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スマイルカーブな仕事をしよう

スマイルカーブとは

スマイルカーブとは、電子産業などで事業の付加価値(収益性)を表す曲線です。付加価値を縦軸に、事業のプロセス(①企画・開発、②生産・組立、③販売・保守)を横軸に取ると、企画・開発という川上の工程と、販売・保守という川下の工程は付加価値が高く、生産や組立などの中間工程は付加価値が低くなります。

このカーブは、「PC事業」を想像していただけるとわかりやすいです。
PC事業は、インテル・マイクロソフトといった大手企業が企画・開発したコアなCPUとWindows OSを、生産・組立を行い、販売・保守しています。

どこの事業プロセスが付加価値があるかというと、「企画・開発」と「販売・保守」になります。

「生産・組立」はどうなったかというと、人件費が安い海外の工場で行われているイメージがあるように、付加価値が少ないため収益性が悪く、グローバル化によって海外で作られるようになりました。

逆スマイルカーブ(アングリーカーブ)

人件費が安い、海外ではどうなっていたかというと、「企画・開発」する能力はなく、物価も安いため「販売・保守」してもそれほど儲からず、「生産・組立」を行うことで、付加価値を生み出し、収益を上げています。
これをスマイルの反対で「逆スマイルカーブ」もしくは、怒っているように見えるので「アングリーカーブ」と言います。

逆スマイルカーブの状態は悪い状態なのかというと、決してそうではなく、生産・組立のノウハウから、企画や開発をしていくことで、「スマイルカーブ」に変えていくことが重要です。

これは、中国を想像していただければわかるかと思います。19世紀半ばに「世界の工場」と言われていた中国は、いまや最先端技術を開発し、世界第2位の経済大国に発展しています。

スマイルカーブな仕事をしよう

会社や、組織に所属すると、まずは、上司から仕事の依頼を受けて、それを実施する日々が続くと思います。そこで満足していてはいけません。

「製造・組立」に位置する単純作業を繰り返していては付加価値が低いからです。単純作業を覚えた後、「企画・開発」に移行していくには、上司に提案したり、改善活動を行ったり、「販売・保守」に移行していくには、他部門からの依頼を積極的に受けていくことで「付加価値」を生むことができます。

また、AIが到来することで「仕事が無くなる」と言われているように、「業務の自動化」が進んでいきます。すると、自部署内部で閉じている作業は、どんどんAIによって自動化していくことが予想されます。

仕事が無くなり落ち込んでいるようでは、「働かないおじさん」になってしまいます。そうならないためには、上司に提案したり、部門に働きかけて改善活動を行ったり、他部署と連携する仕事を増やすことが重要ではないかと思います。スマイルカーブを意識して、付加価値の高い仕事をしましょう!!

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