出産後40年続いたお尻の痛みが改善した
こんにちは。「ファン鍼灸院」でのビックリ、嬉しい、楽しい、幸せな治療例をお届けしている、【ばぁばは鍼灸師】のファンです。
今回は、40年来の仙骨付近の痛みで悩んでいた方の、その痛みの原因と、鍼灸治療により改善していく様子をお届けします。
【明代さん 67歳 主婦】
お友達の紹介で明代さんが来院されました。
1.右の坐骨付近が何年もずっと痛い
明代さんの書かれた問診票には、
・肩こり
・右肩甲骨のしびれ
・右坐骨付近が40年間ずっと痛い
・右膝が痛くて正座が出来ない
とありました。
ばぁば:右半身に辛いところが集中してますね。どうしてだろう?
治療していきますね。
まずは全身の流れを良くして、明代さんの自然治癒力や自己回復力、免疫力を高めて元気になってもらう鍼をしました。
次に、辛い膝や坐骨付近、肩甲骨や肩を鍼で緩めていきました。
膝はヨガをしている時のポーズをとると痛いところがあるので、そのポーズをとりながら圧痛点を探し、鍼をしていきました。
1、2週間に1度のペースで来院されその都度、痛みの残っているところ、新たに出てきた辛いところに治療をし続けました。
2.40年も前の難産で仙腸関節の靭帯が傷ついて回復していない?!
始めの頃は右半身の症状が多くて、どうしてだろう?と気になり治療の合間、合間に聞いてみたところ。
明代さん:そういえば、初めての出産の後ずっと右半身が痺れていましたねえ。
40年も前のことだけど、結構長い間痺れてたように思います。
ばぁば:お産大変だったんですね?
明代さん:そうなんですよ。
私はこんなに小さいのに、赤ちゃんが大きすぎてひどい難産やったんです。
とうとう産婆さんが「ご主人!早く奥さんのお腹に乗り!」って。主人が私のお腹に乗って赤ちゃんを押し出したんですよ。
出産は骨盤の仙腸関節と恥骨結合が緩むことで、骨盤が広く柔軟になり赤ちゃんが出てきやすくなります。
その仙腸関節は普段は殆ど動きの無い関節で靭帯でしっかり支えられています。
ばぁば:明代さん。40年も前の出産だったけど、それだけの難産だったから仙腸関節の靭帯が急激に引き伸ばされて損傷して、まだ回復してないんと違いますか?
明代さん:そうなんですかねえ。
とにかくその右のお尻の辺りが
ずぅっと長い間痛いんですよ。
今まで整体もカイロも、マッサージも整形外科も、鍼灸もあらゆる所に行ったけれど痛みが取れないんです。
3.40年間続いたお尻の痛むポイントが見つけ、鍼をした
明代さんの仙腸関節付近を細かく触診してゆくと、右側の奥にとっても硬いところがありました。
明代さん:その辺がいつも痛いところなんです。
痛いポイントを探りだして鍼をしたところ、叫び声が。
明代さん:そこやぁー!そこ!そこ!その奥がずうっと辛かってん。
今までいろんなところに通ったけれど、自分でもどこが根っこが分からなかったわ。
その奥が辛かったということが、今ハッキリ分かったわ。
その後来院された折には、全身治療の後に仙腸関節を中心に痛みのあるポイントを緩める治療を続けました。
そして、あれだけ辛かった痛みや、右のお尻から坐骨、脚にかけての痛みや違和感が改善しました。
私の耳には、あの時の明代さんの叫び声が未だに残っているんです。改善してよかったです。
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