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ゴミの山に埋もれる秘宝

少し前に、父の汚部屋の大掃除第一弾の記事を投稿した。週末、その続きの作業のため再び実家へ戻った。

今回も前回に続きかなり手強かったが、実はちょっとしたお宝を掘り当てた。私は文房具に目がない。特に万年筆。またノートや紙類も大好きで、日々無駄に丸善やハンズへと足を運んでいる。

以前にも書いたが、父は物を捨てられない性格。また色んな物をストックしておくのが好きな人だ。

私はきっと父の血を色濃く受け継いでいるのだろう。私が筆記具をやたら集めてしまうのに対し、父は一生かかっても使い切れない程のインクをストックしていた。

決して色んな色を集めているのではなく、ブルーブラック一択。セイラー、パイロット、モンブランのインクが鬼のように出現。

古くなり過ぎたカートリッジの中には、インクが干からびて使い物にならない物もあったが、殆どの物はまだまだ現役。

ボトルタイプのインクはもう使わないからあげると言われ、3本貰った。一つはセイラーのブルーブラック。比較的最近購入されたもの。

そしてあとの2本は、モンブランのブルーブラック。

モンブラン ブルーブラック(*箱に入っている方は未開封)

写真から伝わると思うが、かなり古い。今モンブランではブルーブラック色はもう販売されていない。ボトルのデザインも旧式のもので、容量も52mlとある。

現在、モンブランのボトルインクは一瓶60ml、¥3740で発売されている。が、この父が持っていたボトル、箱に「¥800」と印字されている。

どれくらい昔のものなのだろう?現行の商品より8ml少ないが、値段は今の約5分の1。明らかに20年以上は経っているはず。

そして今回、文具好きの私が、あの汚部屋から感動して持って帰って来た一品がある。ファイロファックス社製のバイブルサイズ用6穴パンチだ。

これ、実はかなり重い。重さを測ってみると、なんと1476gもある。ファイロファックス社から今でも6穴パンチは発売されているが、どれもプラスチック製。

一方このパンチ、木と鉄で出来ており、かなりの重厚感がある。早速、自分のバイブルサイズの手帳に挟む用に色んな紙に穴を開けてみたが、紙は全くよれることなく、気持良いくらいに完璧な穴が開く。

もはや、この穴あけパンチを使いたいが為に、私は今朝から色んな書類を手帳に挟み始めてしまっている。

クーラーが壊れた部屋の中での大掃除は地獄以外の何物でもなかったが、貴重な文具類を救出できて本当に良かった。どんなに良いものを持っていても、使わなければ意味がない。

2回に渡る大掃除で、部屋の約半分は片付いた。今週末、実は第三弾が控えている。次回の敵はもじゃもじゃに絡まりまくったコード類。

父は何故か延長コードと二股コンセントが大好きだ。コンセントの穴を見つけると、まず二股を指して、そこに延長コードを繋げていく。

そして更に延長コードの各差し込み口に、新たに延長コードを差し込んで行き、色んな電化製品を繋げる。必要に応じ(?)延長コードは更に更に長くなって行く。枝というよりはむしろ血管。

本人も、あまりにコードを拡張し過ぎて、もうどれがどのコードなのかわからない状態。大きな風呂敷包ぐらいのもじゃもじゃの塊が、部屋に数箇所存在する。

折角始めた掃除なので、最後までやって欲しいと母に頼まれた。このもじゃもじゃコードがいつ火事に繋がるか、気が気でないらしい。彼女の知り合いの隣の家は、過度に繋がれた電気コードが原因で燃えたそうだ。

スタート地点のわからないコードを解くなんて、頭が爆発しそうだが、次回はせめてクーラーがあるのが救い。乗りかかった船だ。最後までやるしかない。

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