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人は戦略と組織に従わない

戦略と組織

企業に勤めていたら、戦略と組織が、常に変化しているのを感じると思います。組織は戦略に従うのか、戦略は組織に従うのかは永遠の議論かもしれません。

組織は戦略に従う

目標達成に向け適材適所で人材を配置する、属人的な戦略

戦略は組織に従う

組織のあり方を重視し、そこに人材を配属する組織的な戦略

トップが変わると、戦略と組織構造が変わる話は「7つのSによる変革」で説明していますので参照いただければと思います。

つまり、目標達成に責任がある組織の長が、「戦略・組織・システム」を変え、その次の上司が、それを受けて「戦略・組織・システム」を変え、繰り返すことで、最後に末端まで行動が変わる仕組みとなっております。

組織はどのように設計されているか?を知るため
「組織設計の5原則」というものがあります。

組織設計の5原則

①専門化の原則(分業化)
作業や業務を特定の分野や専門性に基づいて分担する分業化のことです。
これにより効率性や品質が向上します。各人が得意な仕事に専念し、その分野で高い専門知識を持つことが求められます。

責任・権限一致の原則
各人や部門には自身の責任範囲と、それに見合った権限が与えられています。そして、責任を負う者がそれを果たすための権限を持つことで、効果的な意思決定をすることができます。そのため、責任と権限のバランスは重要です。

③統制範囲の原則(スパン・オブ・コントロール):
上司が直接管理する部下の数には制限があります。これにより、効果的な監督や管理が可能になります。統制範囲が広すぎると管理が難しくなり、狭すぎるとコストがかかり過ぎる可能性があります。階層管理体制を構築する必要があるということです。

④命令一元化の原則
一つの業務に対しては、一つの上司や指揮系統からの命令を受けるべきです。複数の上司からの命令や混乱を避けるため、明確な指揮系統が必要となります。

⑤例外の原則
ルールやプロセスには例外処理の仕組みが必要です。
全ての事象を一律に適用することは難しいため、特殊な事例に対する柔軟性や適応性を持たせることが重要となります。特に、責任者は、日常反復的な業務は部下に権限委譲し、例外的な業務の対応に専念すべき、ということです。

人は戦略と組織に従わない

組織設計の5原則が理解できたと思います。
つまり、戦略(目標)を与えられば、①各自分業を行い、②責任と権限を与え、③統制範囲を決め、④指揮命令系統を一元化し、⑤自分は例外を受けられるようにすることで、組織は運営することができます。

しかし、戦略を理解しない上司がいたり、プレイングマネージャー的な人が現われたり、上司が直接末端の部下に指示したり、組織運営は簡単なものではありません。

さらに、現代では、デジタル化の流れを受けて、横串を通すプロジェクトが生まれ、

また、生成AIが登場することで、部下も上司に相談するような内容も無くなってきております。

つまり、戦略と組織は関連がありますが「人は戦略と組織に従わない」ということです。仕事をする上で大切なのは、戦略や組織を正しく理解し、自分が適したポスト、やりたい仕事をすることです。様々な仕事・ポストに挑戦してみましょう!!

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