note23目:ゴールデンなウィークが始まりました
旦那が、ご飯炊いていなかった。
マッサージ(毎月恒例)を受けて家に帰ると、「あれれ?」とあたふたする声が聞こえる。
「おっかしいなあ……」
「どうしたの?」
「ご飯が炊けてない……」
(しゅんとした旦那の顔がかわいい)
「えー!」と思いながらも、マッサージ受けてふやけた頭では「そっか」という回答しかできない。
コンビニに買い物行ってもいいし(気分いいから)、うどん茹でてもいいかな(すぐできるから)と軽く算段した。
けれど旦那は私と全く違う行動に出る。
「先にお風呂入ってきて! 炊飯器じゃなくて土鍋で炊くよ!」
わが家の炊飯器は「ふっくら炊き」のため約90分かかる。
しかし土鍋で炊けば10分火をかけ(ざっくり)、10分蒸らす(ざっくり)だけなので、炊飯器より大幅に早く炊くことができるのだ。
わーお、その発想なかったよ。
しかもご飯前にお風呂に入られるのなら、私としては大賛成、「わかった!」と満面に笑みで答えた。
本来ならお腹空いていたらエリカ様ばりに不機嫌になるのだが、マッサージ後ということもあり天使のような思考回路になる。
お風呂入った後に、キンキンに冷えたビールを一口飲む自分を想像したらウキウキが止まらない。
待ってて、ビール!!
すぐ戻るから!!!
※缶ビールを冷凍庫に冷やすのは絶対に忘れない。
意気揚々と風呂場に駆け込み、リビングに戻ると甘いご飯の匂いと、お肉をジュウジュウと焼いている甘辛の香りが鼻腔をかすめる。
今夜の夕食は、新タマネギのポン酢和え、レタスとチーズの豚肉巻き、そして土鍋で炊かれたタケノコご飯だ。
※旦那作
冷凍庫で冷え切ったビールと、冷やしたグラスで乾杯し、できたてほかほかのおこげの苦みを口の中で堪能する。
あー、至福。
タケノコって春じゃん。
夏なみに暑いといわれるゴールデンウィークだけど、今だけは春ということにしておこう。
全く出かける予定はないけど、わが家の祝日の幸先はよさそうだ。休みだからといって、猪ごとく人混みに突進することはどうしてもできない。
だってイライラしない?
え、しない?
信じられない。もうほぼ仏じゃん。
私、絶対無理。イラつかないとか、絶対無理。
できることなら私だってさわやかに髪の毛ファサとなびかせ「気長にいこ。待ち時間もデートじゃん」とか言いたいけど、残念ながら般若の顔になってしまうから無理無理、向いてない。
合わないことはするもんじゃないと経験上知っているので、ネトフリ見たり、散歩したり、ちょっといいお刺身買ったりして過ごす休日になりそうだ。
異世界(海外とか)に行かなくても、ちょっとした日常をグレードアップするだけでも、幸せ濃度は急上昇する。
イマココを大切に過ごすことが、なによりもゴールデンウィークなのかもしれない。
なんつって。
今日もありがとうございました。
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