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WHOパンデミック宣言とCPR検査問題から考える新型コロナウイルス問題

新型コロナウイルス対策で混乱が起こっていますが、そのなかでも大変なのが検査技師かもしれません。今話題のPCR検査法とは? 臨床検査技師ってなにをするの? 映画『天使にラアブソングを』の曲にのせて、最前線で新型コロナウイルス(covid-19)検査をする臨床検査技師のつぶやきから、パンデミックを考えます。(加筆修正しました3月16日)

WHO「新型コロナウイルス」でパンデミックを宣言

2020年3月11日にWHO(世界保健機関)がパンデミック宣言をしました。パンデミックとは、感染症や伝染病にかかる人が急増し、新たな感染者や患者を増やし続けている状態をいいます。WHOの発表によると、中国武漢から始まった新型コロナウイルスですが、WHOがパンデミック宣言をした3月11日現在、114か国に広がり、確認されるだけでも118,000を超える感染者がいて、4,291人が命を落としています。反面、118,000の症例のうち、症例の90%以上がたった4か国に集中していて、そのうち中国と韓国では流行が著しく減少していると記しています(英文は、パソコン画面を右クリック→「日本語を翻訳」すると自動翻訳できます)

コロナ最前線で戦う臨床検査技師のつぶやきが注目の的

日々増加する新型コロナウイルスの患者と疑いのある人たち。感染しているかどうかを判断するのが、臨床検査技師の方々です。直接菌を扱うため、まさに最前線で感染のリスクと戦っている状態です。そんなコロナ最前線で戦う一人の検査技師が、映画『天使のラブ・ソングを』の曲『I Will Follow Him』にのせてつぶやいたリアルな現状がバズり、注目を集めています。

臨床検査技師のつぶやき

臨床検査技師の現状についてつぶやいたのは、お律さん(@Haisa08)。動画の中には、新型コロナウイルス判定に関する一連の作業を臨床検査技師がやっていて検査数は増えるばかりだと訴えます。さらに、一部で通常4時間から6時間かかる新型コロナウイルスの判定を、15分程度でできると言われているPCR検査法の簡易キットにも触れています。

新型コロナウイルス検査はどうやるの?「PCR検査法」とは

「PCR検査法は手作業で行う作業で、莫大な時間と神経で高い技能を持つ検査技師が行うもの」(動画内コメント)。現在、厚生労働省のHP内で「簡易検査キットの開発・使用開始」に関して質問は出ているものの、「できるだけ早く開発する」というコメントにとどまっていて、正式発表はされていません。

動画からは、現場が疲労困憊している様子がうかがえます。見えない現場で戦う臨床検査技師にスポットをあてたこの動画で「国民は正しい知識をもつように」と訴えます。

感染予防ではなく、自分が感染源だったときときのためにマスクは必須

新型コロナウイルスの対策としていろんな案が出ていますが、やはり大切なことは、不要な外出を控えること、手洗い、うがいなどの基本的なことを行うこと。マスクは感染防止のためではなく、万が一自分が感染していたとき、他人にうつさないようにするためにもつけておく必要があります。

また、感染すると死亡リスクが高いと言われる高齢者。逆に、感染しても高齢者に比べて死亡リスクが低いと言われている10代、20代、30代の若者は要注意。「自分だけは大丈夫」と思ってしまうから、いろんなところで感染してきて、ウイルスをまき散らしてしまうのかもしれません。空いているからと旅行などに出かけるのも控える必要があります。万が一、感染して帰ってきたら、卒業式中止!入学式中止!お店が休業!となって他の人に迷惑をかけることになりかねません。

※厚生労働省/全国の若者の皆さんへのお願い

「個人の憶測」が新たなパニックを生み出すことになりかねない

SNS等で「医療関係者が言っている」「医者が言っている」というコメント付きで、いろんな発信を見かけます。医者であるからといって、必ずしも正しい情報というわけではなく、個人の見解を述べていることもあります。誤った情報を流すとトイレットペーパーパニックのように新たな問題を引き起こしかねません。情報拡散の前に、まず新型コロナウイルスに関して、WHOや厚生労働省などから公に発表される情報を確認する癖をつけておくと、デマの可能性に気づき冷静な対応をすることが大切です。


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