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檸檬 音度
2022年11月17日 19:06
「時間がとけていくみたい」チョコレートが舌の上でゆっくりでとけていく感覚を、まるで時間がとけていくようみたいにと表現した、なんとも素敵な本。岡田淳『チョコレートのおみやげ』とても短い、児童書。内容は、お母さんの妹、みこおばさんと小学生の女子が、港の公園のベンチでチョコレートを食べる。すると突然、みこおばさんは、お話を始めるのだ。チョコレートと風船売りと風見鶏の話を。風船売りの
2022年11月13日 12:37
今日の本は小野はるか『後宮の検屍女官』ある日、謀殺されたと噂の妃の棺の中から、赤子の遺体が見つかった。そのせいで死王が彷徨っていると、幽鬼騒ぎが後宮内に広がり、美貌の宦官・延明は騒ぎを納めろと皇后の命を受ける。調査の際に出会ったのが、ぐうたら女官・桃花だった。彼女はいつも眠そうで、出世になど興味なしという変わり者。けれど桃花には、検屍の技術があり、遺体を前にすると人が変わるのだった。