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ウクライナ情勢とESG、平和を願って。①

連日、顔をそむけたくなる情報が目から耳から入ってくる。
ロシア軍によるウクライナ侵攻。
軍事侵攻に対する最初の驚きからもう既に半月以上がたってしまった。訪れたことのない憧れの街並みは建物が倒壊し、煙が上がっている。メディアに出演するウクライナにゆかりのある人は涙ながらに国に対する思いを述べ、司会者はやるせない思いを怒気がこもった口調で訴える。
経済制裁として次々とロシアから事業停止・撤退を発表する企業、次々と公表される嘘。
半月経ってしまったのに、何一つ慣れてしまうことはない。

第2次世界大戦を知らない私。
しかし、何となくわかるのは、あの頃よりもはるかに一つの出来事が及ぼす影響が大きいということ。ネットワークの広がりで、何が起こっているのか、リアルタイムで痛みと悲しみを連れてくる。
そして、私たちが個々人で考えていくべき課題も大きい。
何を選んで生きていくべきか。

私はまだわからないまま生きている。平和ボケした日本で。

始まりはウクライナがNATO加盟しようとしたことに、ロシアが猛反対したこと。
現状は、1962年のキューバ危機と、1973年~、78年~のオイルショックが一度に押し寄せてきたものだと例えた人がいる。

今や混乱は当事者2国だけではなく、世界中のものだ。
きっとそれぞれに正義があってやっているのだろう。そうでなければ戦争は起きないはずだから。

しかし、無差別に受ける攻撃、罪のない死傷者、それでも止まない軍事侵攻。これは明らかに人道的にやってはいけないこと。それはよくわかっている。

ロシア料理店をはじめ、日本で活躍するロシア関連の人に対する誹謗中傷、器物損壊、罵声。
軍事侵攻をしている国にルーツがある人というだけで実際は日本で生計を立てている人。軍事産業に加担している証拠もない人。
これは?本当にやっていいことなのか?

不覚にも、日本も他国に対して白い眼を向けるに足りない、人種差別的意識がかなり強い国なのではという考えがよぎる。

また、ロシアに対する相次ぐ事業停止。
目的は分かっている。恐らく、平和的解決は難しいから、経済的に締め上げて段々とロシアの攻撃資金を削っていこうという話。
わかっているし、方法として効果的だとももちろん思う。そして、一刻も早くこれ以上被害を出す前に終戦してほしい。

ファーストリテイリングの柳井氏が事業停止発表の2~3日前に言った。
「衣服は生活必需品。だから当面は営業継続していくつもりだ。」
かなりの批判が上がった。柳井氏の発言の真意は彼にしかわからないし、今までの発言と関連付けて憶測で真意を解こうともしない。

しかし、【純粋に文章だけ受け止めれば】おかしな話をしているわけではないと思った。

ロシア国民も、情報が届かない中で明らかに自国がしていることに疑問を持っている人はいる。行動を起こしている人はいる。

そんな事象の様々な面を見ず、一つの意見を受けて憶測で物事を判断し、SNS上で神様のように審判を下すことが今私たちのやるべきことなのだろうか。

こんな事ばかり書いていると「偽善者だ」とSNSの神様たちから批判が下りそうなので、このブログの目的であるESG視点に変えようか。

(次回に続く)

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