brand newが思うESG/SDGsのこと。

最近話題になってきているESG、SDGs関連のことについて 思いのままにつらつらと書い…

brand newが思うESG/SDGsのこと。

最近話題になってきているESG、SDGs関連のことについて 思いのままにつらつらと書いています。 不定期更新。 若輩者ですので、アドバイスをもらいながら日々成長していきたいですね。コメントお待ちしています。

最近の記事

アメリカの株と日本の株

ここ最近の世界情勢が大きく傾く前の話だが、アメリカの株価が日本の株価の約10倍になっていたことがある。10倍…日本はどんどん貧乏になっているという話を最近よく耳にするが、まさかの10倍。こんなに大きな差が開いているとは思っていなかった。しかも、ここ最近の値上がりには本当に参ってしまう。玉ねぎなんて一か月以上口にしていない。 なぜ日本とアメリカの株価の差がここまで大きくなってしまったのだろう。 その原因の一つはバブル期までに遡る。 1989年12月、日経平均は未だに抜かれてい

    • なぜEUがESGに強いのか②

      私たちにとってははるか遠くの海の向こうだが、連日報道されていたニュースがある。夏の暑さのせいで自然発生的に山火事が頻繁に起こっている。2022年も既にニュースになっているところもありそうだ。 暑さのせいで… そんな終末映画みたいなことが現実に起こっている。数年前までは考えられなかったことだ。 2021年夏は、実際に画面を見ても信じられず、ただぼーっと流れるニュースを耳にしていた。 しかも、山火事で燃えるだけで終わりならまだ良いが(よくない)、その山火事が起こったことによる

      • なぜEUがESGに強いのか①

        EUはルール作りが上手。 様々なところからよく耳にする言葉だが、このESGのE(環境)についてサクサクとルールを作っては公表し、ほぼグローバルスタンダードの地位に上り詰めたのだから、誰も異議を唱える人はいないだろう。 ではなぜそんなにもルール作りに強いのか。 ざっくりいうと、ルールを作ってこなければ強い国(地域)として、ここまでのし上がって来られなかったし、豊かになれなかったから。 EUの発生の経緯はご存じだろう。 アメリカなどの先進国と対等に渡り合っていくための国力をつ

        • 原子力エネルギーについて

          気候変動対策のために世の中のエネルギーを再生可能エネルギーにしようとする動きが加速している。 学生の頃、太陽光エネルギーの存在を知ったとき、革命が起きる!!とわくわくしたものだが、年を取るにつれ、化石燃料と比べて圧倒的に効率が悪いことに気づく。いいことばかりではないのだなあ。 まさに今EU諸国では、エネルギー不足が問題となっている。自分から脱炭素を言い出したからには、化石燃料に逆戻りすることタブーだし、移行手段としている天然ガスはロシアから供給されているものが多い。ロシア

        アメリカの株と日本の株

          ウクライナ情勢とESG、平和を願って。③

          戦争を知らない私が語るのは少し気が引けるが、1940年代と今を少し比較してみる。 現在との違いは今の世界を覆うようなネットワークがなかったことだ。 庶民が得てきた情報は街の電柱に括りつけられたスピーカーや、新聞、ラジオから流れ出てくるものだったであろう。 想像する。 その時代、情報を選択しろと言われていたら、どの話を信じるか。 ラジオか、負傷して捕虜になっていた海外の軍人か?幼い子が素直に全部のことを信じたとしても、大人はどうだろうか。 答えは明らかだろう。 想像する

          ウクライナ情勢とESG、平和を願って。③

          サプライチェーンと人権デューデリジェンスと私

          2021年12月23日、ウイグル強制労働防止法が成立した。 新疆ウイグル地方で生産された商品が強制労働によってではない!ということを証明できない限り、その商品のアメリカへの輸入を禁止するというものだ。 これは革命的で、かなり難しいことになってしまったなあと思ったことを覚えている。 実際のところはどの程度なのかわからないが、新疆ウイグル地区の中国による迫害はかなり残虐なものだと言われている。 以前から問題視されてきたことに、ついに直接規制がかかった。 人権の保護の面では救

          サプライチェーンと人権デューデリジェンスと私

          取締役会のこと

          会社の上層部の話で私には遠いこと。 しかしCGコードやSCコードを読んでいるとかなりの頻度でこのワードが出てくるため(当たり前だ)、その変遷を知ってみようと思った。 大きな流れが3つある。 1、 アドバイザリーボード 取締役会は経営決定の場所で、実質CEOが言うことは絶対。 王様ゲームか。ほかの役員(社外役員含め)求められる役割はCEOに対するアドバイス。そんなこと大きな声で言えるわけがない。即クビにされてしまうではないか。 2、 モニタリングボード アドバイザリー

          ウクライナ情勢とESG、平和を願って。②

          週一の更新じゃないんかい。と思った方々、ごめんなさい。思ったより長くなってしまい、いくつかに分けて掲載したかったので今週は2回です。 もう少し続きます。どうか飽きないで… 前回ウクライナの現状に対する率直な感想を書き記した。 そしてESGという概念は今、分岐点に来ている。 この二つがなぜ関係があるのか? それは【有事】だからだ。新しい概念の浸透は有事の際には停滞する。 逆に心配事が少ない時代では、新しい価値の浸透が早い。 2015年のパリ条約からわずか5年余りで、ESG・

          ウクライナ情勢とESG、平和を願って。②

          ウクライナ情勢とESG、平和を願って。①

          連日、顔をそむけたくなる情報が目から耳から入ってくる。 ロシア軍によるウクライナ侵攻。 軍事侵攻に対する最初の驚きからもう既に半月以上がたってしまった。訪れたことのない憧れの街並みは建物が倒壊し、煙が上がっている。メディアに出演するウクライナにゆかりのある人は涙ながらに国に対する思いを述べ、司会者はやるせない思いを怒気がこもった口調で訴える。 経済制裁として次々とロシアから事業停止・撤退を発表する企業、次々と公表される嘘。 半月経ってしまったのに、何一つ慣れてしまうことはない

          ウクライナ情勢とESG、平和を願って。①

          日本人の人権の意識

          世界人権宣言は誰しも学校で聞いたことがあるだろう。世界で初めて人権保障の目標や基準を制定したものだ。そして、そこに書かれている人々の平等、多様性、救済を受ける権利などの文言は所謂、一般常識なのではないかと思う。 そして、どこの国に行っても当たり前のこと。・・・当たり前のこと? 頭ではわかっていても、行動できているのかと言われたらどうなのだろう。 海外でよく見かける人種差別問題などが最初に思い浮かんだだろうか?心から人権を尊重しているのならウクライナ侵攻など起きないだろう。

          非財務開示情報開示基準の乱立

          2022年6月、ISSBにより非財務情報の開示基準が統一される。 非財務情報とは、企業の価値は今はもはや金銭で表せるものだけではない(人材や社会への貢献度など)から、そこも加味して株主などは評価していかなければならないのでは…?という考え。 統一たって2~3組織がまとまる程度でしょ~と楽観的に見ていた私。 調べてみると、かなりの大規模統合らしいことが分かった。…革命かもしれない。 過去数十年にわたり非財務情報の重要性は世界でどんどん浸透してきているが、まだその概念がマイナ

          非財務開示情報開示基準の乱立

          金融機関の結託とESGの関係

          ESG投資、SDGs投資という言葉はもう聞き慣れた人も増えたのではないかと思う。私は投資したことはないけれども。 やっぱり世界のルールを作るために誰がいち早く行動するかが大事なのはどこの業界?世界?も同じようだ。 企業はESGやSDGsに翻弄されながら頑張っているけれど、金融機関の地盤はどうなっているのか? なぜそもそも、金融機関がESGと関係あるのか。別に環境汚染や人権侵害しているとは思わないけど…と思っていた最近。 ( ゚д゚)ハッ! それは、企業が株を発行し、集め

          金融機関の結託とESGの関係

          脱炭素について

          脱炭素って実はかなり難しいのでは??と最近思うようになった。 Appleは2030年までにサプライチェ―ンを通してCO2の排出量を0にしますと宣言しているし(2030年時点でCO2を排出している企業とは契約を切るかもしれないとかなんとか) 今まで世界のトップを走ってきたトヨタ自動車はEV自動車の開発に着手。 その他日本の大手企業もみんな口をそろえて、2050年(あるいはそれよりももっと前)を目標にCO2排出量を0にします!!と宣言している。 脱炭素の概念は、温室効果ガスの

          EUサステナブル・ファイナンス・アクション・プランと日本の葛藤

          最近五月蠅いほどよく耳にするESG、SDGs。 何となくパリ条約だ2030年目標だとは耳にしたことがあるが、17の目標を言ってみろなんて言われた日にはぐうの音も出ない。 カラフルなあの表しか思い出せない。 すらすらといえるのは国連の職員とキー局のアナウンサーくらいではないだろうか。 しかし、地球がダメになっているらしいので知ったこっちゃないなんて言っている場合ではないとも思う 「愛・地球博」(2005)「いま、私たちにできること。」(Touch!eco 2009(日本テレ

          EUサステナブル・ファイナンス・アクション・プランと日本の葛藤

          多様性とコーポレートガバナンスコードってなんだろう

          社会人になってからガバナンス、モニタリングという言葉をよく耳にするようになった。 もちろんその議論は昔からあるのだが、学生時代にあまり詳しく触れてこなかった。 2021年はコーポレートガバナンスコード¹が改訂された。前回とどんなところが変わったのだろうと中身をのぞいてみた。 そこには、 社外取締役を3分の1もしくは過半数に~ 年齢、性別、キャリアなどに対するキャリアの多様性の確保~(そのほかにも沢山あるが) などと書き加えられていた。ちょっと違和感。 洋画を見ていると、「

          多様性とコーポレートガバナンスコードってなんだろう