雨音ムッツ

物語を考えるのが好き。 荒木飛呂彦、米原秀幸、アリー・マクビールが好き。 20代の時に…

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物語を考えるのが好き。 荒木飛呂彦、米原秀幸、アリー・マクビールが好き。 20代の時に失くした、「人生を楽しむ」をもう一度取り戻せるように創作をしていきます。 noteを楽しむ。そして、自分の本を出版する。

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    ポエムのまとめです。わたしの頭の中は、こんな感じです。

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はじめに

これからnoteを始めるにあたり、気持ちの整理のために書いておきます。 やりたいといことは、素直にやりましょう。 楽しい時間を増やしましょう。少しくらい正直に過ごしても大丈夫です。 失くしてしまったのに、強がって捨てたことにしなくてもいい。10年以上経って偶然見つかったのなら、また大事にしてもいいと思います。 ゆっくりなのは、自分が一番知っている。 それでも、楽しい人生にしましょう。 好きな漫画を読もう。 好きな音楽も聴こう。そして、新しい音楽も楽しみましょう。 好き

    • 否定的思考〔詩〕

      外が好きだった 空があって 匂いと風と 楽しいルールをつくって 笑って 喧嘩して 見上げながら反抗して 下を向くのは 不思議なものを見つけたとき 変わらないような気がした日 誰かが街を連れてきた それから 少しして 街と外が一緒になった日 夜が笑って見えて 朝が嫌になった 誰かが混ぜた みんなを騙すために

      • 漁師町のできごと〔ショートショート〕

         これは子供の頃の話です。夏休みも半分過ぎ、日の長くなった夕方の過ごし方に退屈してきた頃でした。友人は家族旅行にいっており遊び相手の居ないわたしは、夕食までの時間を海で過ごすことにしました。  裏庭で植木に水やりをしている祖父にそのことを告げると、 「そんげんとこいくなて」  と、大人でもほとんど使わなくなった言い方でわたしを諭します。 「うん、ちょっとだけー」  と言ってわたしは振り返りもせずに近くの海に向かいました。  わたしの家はとても海に近く、風の強い日は家の前

        • そこまでしなくても

          ちょっと怖いと思うこと。 ネットの閲覧記事なんかをもとにAIが判断して、わたしの興味がありそうなものを並べてくれる。 ホラー映画情報とか夏の催し物とか、スティーブンキングとか話題のホラー作家特集とかオカルト系ユーチューバーを検索したからだとは思うけど。 なんかさ、 怖い系の記事が勝手に集まってくるって考えるとすごく恐怖を感じる。 ホントにAIなの? って。

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        記事

          雨の隙間に傘をさす〔ショートショート〕

          「てるてる坊主はキレてるわ」と隣りで妻が言う。「明日も雨だって」。 「天気予報は当たるね」 と僕は返した。  新潟市内から車を走らせる。妻のお気に入りのレストランで夕食を済ませたあとの帰り道。フロントガラスに垂れる雨を見てワイパーを1段階上げてから、僕は横目で助手席の彼女を一目見る。表情は険しい。 「気象予測」と妻。 「ん?」 「天気予報じゃなくて、気象予測。こんなにつまんないくらい予測できるようになったんだから」 「どう違うのさ?」 「もう天の気持ちを考えてないから。

          雨の隙間に傘をさす〔ショートショート〕

          嘘と忘却の間〔ポエム〕

          眼鏡をメガネクロスで拭いて汚れをとった。外は雨、またメガネが汚れる。 夜型は遺伝子でキマっているらしい。 だから、お前が苦しいときを気楽に過ごしてしまった。不幸を知らせる電話にもすぐにでることができた。 次の朝に涙がでた。これから始まる世界を洗い流すために。 頭の中でする会話はいつも最低で、雨の中でする鉛筆書きのスケッチブックみたいに汚いのに捨てられない。 溶けた世界が意味ありげに部屋の壁に飾られているのは、普通の日。 雨が汚れを流すのは、悪い日。 ねじれた木曜日。

          嘘と忘却の間〔ポエム〕

          体が軽い

           今日は身体が浮いている感覚がするから気持ち悪い。  浮遊感があるというより、地面と自分の中身が離れている。足の裏はちゃんと地面と密着してるにも関わらず体の内側だけ脇の下から手で持ち上げられているみたい。内臓の位置がちょっとズレてるとか、血圧がいつもと違うとか、鼻の通りが良いとかの僅かな違いがあるだけなのだろうが、でもそれだけのことが気持ち悪いような身体の軽さを感じさせる。  地球の重力は、いつも一定なのだろうかと疑いたくなる。  違うとするなら今日の重力は、わたしには合

          紐をたどる。もろこしの頭から出てるやつの。

          JAのガソリンスタンドで給油したら、とうもろこしを二本貰った。 自分じゃあ買わないから、オモシロ嬉しい。 レンジで5分。皮付きのままでラップでくるむだけでいいらしい。 とうもろこしって変な形だなとまじまじ見る。 あまり買わない野菜を見るのが、オモシロ嬉しいのオモシロの部分。 野菜のかたちを見る。 インスピレーションを形にするのが人間。 だから、はじめに野菜がこんな形をしていたから、 こんな色をしていたから、 いま世界はこんなにカラフルなんだと思う。 では粗熱が

          紐をたどる。もろこしの頭から出てるやつの。

          スリッパ〔詩〕

          ただ並んで置いてあるだけで ストーリー見せてくるんじゃないよ。 部屋用はもういらない わたしのはあるから。 ……。 そんな風に 足跡を残すのはずるいよ。

          スリッパ〔詩〕

          別れの歌を聞かないように〔ショートショート〕

           オレンジ色の朝陽がカーテンの隙間から覗いているから、もう夕方なのかと焦って起き上がる午前5時45分。窓際にぶら下がった洗濯物が笑っている。  こんなときのスマホの画面は信用できない気がしてカーテンをすこし開けた。隙間から見える窓の外は明るい。近所の屋根の間から見える太陽が、フローリングの床に窓辺の形を映し出している。それからゴミの袋を持った婆さんが収集小屋へ歩いていくのが見える。このカーテンの隙間から見えるのは、それくらい。  あの婆さんは真っ当な人間だな、と羨ましくなる

          別れの歌を聞かないように〔ショートショート〕

          夕涼み

           とりあえず雨も落ち着いた新潟。週末は出かけられそうである。今月は楽しみにしていた映画がたくさんあるので週末がうれしい。  今日は「キングダム」。予告編で最終章と出ていたので、一旦映画は終わりなのかな。あとは、「デッドプール&ウルヴァリン」も期待している。  映画の話ではないですが、新潟で毎年夏に開催しているフジロックが今年はネット配信もされるようです。アマプラとTwitchだったかな。参加できない人には嬉しいサービス。  新潟県の観光が賑わいを見せているように感じる。新潟

          雑記

           『峠』という漢字には、センスのいいバランス感覚が備わっている。  元々は、『たむけ』という言葉から由来しているようで、神仏に物を供えることを意味している。峠には神様がいると信じられており、通行者の旅の安全を願い手向けをするところからきているらしい。  この漢字を構成している『山』『上』『下』という簡単な字を上手く配置していることも面白い。山道を登り、山脈を越える一番高いところが峠という訳だから、片方は下りでもう片方は上りであるという単純なことだが洒落がきいている。どちらに

          太陽を見間違えるひとはいない〔ショートショート〕

           7月のある雨降りの午後に、僕は太陽にそっくりな女性を見かけたんだ。  その日は内科の受診のために、駅前の総合病院を訪れていた。僕は看護師から渡された体温計で検温しながら椅子に座り、名前が呼ばれるのを待っていた。彼女が現れたのはそのときだった。  これはべつにその女性が、輝くほどの美人だったという話ではない。寧ろ、彼女は地味な顔立ちをしていていた。身長もどちらかといえば低めで、胸やお尻もぺたっとしている。洋服の着こなしだとか、美容に気を使っているとか、そういった目立つタイプの

          太陽を見間違えるひとはいない〔ショートショート〕

          同仕様もない〔ポエム〕

          ボコボコと雨雲が流れるのを下から観ていると、 雪が積もったあとの川のように見える。 途切れている雨雲の側面が白く光るから、 上には太陽があるんだと当たり前のことを思い、 また、 どこまで流れていくのか分からない 灰色の雨雲の濁流を無言で送り出す。 雨雲の腹は、遠くの 山々の頭すれすれのところから何かを舐め取り、 排水溝をひたひたにして騒ぎ、 屋根を打つ雨水を残して去っていった。 そんな熱気の中、駆け足で追いかけた。 いなくなった春を。

          同仕様もない〔ポエム〕

          雨の日に傘をさすことみたいに〔詩〕

          ある男はとても怖かった 忘れてしまうのが 冷静になってしまうのが いつか 原因はきっと 今なら否定するようなことなんだ 意味がないとか 本当にいるのかとか その先へは行けないとか 犠牲が大きいとか 疲れたとか 天気が悪いとか 嘘じゃなかった寂しさが 蒸し暑い夜の湿気と一緒に 欠けた月を満たして 終いには 嬉しい日に 間違って泣いてしまったりするから 雨が降る 傘をさすためじゃなく 涙を隠すために いつまでも土砂降りの中に立っていたら 気持ちだけを世界に残して 溶けて流れ

          雨の日に傘をさすことみたいに〔詩〕

          この週末、こればっかり聞いてた

          ピーナッツくん。 夏休みっぽくて、爽快で、楽しくて。 ずっとリピートしながら運転してます。 なんだろう、急にツボにはまった感じです。 ピーナッツくんとぽんぽこさんの動画は結構チェックしてるんですが、曲の方はちょっとしか聞いたことがなかったんです。 MVのクオリティーも凄いですね。

          この週末、こればっかり聞いてた