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マイナポイントが紐づけできない!手間をかけてまで登録するべき?

今年6月末まで経産省が「キャッシュレス・ポイント還元事業」をやっていましたが、今度は総務省が9月1日から翌2021年3月31日まで「マイナポイント事業」を実施します。マイナンバーを使った「マイナポイント」と普段使っているキャッシュレス事業者を紐づけしたら、2万円を上限に最大5000円分をポイントで還元するよというものです。私も絶対にやろうと思って意気込んでいるのですが、早々に壁にぶつかりました。そしてこう思いました。「5000ポイントのためにこんなに時間を使うの、無駄じゃない?」って。なので、今回はポイント取得「ポイ活」についても考えてみようと思います。

「マイナポイント」の意外な落とし穴

マイナポイント取得のためには、マイナンバーカードが必要です。私は確定申告があるためマイナンバーカードを作っていますが、まだ持っていない人は申請が必要です。通常1カ月くらいでできますが、今は込み合っているので2、3カ月くらいかかりそうです。

マイナンバーカードを持っているので紐づけしようと思ったら、できない!総務省の「マイナポイントアプリ」をダウンロードして認証しようとしたらすでにそこでストップ。スマホが対応していないのか(iPhone Pro11です)、更新期限が過ぎているのか(切れる前にはがきが来るそうなのでたぶんきれてはいない)で登録できない。ちなみに、私はスマホからやりましたが、郵便局や市町村窓口、コンビニのコピー機などからも登録できるようです。

もうこの時点ですでに嫌になっているのですが、5000ポイントをもらうためにがんばります。ここでは「紐づけできた」ことを前提に話を進めます。マイナポイントで「マイキーID」を予約したら、「マイナポイント」アプリから各キャッシュレス決済事業者と紐づけします。また、各キャッシュレス事業者のアプリから、マイキーIDを登録して紐付することもできます。

各社ポイント上乗せキャンペーン、お得なのはどこ?

今回の「マイナポイント」で注目したいのは、どこのキャッシュレス事業者に紐づけするかということです。というのも、各社キャンペーンを実施していて、多ければ2000ポイント還元となるところもあるからです。今私が目を付けているのは、メルカリ。中古品の売買からコンビニなどでも使えて便利なアプリです。メルカリの決済サービス「メルペイ」でマイナポイント申込むと最大P7,000付与(※)。更に抽選で最大1,000万円相当(総額1億円)が付与されるチャンス。内訳としては以下の通り。

《マイナポイント事業》
1. マイナポイント申込みで 25%(最大 5,000円相当分)の ポイント付与

《メルペイ独自キャンペーン》
2. 【本人確認済みの方限定】マイナポイント申込み後、メルカリ購入で最大P1,000付与
3. 最大1,000万円相当が当たる!マイナポイント申込みで、総額1億ポイント山分けキャンペーン
4. マイナポイント申込みのお客さま限定、残高チャージで最大1,000円分ポイント付与キャンペーン

ここでは2点注意してください。1点目は、メルカリとマイナポイントを紐づけて、そのあとにメリカリで購入すると、その都度5%が付きます。それが最大1000ポイントとして付与されるということです。さらに、もう1000ポイントもらうためにはメルペイへのチャージが必要。チャージした金額合計の最大10%相当(100円未満切り捨て)なので、1万円チャージして1000ポイントですね。

要するに1万円ぺルメイにチャージして、メルカリのサイトで2万円こうにゅうすれば、「マイナポイント5000ポイント」のほかに、メルカリで2000ポイントもらえるよ、ということです。さらに、最大1,000万円相当が当たる!マイナポイント申込みで、総額1億ポイント山分けキャンペーンもあるので、メルカリヘビーユーザーにはお得でしょうね

注目はWAON最大2000ポイント上乗せ。

もう1つ注目しているのはWAON。こちらもマイナポイント5000ポイントのほかに、最大2000ポイントが付与されます。山分けキャンペーンなどはないのですが、期間中累計2万円チャージすればOK。仮に3がつ31日に「あ、わすれてた!」となっても、その日にチャージだけしておけばもらえるということなので、それはそれで安心かも。

ほか、LINEやPayPay、各コンビニなども、独自にキャンペーンをやっていますが、確実に得できるかどうかというと、不明です。LINEに関しては、月1~5枚発行される割引券が1カ月5枚×3か月あるので、利用する店舗があればお得になるかもしれません。私も、よくいくスーパーでLINEのクーポンを使ったら500円ほど割引になって、超ラッキー!ということがあったので、期待はしています。でも、今回の対象クーポンになるかわからないので、ほどほどに期待しています。

楽天pay26.5%はお得なのか

残念なのは、楽天payです。楽天ヘビーユーザーの私としてはぜひ楽天に紐づけしたかったのですが、楽天payは最大26.5%といっています。でも、この25%はマイナポイント還元の5000ポイントのことです。さらに、楽天payは通常0.5%ポイント還元されます。楽天カードと紐づけして1%。つまり、常時楽天カードとの紐づけで1.5%なので、26.5%といっても何の上乗せもないのです。楽天は、以前PayPayやLINEpayがペイメント決戦をやっているときもとくに加わることなくマイペースに進んでいたので、今回もそんな感じなのでしょう。そもそも楽天は、常時、楽天買い回りポイントなどをやっているのと、楽天pay自体も普及しているためわざわざ新規顧客を獲得する必要がないのでしょう。

「ポイント還元のために時間を使うのが面倒」という人も

去年の経産省のポイント還元事業に続き、今回総務省のマイナポイントで、ポイント市場はかなり盛り上がっていますが、実は一部の人だけなんじゃないかと思います。というのも、私も2年近くポイントのことについて記事で取り上げてきましたが、記事がYahoo!に乗るたびに「ポイントを取るなんて面倒」というコメントを多数見てきたからです。

今回も、1人5000ポイントもらえるといっても、いったいどれだけの人が参加するか不明です。さきほど書いたように、マイナンバーポイントとの紐づけで私はすでに躓きました。忙しいビジネスマンだったらそんなところに時間を取られたくないでしょう。しかも、もらえても5000ポイント。紐づけする時間がもったいないという感じじゃないでしょうか。

投資家目線で見てみると?

でも、私はやります。というのも、今銀行金利は0.001%という超低金利です。通常のポイントで1%ももらえるのは相当お得ですが、今回は25%です。株をやっていてもこんなに高い金利はなかなかつかないと思います。しかも、紐づけや上乗せキャンペーンで多少手間がかかったとしても最大1人7000ポイント。家族4人がそれぞれ別のキャッシュレス事業者に申し込んだとして、うまくいけば2万8000ポイントほどがもらえるわけです。

2万8000ポイントをもらったって、お金が十分にある人はやらないでしょう。ここでやるのは、7000ポイントを取りたい「一般の人」か「投資家」じゃないかと思います。なぜ投資家がポイント収集なんかやるのかといえば、投資家は常に金利をもています。今の時代、銀行預金で1%もらおうと思ったらキャンペーンなどを利用し、さらにもらえるのは何年か後ということになるでしょう。株の場合は、もっと利率は高いかもしれませんが、その分リスクもつきます。これに対してポイントは支払い方を変えるだけ。たとえば、現金で支払っていたのをQRコードにする。カードのステイタスを見せたい人にとってはクレジットカードでの支払いのほうがいいでしょうが、私は防犯上カードを見せなくて済むスマホ決済のほうが安全じゃないかと思います。投資家の書かれたポイント本はコチラ。


時間をかけても「複雑なルールを理解する」癖付けを

投資家であれば、時間も気にするので「紐づけにかける時間がもったいない」という人もいるでしょう。ですが、ここはある意味修行。今回のキャンペーンも、上乗せキャンペーンで最大限得するためには複雑なルールをかいくぐる必要があります。たぶんルールが適用されず最大ポイントをもらえない人もでてくるでしょう。私はこの複雑で面倒なルールをやることによって、常に細かいルール確認をする癖をつけることを目的としてやっています。ある意味、すごくマニアックな趣味です。ですが、将来ある程度の金額を投資に回すことを考えると、何のリスクもない今回の上乗せキャンペーンで練習しておいたほうがいいのです。

よく「不動産投資で何もしなくていい」という話を聞きますが、そんなわけないです。何もしなくていいのは「何もしなくてもいいようにルールを理解して使いこなせる人」のみです。多くの人が複雑なルールを理解しないで人任せにして契約して、実際の運用で失敗するのです。私は不動産を持つ予定がないのでそこまでの大きな失敗になることはないでしょうが、常にこの「複雑なルールを確認しながら進む」ことを心掛けています。根がズボラなので、クセにしないといつも罠にハマります……。

キャッシュレスキャンペーン、本当の狙いは?

今回のマイナポイントキャンペーンに乗る人も乗らない人もいるでしょう。総務省も経産省も、市場にでまわる現金比率を減らし、お金のやり取りを見やすくする狙いがあるんじゃないかといわれています。そのためのキャッシュレスキャンペーンだと。キャッシュレス時代は、お金の流れとともに人の流れも追えるので、監視社会になっていくかもしれません。とはいえ、今回のキャンペーンにのってものらなくてもどのみちそうなります。であれば、私はキャンペーンには、どんどん乗っていったほうが得だと考えます。

ポイント取得は「かっこ悪い」から「とらなければ損」へ

2年前、私がポイントについて記事を書いたときは、「ポイントを取る人はちまちましている」「ケチだ」という意見が目立ちましたが、たった2年でポイント取得への印象が大きく変わってきた気がします。給料がどんどん減る中で、ポイントで月5000円分でももらえれば相当なものでしょう。

私は、楽天で年間13万ポイントくらい貯めましたが、ポイ活上級者でズボラ家計簿著者のあきさんは、年間24万ポイント貯めたそうです。24万あったらそうとうな額です。とくにあきさんの場合は、家計簿診断などもやられていることもあり、ほとんど無駄な出費はないと思われます。ということは、一般の家庭の人で、現金払いしていたら24万ポイントを取り損ねていることになります。これはかなりもったいないんじゃないでしょうか。

「ポイ活ライフ」へと変わった投資家、田口智隆さん

2年ほど前までポイ活をまったくやっていなかった投資家で、マネ―本の印税だけで1億円稼いだ田口智隆さんも、1年ほど前からポイ活を始めました。田口さんのすごいのは、時間のかけかた。2カ月くらいずっとポイントについて研究したのち、すぐにポイ活セミナーを始めて、さらに信用できる人にだけクレジットカードも紹介して、と、あっという間にかけた時間をうわまわるだけの回収をしちゃいました。そのうちにポイント本を書くと思います。

田口さんのすごいのは、ポイントの取得総額、いくらかは知りませんが、たった3か月くらいでハワイまでの往復飛行機チケット取ってました。あと、ラグジュアリーホテルに宿泊とかも。「経費で使う金額が大きいからね」といってましたが、普通に働いているビジネスマンだったら「まあ、それくらいはかかるかもね」という程度で、めちゃくちゃたくさん使っているわけではないようです。

ちなみに、田口さんはこれまでポイントを取るのは時間の無駄だと、ずっと本の中で書いてきた方です。ある日ポイ活のうまみに気づいて、そこから一気に変わったそうですよ。私も、あれだけ時間に厳しい田口さんがポイ活にハマるとはびっくりです。それだけうまみがあるということでしょうね。

「マイナポイント」キャンペーン、活用するべき?

マイナポイントキャンペーン、経産省のキャッシュレスキャンペーンのようになにも紐づけすることなく支払うたびに2―5%引かれるのであれば非常にメリットは高いと思いますが、正直今回のマイナポイントキャンペーンは面倒だなという感じです。上限5000円のためにやるのもなんだか。とはいいつつ、私は修行だと思って参加します。経産省のキャンペーンみたいに、なにもしなくていいものがよかった!



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