さて、今日は何をしよう

日常のこと、過去の思い出、観た映画や訪れた場所について語ります。

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最近の記事

ゴミの山に埋もれる秘宝

少し前に、父の汚部屋の大掃除第一弾の記事を投稿した。週末、その続きの作業のため再び実家へ戻った。 今回も前回に続きかなり手強かったが、実はちょっとしたお宝を掘り当てた。私は文房具に目がない。特に万年筆。またノートや紙類も大好きで、日々無駄に丸善やハンズへと足を運んでいる。 以前にも書いたが、父は物を捨てられない性格。また色んな物をストックしておくのが好きな人だ。 私はきっと父の血を色濃く受け継いでいるのだろう。私が筆記具をやたら集めてしまうのに対し、父は一生かかっても使

    • 八千代座で最高のエンターテイメントに出会う

      昨日、ずっと楽しみにしていた市川團十郎さん、ぼたんさん、新之助さんの八千代座特別公演へ行ってきた。 團十郎さんの襲名披露公演、実は去年博多座で観たのだが、娘さんのぼたんさんをどうしても観たくて、今回熊本の八千代座まで足を延ばした。 博多駅から新幹線「つばめ」に乗って約40分。新玉名駅で下車し、そこから更に、八千代座のある山鹿までタクシーで30分。 福岡と熊本はお隣同士なのに、熊本の自然の美しさは福岡のそれとは全く違う。 新玉名駅から会場までの車内から見えた風景。緑はと

      • あの鳥の行方

        中学・高校、私はバス通学だった。最寄りのバス停までは徒歩15分弱。人通りのない田舎道を歩かなければならなかった為、冬の朝などはまだ外が暗く、怖くて歩くのが嫌だった。 バス停へ抜ける直前には、人ひとりがギリギリ通れるくらいの細い道を必ず通らなければならなかった。 ある暗い朝だった。例の細い道に差し掛かる手前、遠くから、何かが横たわっているのが見えた。小さな子供のようだったが良くわからない。 細い道に入り、徐々にその何かに近づく。よく見ると、それは仰向けに羽を畳んで横たわる

        • 虫歯から学んだ歯磨きの重要性

          今日は4ヶ月に一度の歯の定期検診だった。毎回お陰様で特に注意されるところもなく、自分でも歯の健康には自信がある。何か食べると直ぐに歯を磨くことを習慣にしているのが良いのだと思う。 しかしこの「食後直ぐの歯磨き」という習慣、昔から持っていた訳ではない。実は、とんでもない虫歯をきっかけに身についた。 アメリカから帰国後直ぐ東京にいた頃、何となく奥歯が痛む日が続いた。たまたまかもしれないと数日様子をみたが、やはりどうしても痛い。 土曜日でも診療している歯医者を見つけ、早速予約

        ゴミの山に埋もれる秘宝

          片づけても、片づけても…

          土曜日から月曜にかけ、実家に片付けの手伝いに帰った。手伝いといってもやるのは私一人。 約30年間、一度も掃除や片付けをしてことがない父の部屋。この猛暑の中エアコンが故障してしまい、近々新しい物を取り付けてもらうという。 だが、設置場所を確認に来た業者の人は彼の部屋を見るなり、「まず片づけてください。これではエアコンを運び入れることすらできません」。 業者の人が帰るとすぐ、母から私にSOSの電話。「お父さんの部屋片付けに帰ってきて」。 以前にも一度記事に書いたが、私の家

          片づけても、片づけても…

          イヴァンカ・トランプさんにお会いした話

          NYで大学生だった頃、私には少し歳の離れたお姉さん的存在の友人がいた。何もわからない私をあちこちに連れて行ってくれ、私は彼女から色々なNYルールを学んだ。 ある日、デパートのイベントに行こうと誘われた。私はてっきり、よく日本のデパートで開催される、北海道物産展的なやつに誘われたのだと思い、その日学校へ行った時と全く同じ格好、Tシャツ、ジーンズに黒いリュック姿で彼女のアパートへ向かった。 友人はファッションが大好きな人だったので、その日も相変わらず着飾っていた。バスに乗り、

          イヴァンカ・トランプさんにお会いした話

          傑作アイス セブンイレブン「金のアイス あずき最中」

          夏はやっぱりアイス。暑さも真っ只中になると、ついついスーパーでガリガリ君やあずきバーを箱買いする。普段はファミリーパックを楽しむ私だが、たまに買ってしまうご褒美アイスがある。 セブンイレブンから発売されている「金のアイス あずき最中」だ。税込321円と、ハーゲンダッツ並みに高い。昨日は久しぶりに、このプチ贅沢品を堪能した。 何度食べても美味しい。私はハーゲンダッツより断然こちらが好きだ。まず、あの高級最中のような薄いパリパリの皮。お手頃な最中アイスとは材料と製法が明らかに

          傑作アイス セブンイレブン「金のアイス あずき最中」

          大人の習い事

          本日は、月に一回のバイオリンレッスンの日だった。私がこの楽器を始めたのは約10年前。ある日、急に午後から時間ができた私は、美術館にでも行こうかと、近場の「福岡アジア美術館」へ行った。 だが生憎、その日は休館日で閉まっていた。どこの美術館も大体月曜日がお休みなのに、ここは水曜日が休館日なのだ。うっかりしていた。ガッカリしたが、そのまま帰るのも勿体無い気がしたので、隣の博多リバレインに入って、ウィンドウショッピングして帰ることにした。 リバレインには久しぶりに入ったが、素敵な

          『魂の文章術』、未来の私の為のまとめ

          丁度昨日、先月より少しずつ読んでいた、ナタリー・ゴールドバーグさん名著『魂の文章術』(小西啓子訳)を読み終えた。正に私が出会うべくして出会った本。「書く」ということについて、技術的視点ではなく、精神的にどうアプローチし書いていくのかが綴られている。 刊行されて、2024年の今年で38年になるそうだが、アメリカでは大学の授業で使われていたりと、あらゆるライターの書くための精神的バイブルだ。 心の片隅で書きたいと思っていても、時間を理由に書かなかったり、何を書いて良いのか分か

          『魂の文章術』、未来の私の為のまとめ

          お掃除のススメ

          現代人はとても忙しい。忙しさにかまけて掃除を後回しにしていると、家は一瞬で汚れ、洗濯物もどんどん山積みになって行く。私は昔、掃除が本当に苦手で、まず掃除をする習慣がなかった。掃除は、一年に一度の大掃除の時にするものだと思っていた。 それをまず最初に変えてくれたのが、親元を離れての大学生活。友人が初めて私の部屋に遊びに来た時、ドンびかれた。「何で物がこんなにも床に散乱してるの?」と言われ、私は「どうせまた使うものだから、わざわざ元にあった場所に戻す意味がわからない」と答えた。

          アジアパワー炸裂!アジアン・ポップ展

          福岡アジア美術館は、今年3月6日に、開館25周年を迎えられたそうだ。おめでとうございます! 1999年に誕生したこの美術館、九州外の方にはあまり馴染みがないと思うが、世界初、「アジアの近現代美術」に特化した美術館。 記念すべき今年2024年、本美術館では、「開館25周年記念コレクション展」が、2つの異なったテーマで開催される。そしてその第一回目が、この「アジアン・ポップ」展。1950年代〜60年代にかけ、イギリスやアメリカ、そして日本でも人気を博し、アジア各地でも1980

          アジアパワー炸裂!アジアン・ポップ展

          我ら狂気のアメリカン・ファミリー🤪

          これは私がまだ高校生の頃、交換留学生として1年間日本の高校を休学し、アメリカ・アイダホ州へ行っていた時の話。 私が通っていた高校は、キリスト教系の英語学習が盛んな学校で、高校2年生になると、学校を一年休学し、交換留学生として、海外へ学びに行くことが当たり前だった。 一年休学するのが嫌、海外へ行く度胸がない、親に反対されている、余程そうした理由がない限り、クラスの半分以上は、約1年間どこかへ留学していた。 学校を通して行こうと思えば、オーストラリアの提携校に行くのだが、推

          我ら狂気のアメリカン・ファミリー🤪

          幼少期振りに観た映画、『E.T.』

          小さい頃、両親は良く私を映画館に連れて行ってくれた。観る映画は決まって、父が観たい物。物心つく前から、何度も映画館へ行った記憶はあるのだが、実際には何を観たかなんて何も覚えていない。 だがその中で、スティーブン・スピルバーグ監督の「E.T.」だけは観たことを覚えている。勿論、当時まだ言葉なんてろくに喋れない私は、内容など全く理解していなかった。だが、あのE.T.というキャラクターだけは鮮明に覚えていて、子供ながらに、スクリーン越しに友達を見つめるような感覚を味わっていたこと

          幼少期振りに観た映画、『E.T.』

          やっぱりダスキン

          エアコンがフル稼働する季節がまたやって来た。ここ数年、一年の10ヶ月ぐらいはエアコンを使っている。使わないで良い時期は、一瞬で過ぎ去ってしまう春と秋の2ヶ月間だけ。 昨日は久しぶりに、ダスキンさんにエアコン掃除に来てもらった。エアコンクリーニングをすると、やはり出て来る風が心地良い。 そして、前回来て頂いた時は気付かなかったが、ダスキンさんはご丁寧に「マイ・スリッパ」を持参し作業に当たってくれる。何という気遣い。 前回清掃してもらったのは約4年前。エアコンにはちゃんとし

          正義感と電車

          ヒーロー物の映画は観ていて爽快だ。正義感溢れる主人公が悪者を倒す姿に、我々はどこか、日常に抱える鬱憤や、感じている不条理さを代理で晴らしてくれているような気になり観てしまう。 日本の電車は、他国に比べ、守らなければならないルールが多い。まるで日本社会のルールの縮図のように。 列にきちんと並ぶ、優先席は高齢者の為に取っておく、携帯電話は入力によるやり取りは良いが、通話は御法度。そして不思議と「電車」と言う場所では正義を振りかざす人が少なからず存在する。 痴漢だってそう。実

          伯爵のシャツ

          これは私が米国で美術大学に通っていた頃の話だ。当時お付き合いしていた方と、私はルームシェアしていた。彼は、顔こそは整っていたが、美的センスに関しては皆無の人物だった。 お役立ちアイテム=カッコいい=お洒落、と考える人で、家の中はヘンテコな物で溢れ、私はちょっと困ってもいた。ある日なんかも、「ねえ見て、すっごいオシャレな物見つけたんだ!」と目を輝かせて変なベストを買ってきた。 そのベストは、一見ダウンベスト風なのだが、よく見ると、非常に安価なビニール素材で出来ている。両胸に