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オセロにだって流れはある。

収納から断捨離で、それからミニマリストとコスパ。そういう感じで意識にも流行があるらしい。
そう、だから最近は「白」が劣勢らしい。黒いほうが余計なストレスがない人もいるみたい。そして、複数必要なときこそ同じ色で揃えたほうが良い。
柄がバラバラじやなくて、同じ黒いTシャツ、同じタオル、同じ箸を何本も買っておく。探す必要もないから、効率が良い。その通りだ。

元から綺麗な白にできる人はいいけど、できもしないのに「白」の意識だけを共通認識とされる世界は、ダラしないとされてきた方からすると違和感でしかなかった。だから、「白」が崩れていくのはスッキリとした気にさえなる。

でもよく読むと、別に白じゃなかったら何色でもいいようだ。
みんな裕福になって、それで真っ白なものを使えるようになった。白米を食べて、綺麗に漂白されたシャツにハンカチ。ティッシュペーパーだっていい物を使えるようになった。
そういう時代だったってことだろう。
それ自体が特殊な状況だったんだ。

それが以前までの「普通」に気が付き出したひとが増えてきただけ。

玄米を混ぜるといいよ、とか。

グレーでも洗濯する回数は一緒だから、汚れてなんかいないよ、とか。

ショッカー戦闘員が沢山出てきて、ヒーローはひとり。

段々と追い詰められて白の割合が減ってくる。それでも、白はシロ。劣勢のほうが、より際立って見えるだろうから。
たまに行く旅行先のホテルのシーツが、うれしく感じさせてくれる。

白い時間を、カラフルに。

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