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すずめの戸締まり

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『すずめの戸締まり』は今まで観た映画の中で、トップクラスに良かったです。多くの人が感想や考察を書いていますが、私が読んだ中で共感できるものやハッとさせられたものを集めてみました。…
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2023年3月の記事一覧

「すずめの戸締り」、地元映画館では一日一回上映になっていたので、あわてて観てきた。感想文。ネタバレありです。

 いろいろあって今まで見ていなかったら、いつのまにか近くの映画館では一日一回上映になっていたので、昨日、あわてて観てきました、『すずめの戸締り』新海誠監督。  東日本大震災を直接題材にすることへの躊躇と覚悟を、公開直後くらいにNHKクローズアップ現代で、桑子ちゃんに新海監督がインタビューされていたのは見ていたし。  震災でご親族を亡くされているフェイスブック友人の 西條剛央さん(大川小学校の悲劇についての優れた研究著作『クライシスマネジメントの本質』の著者)が、お子さんと

『すずめの戸締り』涙の理由を考えてみた。

こんにんちは。 岩手県在住のあしあと☆パステルです。 先日、やっと「すずめの戸締り」を観てきました。 感想は、 「自然と涙がでる映画」 でした。 悲しいとも感動とも違う涙。 その涙の理由を自分なりに考えてみました。 死ぬか生きるかは「ただの運」。 紙一重で分けられていると 突き付けられる経験をして、 それが本当に身に染みていたとしても それでも、あと1年、 あと1日、 1時間でも生きていたい。永らえたいと 人が思うことは、 当たり前のことで、ずるさでもなんでもない。 思

『すずめの戸締まり』とアナキズム――ムスビをつないで生きるということ

執筆&写真:古泉函数 はじめに昨年11月11日、新海誠監督の新作アニメーション映画として公開された『すずめの戸締まり』は、新海監督(以下、新海)が初めて、東日本大震災を直接あつかった映画としても話題になった。その是非については、いまは置き、本稿では、新海が『君の名は。』において提示した「ムスビ」という概念を軸に、『すずめの戸締まり』を読み解くことを試みる。  そのためにまず、『すずめの戸締まり』を含む『君の名は。』以降の新海作品における「ムスビ」にまつわる演出を、いくつか個

鈴芽かわいいよ鈴芽

前置きは少ない方がいい。 基本は時系列順に並んでいます。シーンが飛ぶ時には少し行間をとっています。 可愛いね。とりあえず一番浅いところから。 本編の序盤で、鈴芽(以下漢字)の寝室に散らばっている教科書・参考書の類が目につく。これが程よく等身大で、もしこれが整理整頓された部屋だったら、少し感情移入するのが難しかったかも。 草太を探す時、「私、どこかであなたと会ったことがあるような…って、コレじゃナンパか」って言うんですね。 『常世で見た景色は、永遠にすずめの胸にきざまれる。

すずめの戸締まりの感想【ネタバレ注意】

先日、漸く映画館に行く機会があったので ついに「すずめの戸締まり」を見ることができました。 公開当初はスピ界隈とか陰謀界隈でがざわついていたので とても気になっていたので見れてよかったです。 内容もボリュームがたっぷりで 久しぶりの映画館ともあって 2時間がとても長く感じました。 というわけで 「すずめの戸締まり」について 幾つかの感想を語っていきたいと思います。 ○ストーリーとしての単純な面白さ 主人公が運が良すぎたり、女子高生が保護者に無断で移動していい距離じゃなか

すずめの戸締まり

こんにちは︎︎︎︎︎☺︎ 最近あったかくなってきたので、ゆたんぽを卒業したおもちです☁️💛 今日は小説・映画共に大号泣してしまった『すずめの戸締まり』について書こうと思います📔🤍 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 『すずめの戸締まり』とは、『君の名は。』でお馴染みの、新海誠監督の最新アニメーション映画です。 2022年の11月11日に公開された後、 観客動員数は1000万人を突破し、ベルリン国際映画祭にもノミネートされ、 多くの人に愛される作品となりました。 内容とし

【大ネタバレ】すずめの戸締まり。一人感想大会

SUGOSUGIRU(感想)2ヶ月くらい投稿せずに発酵させてしまった記事。図らずも311の前日。 実は全然見る気のなかった映画で、チケットをもらったので行くことにしたんです。 ああ、見なさいってことだったのかな、と思った。すごい映画だった。 良い、とか、感動、とかそんな言葉では説明がつかないほど複雑、そしてシンプル。 あらすじすら知らずに行きました。 考えれば考えるほど深みにハマる映画な印象を受けた。 これは精神的なことと見えないけれど確かにそこにあるものの話でもあると

すずめの旅は何を変えたのか。『すずめの戸締まり』をプロコーチの2人が語る。

2022年11月11日に公開され、観客動員数1000万人を突破した新海誠監督作品『すずめの戸締まり』。 震災をテーマにした本作は考えさせられるシーンも多く、さまざまな人やメディアが独自の考察を発表。議論が盛んに行われています。 プロコーチが多数所属するTHE COACHでも「あのシーンで表現されているものって……」「心理学的にいうと……」などとすずめの戸締まりがたびたび話題に。 そこで今回は、コンテンツ愛の深い二人のコーチをお呼びし、すずめの戸締まりをテーマに対談を実施

バリ島で『すずめの戸締まり』を観ました #311

『すずめの戸締まり』 バリ島の公開初日の初回に行ってきました✨ 客席は8割入り、場所が観光地ではなく、官庁街の一角にあるショッピングモール内のシネプレックスで、周りに学校も多いのでほぼローカルの学生男女半々でした。 字幕は上段インドネシア語が黄色字、下段が英語で白字で、 インドネシア語訳がよほどピタピタにはまっていたのか、みんな笑うタイミングが日本人とピッタリ一緒! 泣くところも… バリの映画館で、会場と一体感を感じられたのは初めてでした✨ 泣いて、笑って、泣いて

「すずめの戸締まり」の感想を心理学を学ぶ私の目線で書いてみた。

(3月11日にブログを投稿出来たことは偶然でした。犠牲になられた方、ご冥福をお祈り致します) 今回はいつもと少し違う話をします。 あなたは映画はお好きですか? 私はたまに見に行きます。 大きなスクリーンと音響が好きです。 IMAXが好きです。 とあるyoutuberの方が 「すずめの戸締まりはトラウマと向き合う映画です」 と仰っていたので 心理学を学ぶ私は これは見に行かねば!! ということで 公開1週間目くらいで行ってきました。 ネタバレになります

すずめの戸締まり with my son

この映画を12年前の東日本大震災の翌日に生まれてきた息子と観に行けたこと、とても意味があると思います。 何の前情報も得ずに行ったので、地震、東日本大震災を扱っているのだということも実際に見始めて知りました。 一回見てすべてがわかるほど物事をわかっていない私ですが、「こういうことかもしれないなあ」とこれから噛みしめることができる、非常に良い映画なのはわかりました。息子にもそうやって楽しんでもらいたいです。 帰り道、息子と色々映画のことを話しながら歩きました。 東日本大震災

すずめの戸締まりの感想と考察

すずめの戸締まりは予定が合わず、友人が見に行ってから一人で見に行くことにした。 いつもなら鑑賞直後に熱量そのまま酒を飲みながら話すわけだけれど、一呼吸置いてから話すのではその熱量も低くなってしまったのは残念だった。 そういうわけもあってこの記事には個人的な感想を書き殴りたいと思う。曖昧な記憶と共に書くものなので、真偽などの参考にはしないで欲しい。 ※ネタバレ注意 あらすじ公式サイトからあらすじを引用した。 ストーリーはこの世と常世(死の世界らしい)を繋ぐ扉を主人公のヒ