見出し画像

【雑学】なぜオーストラリア人はリンゴをまるかじりするのか? 実はダイエットや美容に効果がある好習慣だった

こんにちは、ゆうです。

今日は豪州のリンゴ3種類の紹介と、オーストラリア人がリンゴを丸かじりする理由について考えてみました。

画像9

まず、オーストラリアにある3種類のリンゴの特徴のまとめです。

Pink ladyは「シャキッ モシュモシュ」、楽器なら「響かないタンバリン」

Red deliciousは「シャカーン シャコシャコ」、楽器なら「木管楽器」

Royal galaは「シャクッ シャキシャキ」、楽器なら「ショットガン」

この記事を読めば、海外に行ってリンゴを食べたくなるはず。

オーストラリアに行く機会がる人は現地でリンゴを食べてみて、「ああこういうことか」と体感できることでしょう。

1.Pink lady

画像4

かじってみると、歯ごたえにキレがありません。

食べている時の音が、まるで響かないタンバリンのよう。

響きがいいのは名前だけなのか?というネーミング詐欺を疑ってしまいます。

味はどうなのかというと、
甘酸っぱい恋の味でも思い起こさせるように、酸味が強めで、好みは大きく分かれることになります。

個人的にはあまり好きではありません。。。


そんなPink Ladyの背景について少しお話すると、

実はPink Ladyはオーストラリア人によって作られたリンゴなのです。

オーストラリアにはもともと、「Lady Williams」という品種のリンゴがありましたが、これをやや黄色が強い「Golden Delicious」という品種と掛け合わせて誕生したのがPink Ladyです。

画像9

アメリカ、ニュージーランド、イタリア、フランスなど、オーストラリア以外でも、Pink Ladyは売られており、日本でも一部の農家が栽培しています。

オーストラリア産のLadyを守るルールがあるらしく、勝手に個人の農家がPink Ladyを栽培することは商標利用のルールに抵触してしまうため、ピンクレディ協会に登録されていないといけないようです。(そんな名前の協会があったとは。)


2.Royal Gala

画像2

かじってみると、非常に歯ごたえにキレがあります。

食べている時の音にも響きがあり、金管楽器の響きとまではいきませんが、木管楽器を連想させるような響きの良さです。

甘みと酸味のバランスが良く取れていて、幅広い層に好かれる納得の味です。私も好きなリンゴです。

色は明るめです。

それもそのはず、「Gala」とはお祭り騒ぎのことですから、明るいのです。

ちなみに発音は、オーストラリア英語では「ガーラー」になり、アメリカ英語では「ギャラ」に近い発音になります。

本種も日本での栽培はありませんが、アメリカでは大量に栽培され、割と普通に手に入ります。他にも、ブラジルやアルゼンチン、ニュージーランドで栽培されています。

生まれはどこかというと、ニュージーランドです。

画像9

ところで、ロイヤル・ガラという名前と、レディー・ガガが妙に重なってしまうのは私だけでしょうか?


3.Red delicious

画像3

かじってみると、キレも響きも最高音質です。

繊維質を多く感じられる音だからだと思います。

楽器にたとえてみると、

「シャカーン」→「シャコッ」とまるでショットガンの弾を込める時のような響きの良い音がします

、、、、



なるほど、ショットガンは楽器ではないと。

少し話がそれますが、私が好きなクラシックの曲にチャイコフスキーの「大序曲」があるのですが、「大砲」が楽器として使われています。

大砲が楽器として使われるくらいなので、ショットガンが楽器になったって全然不自然じゃありません。もし私に作曲の能力があったら、「ショットガン協奏曲」の1つや2つ作っていたと思います。

それでも銃を使うのは不謹慎だと言うなら、ショットガンの音がするRed deliciousで「りんご協奏曲」を作っていたかもしれません。

そんなわけで、音だけでも十分「Delicious」なリンゴがRed deliciousで、一番好きなリンゴです。


品種の話ですが、一体どの品種とどの品種をかけ合わせて作られたかは不明です。

ただこの種には面白い逸話が有り、たまたまこの品種を見つけた人がリンゴの苗木の会社の社長に献上したら、ひとかじり目で「Delicious」と発したことからDeliciousという名前で呼ばれるようになったとのこと。

オーストラリアに行ったら是非食べてみてくださいね。


4.りんごを丸かじりする理由

画像9

リンゴを丸かじりするのは映画の中くらいだろう、と思っていた方。

海外ではリンゴを丸ごと食べるのは割と普通です。

しかし一体どのような理由からなのでしょうか?

パッと思いつくのはワイルドだから、という理由でした。大きい国の人ほどワイルドだから、リンゴをそのまま食べるのだという考えがよぎりましたが、よくよく考えてみればそこまで大きくない国でも丸かじりする人は多いです。

ということで、考えつくだけでは下の2点の理由でしたが、もし他に知っている・心当たりがあるという方は是非コメント欄で教えて下さい!


・リンゴが小さいから

海外のリンゴは日本のリンゴと比べてサイズが小さいです。

イメージが湧くようにみかんと比べると、みかんの1.5倍程度の大きさです。日本のリンゴは、みかんの3倍程度の大きさでしょうか。

筆者も、海外から帰ってきた時は、リンゴを丸かじりしていたあの日々に懐かしさを覚えたので、日本のFujiリンゴを丸かじりしてみましたが、半分くらいで満腹感を感じ始めました。

Fuijリンゴは1つ食べきるのは苦しかったです。

一口サイズとまでは言いませんが、海外のリンゴのほうが食べやすいサイズであることは間違いないです。


・りんごに関する諺があるから?

英語の諺「1日1個のリンゴで医者要らず」という諺がありますが、りんごが秘めているメリットは見逃せないです。

An apple a day keeps the doctor away.
(1日1個のリンゴは医者を遠ざける)

ここで少し英文法の話をします。

Theや、A、Anなどモノの数を指定する言葉を「冠詞」と言います。よく学校の英語の授業で、「数えられる名詞」にはaやanが付いて数えられない名詞には付けられないと教わったと思います。

一体どういう基準で????

と疑問に思った方も多いと思いますが、1つの基準は「輪郭があるかどうか」です。リンゴには輪郭があります。

画像9

それゆえanを付けられるのですが、an appleと聞いて連想されるのは上のような、「リンゴ1個まるごと」です。

このような言語環境があったので、リンゴ1個まるごと食べる習慣が定着しやすかったのかなと、私は勝手に解釈しています。



5.丸かじりすることのメリット

この記事を書いている私は、今でこそ語学の先生をしていますが、大学時代は「食品科学」の専攻でした。

そこで、リンゴを丸かじりをすることは食品科学的には良いことである理由を書いてみました。



・虫歯と口臭予防になる

リンゴにはポリフェノールが多量に含まれています。

ポリフェノールとは、赤色の食品に多く含まれている物質で、例えばワインやさくらんぼにも含まれています。リンゴの中で一番赤い部分は当然皮ですから、皮にポリフェノールが多く含まれていることになります。

だからリンゴの皮は捨ててしまうのはもったいないのです!

さて、リンゴが含むポリフェノールには、虫歯菌の増殖を抑える働きがあります。

画像9

ちょっと専門的な言葉で表現すると、リンゴは「清掃性食品」と呼ばれています。そのため、食後のリンゴ丸かじりはデンタルヘルスには良いのです。

一点注意が必要なのは、リンゴには糖分が含まれていて虫歯に繋がることがあります。それでも、普通の白砂糖よりは、遥かに虫歯を起こしにくいので、食べるならお菓子よりもリンゴのほうが良いです。


・ダイエットになる

リンゴ1個を250グラムとすると、カロリーはたったの140キロカロリーです。と言っても、カロリーが低いからダイエットに繋がるわけではありません。

魅力的なのは食物繊維の量です。

食物繊維は腸に入ってから、膨れるため「食べすぎ予防効果」があります。そのため、食事前にリンゴを食べるとカロリー制限をすることができます。

また先ほど挙げたリンゴポリフェノールには「内臓脂肪の蓄積を予防する」効果があったりと、既に溜まってしまった脂肪処理にも力を発揮します。

このことからダイエットに効果があると言えると思います。

他にもリンゴに含まれているペクチンという食物繊維は、腸内環境を整える効果があります。腸内環境が良くなると、肌荒れやニキビの解消にも繋がるので、「美容効果」も期待できます。

日本では女性の方はリンゴを丸かじりすることに対して文化的に抵抗があると思いますが、海外に行った人。

せっかくですから、これも自己整腸ならぬ、自己成長なのだとワイルドな風土に染まって、リンゴをかじってみてはいかがでしょうか。


いかがでしたか?

リンゴから始まり、音楽の話、言語学、食品科学の話、幅広くまたぎましたが、リンゴの丸かじりをしてみたくなったでしょうか?

もし食べるならみなさんはどのリンゴを丸かじりしてみたいですか?
よろしかったらコメント欄で教えて下さい!

Pink ladyは「シャキッ モシュモシュ」、楽器なら「響かないタンバリン」

Red deliciousは「シャカーン シャコシャコ」、楽器なら「木管楽器」

Royal galaは「シャクッ シャキシャキ」、楽器なら「ショットガン」

それではまた!





1言語1人格。語学だけで終わらない語学の学習を始めとして、留学・海外生活について投稿しています。フォローしていただくと、語学の勉強が楽しくなります。