なのでもうすこし当たる確率は上がるだろうが…。

ただ、目の前に母と同世代のひとを100人呼んで、顔は見せずに声だけで当ててくださいと言われたら、確実に正解する自信がある。

母だけではない。

声に出してなにかを話してくれれば、「ああ、あなたは○○さんね」と理解できる確率が格段に高まる。

とくに女性の場合、声の幅は男性より大きいから、当たる確率が高くなる。

目の前のひとが「このひと誰だろう…」と困っているように見えたら

「ああ、このひと誰だっけなあ…」と目の前のひとが困っているように見えた場合に、私なら、こうしてほしいと思うことがいくつかある。

まず、なにかを話してほしい。

「こんにちは」程度の簡単な言葉で構わない。

次に、思い出せるきっかけを教えてほしい。

「私はあなたと同じ政治学概論を履修しているよ」

さらに、ユーザーネームを話してほしい。

「私のInstagramのユーザーネームはkarin1515だよ」

そうすると、大概誰だかわかる確率が増える。

また、同じものをいつも持っていて、それを視界に入る範囲に置いてくれているというのはとても助かる。

水筒、髪飾り、スマートフォンケース、ネックレス、指輪、サングラス、同じテイストの服、変わった靴、デコレーションがたくさんされたラップトップパソコン…。

そういったものがあれば、思い出せる確率が上がる。

私は覚える気がないわけではなく、致命的に覚えられないだけ

私はあなたに興味がなくて覚える気がないのではない。

覚えようとしても、それが成功した試しはほとんどなかった。


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