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【広告主の視点】デジタル広告はみんなのもの

こんにちは、kenjiです。今回は先日電通よりリリースされた「世界の市場予測」にてデジタル広告のシェアが5割に達する、という記事について、かつてデジタル広告の当事者であり、現在は広告主としてデジタル広告を使う側の視点で考えてみたいと思います。


の続きです。前回記事をまだご覧になっていないひとはまずはこちらをご覧ください。

●マイクロ取引

早速ですが、次にデジタル広告の特徴として挙げられるのは、このマイクロ取引、つまり少額から広告が始められる点です。更に言えば、金額の差は「量」であって「大きさ」ではない点がポイントです。


では、こちらもわかりやすいようにマス広告と比較してみていきましょう。


◎お金を出して大きい枠を買う

ここで言う「大きさ」とは、単純な広告枠の大きさと、当該広告枠に触れるであろう顧客の多さ、として見てみます。


例えば、新聞広告の場合。一番大きい枠は全15段です。この呼び方からわかるように、枠の大きさと価格が比例します。


例えば、テレビ広告の場合。いわゆるゴールデンタイムと呼ばれる時間帯の枠と、深夜帯の枠、さらにはキー局かローカル局かで、価格が変わります。


◎誰でも同じ枠と金額

では、デジタル広告はどうでしょうか?例えば、今の主流であるスマートフォンのインフィード広告では、ナショナルクライアントが100万円の予算を使おうが、個人が5万円で実施しようが、入稿する原稿は同じサイズです。


そして、配信面もほぼ同じです。


細かな話をすれば、運用の巧拙が効果の決めてとなるため、優秀な運用者に発注できる可能性の高いナショナルクライアントが有利ですが、原則は、同じです。


◎1万円からも実施できる

次に予算の話です。例えば、テレビCMや新聞広告は誰もができるわけではありません。また、予算が少額だと広告枠も小さく、せっかく広告をしてもほぼ見られません。


では、デジタル広告はどうでしょうか?先にも触れましたが1万円などの少額から実施できます。


さらに言えば、広告プラットフォームを媒体、例えばリスティングならYahoo!やGoogleが用意しているため個人で発注ができます。


これってけっこうすごいことです。つまり、広告代理店を通さずに広告ができる、ということです。広告代理店にアカウントを開く必要がありません。


●少額取引の積み重ねがロングテールになっている

マス広告といえば、一部のナショナルクライアント専門の、選ばれたものだけができる広告というイメージを僕も持っていました。当社のようなローカルな中小企業がテレビCMを打とうものなら、それこそちょっとした自慢にもなります。


つまり、広告主の裾野が広がりません。一部のナショナルクライアントに支えられています。


しかし、デジタル広告は違います。ナショナルクライアントがものすごい予算を投下することも全然ありますが、それに加えて数十万円単位の、継続的な少額取引も数多くあります。


デジタル広告が伸びる要因としては、このような広告という活動を大衆化したことも大きなポイントだと思います。


それでは、次回はデジタル広告ならではの「計測」について見ていきます。是非フォローの上、お待ちください。


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