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おすすめ名作ゲーム3選!!『聖書の次に影響力がある本が原作?!』考えさせられる人気の神ゲーを紹介!! | 解説&考察 PC/PS4

《YouTube動画版》

《BIOSHOCK》

 最近ようやく次回作の開発が発表された名作バイオショック初代。
 このゲームに出会わなければ、自分は哲学にハマることもなく...それは言い過ぎかもしれませんが、今の自分が存在していなかったのは確実でしょう。
 今作はジャンルとしては、FPS/RPG/ホラーなど、一概に1つのジャンルに絞り込むのは難しいゲームですが、何といってもそのストーリーと世界観が絶賛されたゲームです。

 1960年、主人公『ジャック』の乗る飛行機が大西洋上で墜落、なんとか生き延びた彼は海のど真ん中に孤立する大きな灯台を発見します。彼はその灯台の中で潜水艇を見つけ、それに乗り込みます。そして、その潜水艇が彼を連れて行った場所は海底都市『ラプチャー』。そこは『アンドリュー・ライアン』という人物が創り上げた『ユートピア』。科学者や芸術家が、『大衆』や『政府』といった足枷から解放され、自由に『研究』や『創作』活動に取り組める場所。しかし、潜水艇が目的地に到着すると、『アンドリュー・ライアン』の語る理想郷とは思えないほど暗い場所に...。すると、突然、目の前で殺人劇が繰り広げられ、主人公とプレイヤーは悟るわけです。『ヤバいところに来た』

 今作はそんなユートピアがディストピアに変わってしまった海底都市『ラプチャー』からの脱出を目指すゲームなのです。
 今作の哲学的テーマは、『客観主義』英語では”Onjectivism”と呼ばれる思想哲学で、近いものでいうと『利己主義』『個人主義』があったりするのですが、ある種『実力主義』的でもあり、個人的には『資本主義』社会の極地的な思想哲学であり、逆に言えば『社会主義』思想ばりに理想的な、楽園的な思想だと思っています。
 例えば、『給料が少ないのはこの社会がいけない!』みたいな考え方はNGで、それもまた自分の実力の無さを受入れて、現実的に客観的に自分を見直せ、みたいな。これ言われちゃうとキツいけど、完全否定は出来ませんよね?
 他には、マニュアル的な人間、マニュアルでしか動けないような、自分で考えられない人間をことごとく非難する思想哲学でもあります。この辺りはニーチェ『超人』からの影響を感じますよね。
 とりあえず、この思想を完全に解説しようとすると終わらないので、面白そうなアイデアとしては、とりあえずこの程度にしておきたいと思います。
 さて、というわけで、こんな思想を思いついたのは誰なんだという話なんですけども、それは『アイン・ランド』と呼ばれる女性です。
 彼女は、元々ソビエト連邦に生まれましたが、後にその社会主義体制に嫌気が差し、ザ・資本主義の大国アメリカへと亡命しました。そこで彼女は劇作家からスタートし、小説を書くようになりました。有名な小説は、ハワード・ロークと言う建築家が主人公の『水源』英語では『Fountainhead』、そしてディストピア的なアメリカを舞台にする『肩をすくめるアトラス』英語では『Atlas Shrugged』、「ギリシャ神話に登場する世界を背負うタイタン(巨人)アトラスですら肩をすくめるだろう」という意味深なタイトルです。舞台は架空のアメリカで、世界を率いる実業家たち、リーダーたちが続々と世間から姿を消していってしまうという物語。彼らはどこに消え、何をしているのか、その目的は何なのか、といったものを解き明かすというストーリーです。
 ちなみに、小説『Atlas Shrugged』は、アメリカでは聖書の次に影響力がある本として知られています。それは言い過ぎだろ、とは思いますが、それぐらい凄い小説なのです。個人的にもこの本は読み込んで、めちゃくちゃ大好きな小説です。ディストピア小説でありながら、スリラー要素、ロマンス要素ありで最高です。ただ聖書ぐらい分厚いです。
 そして、『バイオショック』はこれらの小説を通して語られた思想『客観主義』に対する批判であると同時に、客観主義思想を通して現代社会、現代人、そしてプレイヤーをさらに批判し返す、風刺するという強烈なゲームなのです。
 哲学や政治、歴史好き、考察好きには是非プレイしていただきたい。
 そして、夢を持たない青少年たちにも是非プレイしてもらいたい。
 ただ注意することは、このゲームをしっかり理解すると、頑張るぞ!と奮い立たせられる人と、俺はクソなんだ......と思ってしまう人間のどちらかになると思うので、その辺はしっかり自己責任でよろしくお願いします!

《SPEC OPS: THE LINE》

 バイオショックに続くのは『Spec Ops: The Line』
 今作のジャンルは、当時流行りに流行りまくっていた『コールオブデューティー』などの流れを汲んだ物語重視のサードパーソンシューター(TPS)です。

 異常に巨大な砂嵐に襲われ、砂に埋もれた中東の要地ドバイ主人公『ウォーカー』率いるデルタフォースは、先に救助活動のためドバイに向かい、そのまま音信不通となってしまった先遣部隊33部隊からの突然の救難信号を受け、彼らの救助に向かう。また、その33部隊を率いるのは、伝説的な軍人であり主人公『ウォーカー』の命の恩人『コンラッド』と呼ばれる人物。なんとしてでも助けなければならない。しかし、主人公の部隊は道中でアメリカの軍人を毛嫌いするドバイの現地人ゲリラ部隊たちに攻撃され応戦することになる。(ここまで救助活動を行ってきたアメリカを何故ここまで嫌うのか、という疑問を感じつつ...)今作はそんなドバイの異常事態を感じながらも、伝説的な英雄『コンラッド』が救難信号を発信した地点へ向かい、33部隊を救出し、このドバイからの脱出を目指すというゲームなのです。

 このゲームに関して語れるのは正直ここぐらいまでにしておかないといけません。あまり話し過ぎるとクソゲーになりかねない作品です...。
 最後に参照程度に...今作のテーマとなっているのは『恐怖』です。
 本作は、映画『地獄の黙示録』やその原作ジョセフ・コンラッドによる『闇の奥』という文学がベースとなっています。
 ちなみに今作に関しても、そのうち徹底解説動画を出す予定なので、気になる人は要チェックです!!チャンネル登録しておいてくださいね!!
 実況もしてみたんですが、いかんせん再生数が追いつかずで現在中断してます。
 この動画から気になってみた方は是非観てみてくださいね!!もしかしたら、続きを公開していく気になるかもしれません!!

《THE STANLEY PARABLE》

 最後は異色で短いゲーム『Stanley Parable』です!!
 今作のジャンルはループ系アドベンチャーといったところでしょうか。
 元々は超名作ゲーム『Half-Life 2』のmodとして開発された本作。

 主人公は、毎日平々凡々とした生活を送り、毎日ボタンを押すだけの仕事をしている。そんな主人公が仕事中、ふと気が付くと誰も居なくなっていた。そこで彼はいつもの仕事場から離れ、職場を探索することになる...といったゲームになっています。

 なんともそそられないゲームのあらすじ...。
 今作の一番の特徴は『ナレーション』です。主人公、そしてプレイヤーには常にナレーターが付き添うのです。あなたがどんなにユニークな選択、行動をしてもナレーションをつけてくれるのです。
 今作の哲学的テーマというと、もちろん先ほどのアイン・ランドのような『マニュアル社会』への批判的なものも感じられます。しかし、もっとこう『自由意志』と『決定論』というテーマなように感じます。『自由意志と決定論?』と思うかもしれませんが、ようは『人間に自由はあるのか、すべて運命で決まっているのか』という話です。
 そういう話がスキという方には是非プレイしてもらいたい作品です!!
 ちなみに今作に関しては、1年ほどまえに『自由意志と決定論』という観点から考えた解説動画を出してますので、気になる方は是非ご覧ください。
 今回の動画に関連する動画へのリンクはすべて、本動画概要欄、もしくはコメント欄にすべてリンクを貼っておきますので是非よろしくお願いします!

 ちゅうわけで、今回はここまでにしておこうかなと思いますが、この動画が好評であれば、まだまだたくさん紹介したい・解説したい動画がありますので、是非高評価・チャンネル登録お願いします!
 Twitterなんかでのシェアも本当に助かりますので、よろしくお願いします!
 それでは、最後までご視聴ありがとうございました!
 では、また、次回の動画で!

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