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詩集

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心のまゝに紡いだ言葉の断片 言の葉を磨き上げ羅列をして並べています。 詩のようなものをまとめています。
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2022年6月の記事一覧

詩 「Candle Life」

詩 「Candle Life」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

くるくると
らせんを描くように
加速度を増して
時間が回転をしている

フワフワと
眠りにつく夢の中
意識だけが酩酊しながら
独り歩きしている

時折見る夢は
実体を失くした意識だけとなり
眩ゆい蝋燭台が並ぶフロアを中を
練り歩くようにダンスをする

夢の中の
キャンドルの燈は
ひとつふたつと指折り数えるように
そのライフを遣い果たし

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詩 「Waterproof」

詩 「Waterproof」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜


このご時世
実家に帰省することも
まゝならない

小生が高校生の頃
父が他界してからというもの
女手ひとつで育てて呉れた母が居る

父が亡くなった時に
母が号泣していた姿が
脳裏に焼き付いている

それ以来__
母が悲しみに暮れる姿を
ついぞ見たことがない

よもやま話をしては
冗談を言っては笑い

男の尊厳を持てと
時に叱りつける

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